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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第68号]2003/2/10
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 539−−□

 スペーシア・メールマガジンの第68号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆名古屋まちづくり情報◆
   ・勝川駅南口周辺まちづくりワークショップ 
   ・伊勢河崎商人館を拠点とする”伊勢の台所”のまちづくり 
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 勝川駅南口周辺まちづくりワークショップ ○

 現在、JR勝川駅付近では鉄道高架事業が急ピッチですすめられ、それに関連する勝川駅
南口の土地区画整理事業(密集住宅市街地整備促進事業との合併施行)も徐々にその姿を
見せてきている。昨年の11月には賃貸住宅や市の子育て子育ち支援館、立体駐車場、商業
施設からなる立体換地ビルがオープンし、南口駅前広場も暫定ではあるが供用が開始され
た。かつて、老朽した木造住宅が密集していた南口の状況が一変し、北口と変わらぬ明る
い表情をみせつつある。しかしながら、事業に伴う住み替えによって、地区内の人口は減
少し、15年前と比べると世帯数は半減したという。ただし、この状態も現在が下限であ
り、今後は徐々に増えてくるだろうとみられている。

 このような中で、これからの地区のまちづくりを住民自身で考えようという取り組みが
昨年度から始まっており、中部大の佐藤研究室とともに、当社もそのお手伝いをさせてい
ただいている。まちづくり総合支援事業を活用したまちづくり活動支援であり、数年間の
プログラムの中で住民のまちづくりに対する機運を高め、かつ利用しやすく、愛着の持て
るまちづくりを行っていくことをねらいとしている。
 昨年度は、ワークショップをはじめて経験するということもあり、ワークショップによ
る公園づくりを行った名古屋市港区の築地公園の見学会を開催するとともに、暫定オープ
ンを控えた駅前広場をテーマとして、夢や期待を出し合い、簡単な模型を使いながら、整
備のアイデアを出し合った。この年は、はじめての取り組みであったことから、ワーク
ショップというものがどういうものかを体験してもらうことを主眼とした。

 2年目の今年度は、地区内に新しく密集住宅市街地整備促進事業で整備が予定されてい
る集会所とポケットパークをテーマとして、ワークショップを開催し、計画づくりを進め
ている。住民が4つのグループに分かれて討議し、簡単な模型を使って集会所の間取りや
ポケットパークの計画づくりの作業しながらアイデアを出し合った。住民にとって身近な
施設であり、かつ、平成16年度には完成するということもあり、非常に活発な意見交換が
行われた。「今の公民館は少し狭いので広いスペースがほしい」「気軽に会話ができるよ
うなコミュニケーションスペースがほしい」「縁側空間をつかって、集会所(内部)とポ
ケットパーク(外部)とのつながりを考えよう」「集会所らしくないシャレた建物にした
い」など。
 住民それぞれの思いを1つの形にしていくことは、非常に難しいことであるが、住民の
期待は高まっている。このワークショップでの議論が、今後の運営にもつながっていくこ
とを期待したい。 (石田 富男)

→ホームページに写真を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/katigawa/ 

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○ 伊勢河崎商人館を拠点とする”伊勢の台所”のまちづくり ○

 伊勢河崎は、伊勢神宮より海に近いところにあり、勢田川の水運を利用して江戸時代に
は問屋街として発展したところである。参宮客で賑わう宇治・山田地区に大量の生活物資
を供給する台所の役割を果たしていた。戦後になって水上輸送から陸上輸送に変わるにつ
れ、河崎は衰退していったが、今でも蔵が何ヶ所か残っていて、往時の雰囲気がある。
 1974年の洪水を契機に始まった勢田川改修問題が発端で、河崎のまちなみを保存する動
きが生まれ、様々な活動を行ってくる中で、1999年には既存のまちづくり団体が共に活動
する組織としてNPO法人伊勢河崎まちづくり衆が設立された。その拠点的施設として
2002年にオープンしたのが伊勢河崎商人館である。

 江戸時代から酒問屋を営んでいた商家の建物の寄贈を受け、伊勢市が敷地を買収して修
復改修を行い、NPO伊勢河崎まちづくり衆が運営している。2001年には国の登録有形文
化財に登録されている。蔵7棟、町家2棟など、延べ1000uの建物を、伊勢と河崎の歴史
を紹介する河崎まちなみ館の他、雑貨・食品を中心とする貸店舗、イベントホール、会議
室などに利用している。周辺では商人館の他に飲食店、美容室などの店舗に生まれ代わっ
た蔵などもある。また、勢田川沿いには、宇治山田港湾整備計画の開発事業のひとつとし
て、川の駅が2003年7月に整備される、という動きもある。

 休日ということもあり、観光ボランティアもいて、まちなみ保存・活用の視点では、
ハード・ソフト両面の取組により成果を上げつつあるようだ。だが、商人館の建築的な価
値という点で、壁の新旧部材の継ぎ目の荒さ、改修に合わせてバリアフリー化されていな
い点などは少々気になる。また、商人館の貸店舗では都市部でもよく見かける雑貨等の品
揃えだったり、周辺の店舗も日常生活品の店舗が多く、外からの客をターゲットとした店
舗や飲食店が少ない。
 地域に根ざしたという取組として視察地の候補地にはなりうるだろが、都市でも里山で
もユニークな取組が幾つも行われている状況の中、再度、足を運ぼうという気になるには
もう一工夫必要か、と感じた。 (浅野 健)

→ホームページに写真を掲載しています。
   http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/isekawasaki.htm

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− mm@spacia.co.jpへ
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・先号は送信したつもりが、送信ミスだったようです。BCCで送信しているので、記録
 に残りません。自分宛には宛先にしたアドレスのメールが届くので、気がつきません
 でした。所員も発行前の試しメールが届いていたので、気がつかなかったようです。
 1週間も遅れて気がつくとは…。でも、この号を発行する前に気がついてよかったで
 す。

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 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
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