名古屋まちづくり情報

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商店街オープン in ナゴヤ 2019スタート

 当社のホームページで過去に紹介した「商店街商業再生機能モデル事業(通称、「商店街オープン」。)」は、名古屋市内において商店街を公募し、選定された商店街の空き店舗活用を支援する事業である。この事業は、年度の前半にキックオフセミナーを実施し、年度の後半に公募により選定された商店街においてワークショップを実施して事業プランを作成し、空き店舗活用を目指す(市の補助金あり)というものであり、2018年度には名古屋駅西銀座通商店街、笠寺観音商店街、西山商店街の3商店街で実施された。

 今年度の「商店街オープン in ナゴヤ 2019」は、630日(日)開催の「商店街オープンセミナー inナゴヤ 2019」を皮切りにスタートした。セミナーには定員120名を超える参加者が集まり、新潟市沼垂テラス商店街誕生の仕掛け人である田村寛氏からの事例紹介に始まり、昨年度に実施された名古屋駅西銀座通商店街の「喫茶モーニング」、笠寺観音商店街の「かさでらのまち食堂」、西山商店街の「ニシヤマナガヤ」についての事業報告、そして当事業のアドバイザーである市原正人氏のコーディネートによるディスカッションが行われた。ディスカッションでは、市原氏、田村氏に各商店街の関係者を含めて計7名が登壇し、熱のこもった意見交換が行われた。沼垂テラス商店街では、行政に頼らず自らスピード感を持って空き店舗活用を実践し、数年で若者が集まるエリアにと変貌したことが紹介され、「熱意を届ければ必ず相手に伝わる」という田村氏の言葉に参加者は耳を傾けていた。名古屋の3商店街の事例についても、空き店舗再生によりまちに新たな交流が生まれたことが紹介された。どの商店街も、まちの歴史や人との関係を大切にし、再生に取り組んでいることが印象的だった。

 今年度は、商店街の公募(応募期限は719日)を得て2つの商店街が選定され、ワークショップ参加者の募集、ワークショップの実施と進む予定である。今年度も当事業の運営を支援する立場としてしっかりと支援していきたい。

 

「商店街オープンセミナー inナゴヤ 2019」の後半、ディスカッションの様子。左から市原氏(ナゴノダナバンク)、栗本氏と市野氏(喫茶モーニング)、宮本氏と青山氏(かさでらのまち食堂)、植村氏(ニシヤマナガヤ)、田村氏(沼垂テラス商店街)の順。
「商店街オープンセミナー inナゴヤ 2019」の後半、ディスカッションの様子。左から市原氏(ナゴノダナバンク)、栗本氏と市野氏(喫茶モーニング)、宮本氏と青山氏(かさでらのまち食堂)、植村氏(ニシヤマナガヤ)、田村氏(沼垂テラス商店街)の順。
各商店街の取り組みを紹介するパネル・模型展示の様子。
各商店街の取り組みを紹介するパネル・模型展示の様子。

関連ホームページ

RUBADUB2019(第22号)「商店街オープンinナゴヤの取り組み」(PDF)
http://www.spacia.co.jp/rubadub/2019/07.pdf
・当社ホームページ「名古屋市内の3商店街(笠寺観音・名古屋駅西銀座・西山)でリノベーション進行中
http://www.spacia.co.jp/nagoya/3shoten/

・名古屋市「商店街向け補助金」のページ(「商店街商業機能再生モデル事業」の紹介)
http://www.city.nagoya.jp/jigyou/category/387-2-4-1-1-0-0-0-0-0.html
・Facebook「商店街オープン in ナゴヤ」
https://www.facebook.com/shotengaiopen/

(2019.7.16/浅野健)

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