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豊橋駅西口に新たなランドマーク誕生

 

 愛知県の東の玄関口となる豊橋駅の駅西口エリアで施行されていた「豊橋駅西口駅前地区優良建築物等整備事業」が竣工し、豊橋市長も来賓としてご臨席され事業関係者等による竣工式典が執り行われた。

 当物件は、駅西口から徒歩約2分の位置にあり、住宅デベロッパーと複数の地権者との共同化事業で、地上20階建ての分譲マンション(137戸)と、地域の賑わい施設となる3区画の店舗からなる。店舗は、飲食店の入居も予定され、周囲の既存店舗とともに、駅前商業地の形成に寄与している。

 本事業は、民間の共同化事業を補助金という形で支援し、共同住宅供給による定住人口増加や、賑わい、交流施設等の整備を目的としている。従来の地権者も一部の地権者は残留し、本物件での資産活用と店舗の営業を継続することで、事業メリットを享受している。

 豊橋市は、これまで駅東口エリアで多くの再開発事業の実績や計画があるが、駅西口エリアは本物件が初となり、計画当時から多くの関心が寄せられていた。住戸販売開始後半年もたたない間に完売となったことがその証である。

 駅西口エリアは、駅周辺は飲食店等が集積する商業地だが、近くを通る幹線道路を超えると戸建住宅が並ぶ閑静な住宅地として人気が高い。駅と住宅地との狭間で、これまで分譲マンションが供給されてこなかった希少なエリアに新たな需要を掘り起こし、中心市街地の定住人口増加に貢献している。

 本物件の周囲には、駐車場や老朽建物が混在する街区もあり、今後の土地の高度利用の可能性を秘めたエリアでもある。市長の挨拶でも、今回のプロジェクトを契機とした新たな事業への期待とともに、行政としても駅の利便性向上に向けた駅周辺の街づくりへ取り組む意向である等、駅西口エリアの発展を後押しする力強い言葉が印象的であった。

 

 

 

竣工式会場
竣工式会場
南面全景
南面全景
1F 店舗区画
1F 店舗区画
JR豊橋駅西口
JR豊橋駅西口
(2023.2.22/村井亮治)

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