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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)  □[第372号]2014/10/16□  □配信数 738□

スペーシア・メールマガジンの第372号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・愛知登文会 国登録有形文化財特別公開−10/26・11/3・11/9−
 ・第一回「円頓寺・四間道界隈ショップ・マネジメント講座」
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・名古屋都心で3つのイベントが同時開催
 〜円頓寺秋のパリ祭・四間道秋まつり・堀川ウォーターマジックフェスティバル〜 
 ◆住まい・まちづくりコラム◆
 ・登録有形文化財所有者の思いと悩み
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○愛知登文会 国登録有形文化財特別公開−10/26・11/3・11/9−○

愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会(略称:愛知登文会)では、登録文化財
に親しみ、その魅力を知っていただく機会として、愛知県下37カ所の登録有形文化財
において、普段公開されていない建物の公開や専門家・所有者による建物解説を
3日間にわけて実施します。
あわせてスタンプラリーを実施し、2カ所以上まわった方には抽選で賞品をプレゼントします。

■特別公開日と特別公開を行う登録有形文化財

10月26日(日)
犬山市……旧磯部家住宅/旧堀部家住宅/大島家住宅茶室/川村家住宅/
       尾関家住宅/寂光院/旧加茂郡銀行羽黒支店/吉野家住宅/
       明治村(森鴎外・夏目漱石住宅/学習院長 官舎/北里研究所本館・医学館)
清須市……柴田家住宅
一宮市……旧湊屋

11月3日(月・祝)−名古屋市
東 区……名古屋陶磁器会館/建中寺徳興殿/日本福音ルーテル復活教会/
       徳川美術館本館・南収蔵庫/東海学園講堂/金城学院榮光館カトリック主税町教会
中 区……名古屋テレビ塔
中村区……筧家住宅
瑞穂区……名古屋市東山荘
緑 区……中濱家住宅/棚橋家住宅

11月9日(日)
岡崎市……八丁味噌本社事務所/岡崎信用金庫資料館/旧愛知県第二尋常中学校講堂/
       旧本多忠次邸/旧愛知県岡崎師範学校武道場/旧石原家住宅
西尾市……実相寺
豊田市……名鉄三河線旧三河広瀬駅
豊川市……トヨテック本社社屋/旧豊川電話装荷線輪用櫓
新城市……大野宿美術珈琲鳳来館(旧大野銀行)
半田市……小栗家住宅
知多市……木綿蔵ちた/知多岡田簡易郵便局

※それぞれの公開時間、建物解説時間は下記から開催案内をダウンロードしてご確認ください。
 建物解説には事前予約が必要です。
    http://www.aichi-tobunkai.org/osirase/post484.html

〜スペーシア・石田〜
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○第一回「円頓寺・四間道界隈ショップ・マネジメント講座」○

 円頓寺商店街・円頓寺本町商店街・四間道界隈では、商店街の空き店舗活用や
町家をコンバージョンしての店舗活用が進みつつあります。そこには個店の努力と、
多くの関連する人・団体のまちづくりへのへのシナリオがあります。今回、
実際におきた事例をもとに歴史あるコミュニティ内での出店、事業運営に関しての
連続講座を実施します。

第一回目として円頓寺・四間道界隈で2013年8月にオープンした人気レストラン
「圓谷」のオーナーである関谷醸造株式会社 代表取締役の関谷健さんによる
サロン−トークを開催します。会社としての方針や当界隈への出店理由、ご苦労された
点など、普段聞くことができない内容をざっくばらんにお話いただきます。

日程:平成26年10月28日(火曜) 14時〜15時30分
場所:「わや食堂」5F
   愛知県名古屋市西区那古野1-20-30 
講師:関谷健氏 
定員:35名程度
参加費:無料

お申し込みフォーム
https://pro.form-mailer.jp/fms/29f5a43459420

お問い合わせ:
アルカダッシュ株式会社 藤澤徹
052‐332‐4077

※当事業は平成26年度地域人づくり事業を活用しております。

〜スペーシア嘱託研究員・藤澤〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 名古屋都心で3つのイベントが同時開催 ○
 〜円頓寺秋のパリ祭・四間道秋まつり・堀川ウォーターマジックフェスティバル〜 

 名古屋駅周辺の東に位置する円頓寺・四間道界隈、納屋橋界隈では、2014年10月
11、12日と2日間、名古屋都心の魅力に寄与するイベントが同時に開催された。
 一つ目は、円頓寺商店街における「円頓寺秋のパリ祭」。今年は昨年に続く
2回目で、昭和レトロの「アーケード」を有する円頓寺商店街を「パリのパサージュ」
に変身させるという企画。が行われた。商店街の通りだけでなく普段使われていない
空き地にも屋台がにじみだし、パラソル、移動販売車などが並び、クオリティの高い
グッズや飲食のバザー、音楽祭が行われ、訪れた人々の足を止めていた。また、
こうした外からの出店者だけでなく既存店も参加して賑わっていた。円頓寺の商店街
(円頓寺商店街・円頓寺本町商店街)といえば長年行われている七夕まつりが
知られているが、この「パリ祭」は七夕まつり以上の集客があるようにも感じられた。
 二つ目は、名古屋市の4つの町並み保存地区の一つである「四間道(しけみち)」
における「四間道秋まつり」。近年、この周辺にも雑貨や飲食などの店舗が増えており、
これらの店舗が実施する秋まつりも昨年に続いて2回目、「円頓寺秋のパリ祭」と
同じ日に行われるのも2回目。テーマは「奏で、食べ、学ぶ」ということで、和洋様々な
音楽の演奏、四間道界隈の飲食店が提供する名物料理、四間道界隈の散策ツアーや
ぶどう踏み体験をはじめ様々な体験学習が行われていた。
 三つ目は、今年で12回目を迎えた「堀川ウォーターマジックフェスティバル」。
事前申込制の「堀川水上バスde名古屋プチ観光」と、予約無しで参加できる「堀川
水上バスdeスタンプラリー」が行われた。「名古屋プチ観光」はA〜Cと3コースが
用意され、Aコースは那古野下町と名古屋城を巡るコース、Bコース那古野下まちと
レトロ納屋橋で半田のカブトビール1杯付のビアガーデン、Cコースは名古屋城の
お堀と科学館を訪れるコースと、名古屋都心の「観光」をテーマにしたコースが
組まれた。一方、スタンプラリーは、40分間隔で納屋橋のりばと川伊藤家のりばを
結ぶ水上バスを利用する。川伊藤家のりばが四間道・円頓寺エリアにあることもあり、
スタンプポイントが納屋橋界隈だけでなく四間道秋まつりと円頓寺秋のパリ祭にも
設けられ、上記3つのイベントが連携するものとなっていた。
 名古屋の堀川は名古屋港からの潮位の影響により上流まで舟運ができる時と
できない時があるそうだが、今年は円頓寺・四間道界隈のイベントと堀川舟運の
イベントが「同時開催」に
なったことによる相乗効果もあったのではないか。また、円頓寺商店街(・円頓寺
本町商店街)では秋のパリ祭で外からの出店者を受け入れ、日常でもおむすび通貨
プロジェクト(お米をお金に換える地域通貨、豊田市を中心に県内の商店街や農家と
連携した取組み)と連携しているし、堀川ウォーターマジックフェスティバルでは
現地会場で半田のカブトビールが半田市以外で初めて販売されるなど、「名古屋
都心において周辺のまちと連携」という点でも注目される。来年以降の開催も
楽しみである。
(浅野 健)

→ホームページに写真を掲載しています
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2014/endojihorikawa/

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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○登録有形文化財所有者の思いと悩み○

 登録有形文化財の所有者等を会員とする愛知県国登録有形文化財建造物所有者の会
(略称:愛知登文会)が実施する文化庁事業のお手伝いをさせていただいている。
その中で様々な所有者の方とお会いし、建物に対する愛着や思いとともに様々な
悩みを抱えておられることを知った。
 空き家にせざるを得なくなった建物を保存するため、通風・換気等を定期的に
行われたり、市民団体に使ってもらうことで建物の維持を図ったり、建物を
改修して多目的スペースとして使ってもらえるようにしたりと、登録有形文化財に
登録されたことに誇りをもち、建物に愛着をもっておられることが伝わってくる。
 しかし、建物の維持管理は大変である。老朽化も進行している。登録文化財への
優遇措置として、保存・活用するために必要な修理の設計監理費の1/2補助があるが、
工事そのものに対する補助はない。建物の固定資産税の1/2減免があるが、土地の
固定資産税の減免はない。市町村によっては、独自の改修補助制度や土地の固定
資産税についても指定文化財に準じて減免しているところもあるがわずかに
留まっている。保存・活用をすすめるために制度の拡充が望まれる。
 さらに切実な悩みとして感じたのが世代間継承の問題である。愛知登文会で
9月に2件の登録文化財の現地視察をさせていただいたが、1件には後継者がなく、
もう1件は後継者がすでに遠方に自宅を有し、引き継いでくれるあてがないという。
最初、視察対象にさせてほしいとお願いした際には、どちらの所有者からも遠慮
したいというような言葉もあったのだが、視察の場では参加者へのもてなしと
ともに建物に対する思いや悩みも語っていただき、よい機会を設定してもらったと
感謝いただいた。所有者には残したいという思いがあるのにこのままでは建物が
なくなってしまうかもしれない。地域と連携する中で建物を残す手だてを考えて
いくことが重要だろうと感じている。
 愛知登文会では、今年初めての取り組みとして、愛知県内37カ所の登録有形
文化財において、普段公開されていない建物の公開や専門家・所有者による
建物解説を行う「愛知登文会 国登録有形文化財 特別公開」が開催される
予定である。地域の方々に登録有形文化財の魅力を知ってもらう機会となり、
地域との連携の中で保存・活用が進んでいくことを期待したい。
(石田富男)

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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名古屋・中部のトピックスいつも拝見しています。
最近立ち読みした本:バリー・シェルトン「日本の都市から学ぶこと-西洋から
見た日本の都市デザイン」鹿島出版会(2014)は、名古屋の旧市街地街区の分析を
丁寧にしています。
記述がこまかくてなかなか解読できません。ただ、名古屋に関する本があるよ
というお知らせです。すでにご存知かもしれません。

〜三村浩史様よりいただきました。ありがとうございました〜

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・週末の日曜日、台風が心配される中で開催された西区民おまつり広場で「四間道
 ・那古野界隈まちづくり」のアンケートを実施。
 お祭り気分で来る人達を対象に”硬い”内容のアンケートであるため答えて
 いただけるか心配でしたが、当初の目標200件を超え約300件の回答が得られました。
 ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
 (T.A)

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
  ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
  載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
  〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
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