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那古野一丁目地区の景観協定を通じたまちづくり活動
那古野一丁目地区(名古屋市西区)の景観協定は、締結から今年で5年目となる。この間、景観や住環境を守り育てるため、名古屋市と話し合う中で住民の方が通過交通を自ら調査し細い路地への進入禁止を示す看板の設置を提案し、協力が得られる各住戸に景観協定地区を示すプレートの設置も進めてきた。
景観保全の直接的な活動としては、土地・建物の開発を考えている所有者や事業者の方などから景観協定区域の確認や景観ルールについて質問や相談が寄せられることがあり、今年の12月25日現在で、累計で33件の問い合わせに対応している。さらに、景観協定区域内で建築物や工作物(駐車場等)の新設・外観の変更等、広告物の掲出など、景観形成に大きく関わる工事が計画される場合には事前協議が必要であり、累計で13件の事前協議に対応してきた。事前協議を経て工事が行われた物件は、木造の建物、鉄筋コンクリート造でも落ち着いた色彩の建物、看板類を落ち着いた色彩にしたコインパーキングなどが整備されてきている。
今年度は、毎年8月に行われる地蔵盆や11月の四間道秋祭りに向けて、これらの祭りの演出に協力することでより多くの人々に訪れてもらい、景観協定地区であることを周知するのによい機会になるだろうと考え何度も話し合いをした。かつて地蔵盆で演出に使った行灯が幾つか見つかったこともあって、行灯を復活させようと制作に取り組むこととし、行灯を製作して2つの祭り当日に路地に並べるなど夜の景観づくりにも貢献してきた。
景観協定の期間は10年で、前半5年間は景観形成を進める市民団体を補助する名古屋市の制度(年50万円上限、5年まで)を活用して運営してきたが、折り返しを迎える6年目の来年度からは、自主財源での運営が求められる。地元からは町内会長に働き盛りの世代の参画があり、祭り当日には地元メンバーが様々な世代の来訪者と交流する中で、景観協定や「四間道」「那古野」「円頓寺」など地名の認知度が高まってきていることも実感し、名古屋市の支援も受けながら地元主体の景観まちづくりが継続していくことを期待したい。





関連ページ
スペーシアHP記事「那古野一丁目地区で景観協定締結」
https://www.spacia.co.jp/nagoya/nagono_keikankyotei/
名古屋市公式HP・那古野一丁目地区景観協定のページ
https://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000141180.html







