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西野カナのコンサート見聞録
■ひょんなことで、余ったコンサートチケットを知り合いからいただいた。私が西野カナのファンであることを提供者は知っていたからである。といっても、CDを聴くぐらいで(自家用車の音楽はいつも西野カナなのだが)、コンサートまで行く熱心なファンではなかった。が、そのチケット2枚で62歳のオッサンと出かけた。
【西野カナのおもしろさ】
■西野カナは、歌手であり作詞家でもある。恋愛感情の頂点(もっと君の心の中にいたいよ♫)とどん底(真夏の恋が凍えてる♫)を謳う。歌詞のなかに自分の名前「かな」を入れ(幸せなのかな♫)、匂いフェチ(Tシャツの匂い♫)で曜日(迫ってくる月曜日♫)にこだわる。彼氏のことを初期や不安定期は「きみ」と呼び、安定期や結婚期は「あなた」と呼ぶ。女性の友情にこだわる性向がある。
■楽曲「ダーリン」では、「あなた」はテレビを付けっぱなしで寝ているし、服も脱ぎっぱなしなのに、悠長に「どんな夢見てるの♫」とか「だれが片付けるの♫」とか言っている。若い人はそこがキュンなのだろうが、3年もすれば、そのだらしなさで大喧嘩になることは必定であり、人生を長く生きてきた経験者からみれば、そこが大笑いなのである。皮相な人生をウキウキしながら受け止め、現実は悲壮な?人生が待ち構えているのだ。と、そんな風に歌詞を揶揄しながら、嬉々として楽しんでいる私がそこにいる。
【コンサートの仕組み?】
■さて本題。今日のコンサートの仕組みに追いついていないことが発覚した。入場にはeチケットでの予約・抽選・購入が必要である。ペーパーレスである。転売防止のため、公演開始2時間前に指定座席の通知がスマホを通じて送られる。客層はZ世代(の女性)が多く、生まれながらのデジタル世代ゆえに抵抗感ゼロなのであろうが、初めての対応だと、直前すぎてアタフタしてしまう。
■ファンのほとんどが、振りかざすペンライトと振り回すタオルを購入している。ペンライトといっても形状は木槌である。ペン形状ではない。今回のそれは大小のハートを組み合わせたデザインで、見た目はスヌーピーなのだ。ペンライトは座席のゾーンごとにブルートゥースでスイッチオンのタイミングやライトの色がコントロールされている。発光色も15種ある。それを受け入れるためにアプリを通して座席番号を入力しなければならない。このような無線制御型ペンライトシステムのことを「フリフラ」と呼ぶ。2012年から使われているので14年以上の実績があるのだが、恥ずかしながら知らなかった。
【オフィシャルグッズ】
■さて、お値段は…ペンライト4,800円。ナント高価な商品なのか。ちなみにタオルは2,000円。それでも買わないと孤立感が増すのである。いい商売である。西野カナの最後の衣装はトラックジャケットである。それも10,000円で販売している。何度も言うが、いい商売である。そして中古品がすでに出回っていて、ペンライトは値下がりし、タオルとジャケットは値上がりしている。
■130分のほとんど立ってペンライトを楽曲に合わせて振ることになる。よって座ることを重要視していないので、パイプ椅子なのだ。フリフリしているうちに、フラフラになるので「フリフラ」というのではないか!
【だからどうなんだ】
■生成AIも重要だけど、最先端のエンタメの世界を体験することも重要カナ。世間では当たり前の世界なのだが、接する機会がないので、無知だったという事実。「無知の知」を認識したといえば大袈裟であろうか。
【追伸】
■入場者がどれくらいだったかは不明だが、ツメツメだったので8,000人以上は入場していたであろうか?公演が終わって会場を出ていくのに随分と時間がかかった。火災が発生すればパニクって出口に殺到し、大災害になるのではないかと危惧した。
■西野カナのセトリ(アンコールを含めた25曲)のなかで、2/3は知っている楽曲であった。ステージが始まった当初の高音の楽曲では、喉が温まっていないからか、音程が少しずれていたり、後半では歌詞忘れも1曲あったりした。それはそれでライブの良さなんだろうな。
■YouTubeで紹介されているステージ。他都市のステージだが、雰囲気は伝わる。



