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2005年には名古屋にメガショッピングゾーンが完成

 最近、名古屋都心の議論の中で、名駅地区が注目を浴びている。これは2000年3月にJRセントラルタワーズ(延床面積約42ha、高さ245m)が威容を表し、これに続いて豊田毎日ビル(延床面積約19ha、高さ245m)や牛島南地区(約14ha、180m)の再開発事業計画が公表されて、2007年に完成することになる。そして都市再生緊急整備地域に名駅東地区が一次指定されたこともあり、名古屋都心で大きな地殻変動が予感されるためであろう。

 さて、もう一つの名古屋都心のコアとなる栄地区はどうであろうか?名駅地区のように高さを競う開発はないが、都心としての質的充実が着々と進んでいる。第一に挙げなければならないのが、大規模商業施設の充実である。松坂屋南館の増床(延床面積2ha、店舗面積1ha)と三越南館の増築(Sakae NM2005、延床面積7ha、店舗面積3ha)がそれである。前者は2003年秋、後者は2005年春にオープンする。これにより、広小路通から若宮大通まで(大津通と久屋大通に挟まれたエリア)、三越(本・南)、松坂屋(北・本・南)、パルコ(東・西・南)の8棟によって、店舗面積20ha、延床面積38haが連なることになる。これに隣接する丸栄を加えると店舗面積25ha、延床面積50haの一大メガショッピングゾーンを形成することになる。因みに名古屋駅での大型商業施設は、JR名古屋高島屋、名鉄百貨店、近鉄百貨店、松坂屋名駅店で、店舗面積は16haであり、栄地区の集積が一層顕著になった。

 さらに、栄のメガショッピングゾーンの東に久屋大通が南北に走るが、そこではゆったりとした憩いの場が提供され、同時にイベントの開催により大きな集客を生んでいる。今年の秋には栄公園(オアシス21)がオープンすることになる。そして、愛知芸術文化センターやNHK名古屋放送センターといった文化情報発信施設もすでにある。
 他方、栄のメガショッピングゾーンの西に大津通が南北に走るが、その沿線には、百貨店や大規模専門店以外にブランドショップ(個店)が徐々に集積を高めてきている。間もなく(今年の10月)、安藤七宝店店舗跡に、Max Maraのブランドショップのほか、安藤七宝店、七寶藏部(安藤コレクション)、イタリアカフェレストランを含む名古屋クロイゾンスクエアがオープンする。“クロイゾン”とは“七宝”を意味する。これによって、一層ブランドショップゾーンのイメージを高めることになる。

 これだけの商業集積(メガショッピングゾーン)と質の高い都市環境は全国は言うに及ばず、世界的にも類を見ない存在ではないだろうか。これら商業空間と公共空間の集積を活かして、もっと楽しい都心空間にしていくことが求められているのであろう。その仕掛けの一つとして、久屋大通沿いに、オープンカフェの実験を行う。これで3回目であるが、ゆったりと都市景観を楽しむゆとりがここでは欲しい。久屋大通5箇所を中心に、広小路通の公開空地3箇所を活用しながら、10月12日(土)〜14(月・祝日)、18日(木)〜20日(日)の6日間開催される。是非、ご来場を乞う! 

(2002.9.24/井澤 知旦)