住まいまちづくりコラム

Columun

愛知登文会がクラウドファンディングに挑戦

 会の設立時より、その事務局支援を行っている愛知登文会がクラウドファンディングをはじめた。
 近代建築愛好家の聖地、博物館明治村は、日本近代建築史にとっても重要なターニングポイントとなった記念碑的な施設であり、その明治村の魅力と近代建築の保存活用に果たした役割を紹介する冊子をつくろうというものである。

 愛知登文会では、文化庁からの補助金を受け、これまで愛知県内の魅力を紹介する冊子「あいちのたてもの」シリーズとして4 冊を発行してきた。文化庁の補助制度の仕組みから5年間の事業期間のちの1年間は総括評価期間とされ補助金がいただけない。今年はその年にあたり、従来のような形での発行は断念せざるを得なかったが、この機会にこれまでの4冊の冊子の中でコラムや特集でとりあげてきた明治村にスポットをあて、特別編として多くの支援を得ながら作成しようということになった次第である。

 クラウドファンディングの実行者の一員として取り組むのは初めてであり戸惑いもあったが、明治村の全面協力も得られ、8/3のプロジェクト開始早々から、愛知登文会の会員のみならず、各地から支援が寄せられている。今回の企画は、「あいちのたてもの」シリーズの執筆とイラスト作成をされている建築史家の村瀬良太氏が、明治村第4代館長でもあった飯田喜四郎先生から、これまでにほとんど語られていない貴重な話を伺っており、いつか形にしたいという思いを抱いていたことが大きな発端となっている。そのため、これまでの「あいちのたてもの」シリーズのテイストを継承しつつ、飯田先生のインタビューに重きをおいた紙面構成を考えており、すでにインタビューはかなり進んでいる。支援いただいた方からは「飯田先生の貴重な話が読めるとは有り難いですね。」「素敵な建物物語を期待しています。」「冊子完成を楽しみにしています。」という応援コメントも寄せられている。

 目標金額を150万円としているが、これは最低限必要と考える40p程度の冊子を作成することしかできず、より充実した内容の冊子とするには不足している。自然・歴史環境の保全活用にかかわる活動への助成金募集にも応募しているところであるが、多くの支援が得られ、愛知が誇る明治村の魅力を広く知っていただければと考えている。

 プロジェクトページは以下。様々なリターンも設定しているので、ご支援よろしくお願いします。

https://readyfor.jp/projects/aichtobunkai

 

クラウドファンディングプロジェクト画像 使っているのはモノづくり編の表紙
クラウドファンディングプロジェクト画像 使っているのはモノづくり編の表紙
明治村あれこれ
明治村あれこれ
これまでの冊子に掲載した明治村の特集
これまでの冊子に掲載した明治村の特集
クラウドファンディングの案内ちらし
クラウドファンディングの案内ちらし
(2022.8.8/石田富男)

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