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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)   □[第418号]2016/7/21□    □配信数 733□


スペーシア・メールマガジンの第418号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・津島市「津島の魅力を再発見、情報発信し、おもてなしをする取り組み」紹介
  〜津島“にぎわい”創出プロジェクト(地方創生)のご案内〜
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・開館1周年 ぎふメディアコスモスにおける最近の市民活動の動き
 ◆視察レポート◆
 ・バルト沿岸都市視察調査
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○津島市「津島の魅力を再発見、情報発信し、おもてなしをする取り組み」紹介○
 〜津島“にぎわい”創出プロジェクト(地方創生)のご案内〜

津島市では、まちの魅力を再発見し、情報発信するため、そして、津島を訪れた方を
もてなすことで、まちのイメージアップを図り、まちのにぎわいを創出するため、平成28
年度から「津島“にぎわい”創出プロジェクト」を始めています。
■「REDISCOVERY TSUSHIMA 短編小説コンテスト」事業
・津島市を舞台とした短編小説を募集します。
(大賞1編30万円、佳作2編10万円 募集期間:10月31日まで)
■「小路めぐり in 津島☆お試し体験」事業
・津島の小路散策用のマップを作成中。ガイドの案内により模擬ツアーを開催しますので、
マップに対するご意見をお聞かせください。
  (開催日:10〜11月の土日祝日 募集開始時期:9月上旬)
これら事業の参加者を広く募集しています。詳細は、市ホームページをご覧ください。
○主催者:津島市
○問合せ先:津島“にぎわい”創出プロジェクト事務局(三菱UFJリサーチ&コンサルティング
        名古屋社内)
https://www.city.tsushima.lg.jp/shisei/koukokugyouji/nigiwai/index.html

〜三菱UFJリサーチ&コンサルティング・筒井様より情報提供いただきました〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○開館1周年 ぎふメディアコスモスにおける最近の市民活動の動き○

 みんなの森ぎふメディアコスモスは、2016年7月18日でちょうど開館1周年となった。
現在、8月21日までの開館1周年記念事業「みんなの森のフム・ドキ・ワイ」の最中で、
脳科学者の茂木健一郎氏を迎えたトークイベント、施設を設計した建築家の伊東豊雄氏と
図書館長のトークイベント、施設の名誉館長である益川敏英氏、岐阜出身のアイティスト
日比野克彦氏、岐阜市長によるトークイベント、サッカーJリーグのFC岐阜展示会や
パブリックビューイングをはじめ、様々な催しが行われている。ぎふメディアコスモスに
ついてはこのメールマガジンでも度々紹介しているが、開館から1年が経った最近の
市民活動の動きを紹介する。
■メディコスクラブ(仮称)設立準備会
 市民活動交流センターが事務局となり、昨年の開館より前から市民有志が集まり、
開館後には全館イベントや週末の運営において体験ワークショップ、シンポジウム、
館内ツアー、市民ラジオなどの様々な企画を実施してきた。その中で、2016年に入って
から設立準備会が動き出した。「メディアコスモスを拠点に市民の立場で考え、語り合い、
実践する」を念頭に毎月集まり、市民サポータークラブの設立に向けて検討している。
■毎月2・木集まって情報交換会
 メディコスクラブ(仮称)設立準備会の集まりで話を進める中で、「(設立準備会の会合
とは別の日に)メディアコスモスを使う人たちの交流の場がもっとあったらいいのに!」
という声からこの会は生まれた。原則、毎月第2木曜日の午後6時半から、それぞれが
活動する情報を持ち寄って情報交換会を続けている。
 5月8日に行われた市民活動を広く紹介する全館イベント「みんなの森に大集合
〜あんなコト、こんなコト、できちゃうかも〜」では、「毎月集まって情報交換会 特別版」
と題して、岡崎市図書館交流プラザ代表の杉浦仁美氏(りぶらサポータークラブ)、
岡崎市図書館交流プラザ Libraなど公共施設の設計に複数関わる高野洋平氏
(マル・アーキテクチャ主宰)を迎え、岡崎や全国の事例に学び、後半は「ぎふメディア
コスモスに市民サポーターは必要か?」と題してトークセッションが行われた。
■ぎふ市民活動 大茶会(ワールドカフェ)
 開館1周年記念事業「みんなの森のフム・ドキ・ワイ」の中の1つの事業で、メディコス
クラブ(仮称)設立準備会の企画により、お茶を飲みながら岐阜市やぎふメディアコスモス
における市民活動をざっくばらんに語り合おうという企画。20数名が参加し、ワールドカフェ
形式で、それぞれのテーブルのメンバーが交代しながら参加者が自らの市民活動を
紹介しあったり、岐阜市やぎふメディアコスモスの市民活動のためにこうなったらいい
などのアイデアについて意見が出された。
  メディコスクラブ(仮称)設立準備会では、今年9月22日の全館イベント「メディコスまつり
フム・ドキ・ワイワイ」でのクラブ設立に向けて準備を進めている。岡崎のリブラをはじめ
各地の事例に学びながら、岐阜ならではの公共施設のサポータークラブのあり方を
模索している。今後の動きに注目していきたい。
(浅野 健)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2016/gifumc/

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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○バルト沿岸都市視察調査○

 本年6月下旬に、バルト沿岸都市タリン(エストニア)、サンクトペテルブルク(ロシア)、
ヘルシンキ(フィンランド)の3つの都市を視察してきた。北欧といえば、スウェーデン、
フィンランド、ノルウェー、デンマークの4ヶ国が一般的であり、4ヶ国あわせても2,500万人の
北欧から、イケアやレゴ、H&M、スーパーセル(モバイルゲーム制作)、以前はノキア
などの世界企業が育っており、1年前の週刊ダイヤモンドで「北欧に学べ」という特集が
組まれていた。それらの国々とフィンランド湾を挟んだ位置にバルト三国(エストニア、
ラトビア、リトアニア)がある。わずか700万人弱(愛知県人口よりも少ない)のバルト三国は、
東のロシア、西のドイツという大国に挟まれ、侵略に翻弄されてきた国々である。
*以下の文章はすでにフェイスブックで掲載しているが、つながっていない方々のために、
若干アレンジして再掲することとしました。予定では全4回シリーズで情報提供いたします。
T−エストニア・タリン
■エストニア
 エストニア(面積4.5万ku・人口131万人)は、九州を二回り大きくした国土規模であり、
小国である。13世紀以降、この国は様々な国に占領され、今日の国家を勝ち取ったのは
旧ソ連から独立した1991年以降である。それまでは、デンマーク、リヴォニア騎士団
(チュートン騎士団)、スウェーデン、ロシア帝国、ドイツ、旧ソ連の支配下に置かれていた。
DVDで「1944」という映画がある。これは独ソ・エストニア戦線をテーマにし、第二次大戦で
目まぐるしく変わる占領下で、ドイツ軍に徴兵された兵とソ連軍に徴兵された兵が、同じ
エストニア人にもかかわらず戦闘せざるを得ないに悲惨さを描いたものである。一つの
民族として小国をなして、大国に囲まれながら独立して生き延びていくことは、至難である。
あのポーランドも3度国家が消滅している。
 現在のエストニアはIT産業が強い。eストニアとも呼ばれ、スカイプもここで誕生した。
日本でマイナンバーが導入されているが、その一つのモデルになったのがこのエストニア
である。国民が国内外どこにいようとも、また、これまでのように領土が占領されようとも、
国民の権利を行使できるようにとの意図がそこにある。NATOのサイバー防衛協力センターが
首都タリンに置かれている。
■首都タリン
 さて首都タリン(面積159ku・人口41万人)であるが、ここは名古屋市の半分の面積で
人口は1/6強である。13世紀につくられた旧市街は城壁(延長2.5km)に囲まれ、古い
町並みが残されている。ウィーンのように城壁が取り壊されておらず、それが観光名所の
一つになっている。タリン歴史地区は1997年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
観光客は年間500万人が来訪しているようだ。
 タリンの西部には山の手であるトームペア地区があり、そこにある展望台から旧市街地
(下町)の全貌をみることができる。大戦中はトームペア城の「のっぽのヘルマン」塔に
掲揚される国旗がドイツなのか、旧ソ連なのかを、国民が固唾を飲んで見守っていたようだ。
下町のエリアにはラエコヤ広場があり旧市役所もある。ここは市民や観光客のたまり場
であり、イベントが開催され、オープンカフェが設置されている。旧市街のどの道もおおむね
このラエコヤ広場にたどり着く。旧市街の中は教会以外に高い建物がない。3〜4階建てが
連続する。
 旧市街では自動車通行は原則禁止であり、いたるところにカフェテラスが設置されている。
建物の中庭にもカフェが設置されていて、路上と違って落ち着いた雰囲気を醸し出す。
建物が立ち上る街路の先にシンボルとなる教会の尖塔が見える。城壁の前ではマーケットが
開催され、城壁の最上階では回遊でき、眺望できる観光コースが設定されている。
 あいにく午前中は雨天で、傘を差しながらのまち歩きは気分が重かったが、午後からは
天候がよくなり、それなりの風景をカメラに収めることができた。残念ながら、定物観測
しているマクドナルドも面白いトイレも、ユニークなマネキンもないのが残念であったが。
(井澤知旦)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2016/Tallinn/

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・来週は、61回目の円頓寺七夕まつり。本日円頓寺商店街を訪れたら、アーケードに
 垂れ幕がかかっていました。
 七夕まつりのイベントスケジュールは以下のURL
 「あるく下町情報誌「ポゥ」の縁側日記」で見ることができます。
 http://pawnet.blog35.fc2.com/

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