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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)  □[第357号]2014/3/17□  □配信数 733□

スペーシア・メールマガジンの第357号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
  ・日本都市計画学会中部支部 公開講演会
   都心のさらなる魅力づくりをめざして―におけエリアマネジメント可能性−
  ◆名古屋まちづくり情報◆
  ・こども文化財体験(犬山市尾関家住宅)
  ◆視察レポート◆
  ・しずおか町並みゼミin蒲原宿
  ◆読者の声◆
  ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 日本都市計画学会中部支部 公開講演会 ○
  都心のさらなる魅力づくりをめざして―におけエリアマネジメント可能性−

日本都市計画学会中部支部では、本地域で関心が集まっているリニア中央新幹線
の開業を見据えた都心の再生に関連し、大阪で検討が進められている
BID(Business Improvement District)を含めたエリアマネジメントの可能性に
ついて、公開講演会を下記のとおり開催することにいたしました。多くの方のご
参加をお待ちしております。

日時:平成26年3月20日(木)午後5時〜7時 (午後4時30分開場)
会場:名古屋都市センター14階 特別会議室
講師:青山公三 先生(京都府立大学 公共政策学部教授)
主催:公益社団法人日本都市計画学会中部支部
共催:公益財団法人名古屋まちづくり公社名古屋都市センター
参加費:無料

■お申し込み:
  氏名(ふりがな)、連絡先(住所・電話・FAX)、所属等をご記入の上、
FAXまたはE-mailにてお申し込みください。
■参加券は発行しませんので、定員超過によるお断りがなければ当日受付にお越
し下さい。
  Eメールでお申し込みの際は、件名に「講演会参加申込み」とご明記ください。
■定員:80名(先着順)

■お問合せ:
  日本都市計画学会中部支部 事務局(名古屋都市センター)
  (担当)調査課:福田、榊原
   名古屋市中区金山町一丁目1番1号 金山南ビル
■TEL:052-678-2216(月曜休館)
■FAX:052-678-2211
■E-mail:tokeigakkai@nui.or.jp

〜名古屋都市センターの福田様より情報提供いただきました〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○こども文化財体験(犬山市尾関家住宅)○

 犬山成田山の東に位置する犬山本窯尾関作十郎陶房(尾関家)は、約300年前に
犬山城の御用瓦窯として創業され、のちに犬山焼を引き継ぎ、現在まで犬山焼を製造する
歴史ある窯元である。天保14(1843)年頃に建築された尾関家住宅の主屋と土蔵が
国登録有形文化財に登録されており、先日、愛知県国登録有形文化財建造物所有者の
会(略称:愛知登文会)主催のこども文化財体験事業が実施された。
  こども文化財体験事業は、身近にある文化財建造物にふれ親しむことでその存在を
誇りに感じてもらい、将来の文化財に対する理解者・協力者を育てていこうというもので、
今回は地元の小学生約20名が集まり建物の見学とあわせて犬山焼の絵付けを体験した。
  建物見学では、御用瓦窯であったことから、江戸時代の士農工商制度のなかでも大きく
立派な建物が許されたことや、お殿様等が上座敷に上がるときにつかわれた庭や御庭門、
また犬山町家の特徴でもある2階窓の上下部分につく長押(上下につくことで格式高く
豪華にみえる)など、大変興味深いお話をうかがうことができた。また、犬山焼の絵柄として、
きれいな赤色を主調とする「赤絵」と、桜もみじをあしらった「雲錦手」が挙げられるが、
なかでも「赤絵」はお殿様が好んでつくらせたことで犬山焼の主流となったそうだ。建物と
焼き物から犬山の歴史深い伝統や文化を知ることができた。
(喜田 祥子)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2014/inuyama_ozeki/

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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○しずおか町並みゼミin蒲原宿○

 愛知登文会(愛知県内の登録文化財の所有者で組織)の講座の講師に招いたことが
きっかけで3/8蒲原宿旧五十嵐邸において開催されたしずおか町並みゼミに参加した。

 第10回目を迎えたこのゼミ。全国町並みゼミは敷居が高いと身近なネットワークづくりを
めざし10年前に同じ蒲原宿で開催。1回で終わらせるのはもったいないということから
第2回の開催地に遠州横須賀が手をあげ、その後も手あげ方式で続いた。これまでの
成果として各回の宣言内容が紹介されたが、宣言をだしてない回があったり、その内容も
「だらだらやる」「がんばらないけど、あきらめない」などおよそ宣言らしくない宣言で、 
そのようなゆるさが逆に10年間続いた理由かもしれないと感じた。

 静岡県から参加したのは11団体。最初の自己紹介で参加者の顔ぶれがわかる。
静岡県立大、東京農大から学生の参加も。その後、「路地と蔵」「町家と防災」「地形と
防災まちづくり」の3グループに分かれてまちを歩いた。

 蒲原宿を訪れるのは3度目であったが、地元の人の案内があるとやはりまちへの理解が
深まる。一番の驚きは、江戸時代に大津波で宿場が流され、現在の場所に宿場を移転
したということ。京都側から蒲原宿に入る手前で東海道は山側に大きく曲がっているが、
津波以前の東海道はまっすぐすすみそこに宿場が形成されていた。東日本大震災で
検討されている集団移転がすでに315年前に行われていたのだ。さらに、驚いたのは
社寺がすべて山側にあること。宿場からまっすぐな参道があり、高台の社寺にすぐに
至ることができる。万が一の場合の避難にも対応できるようなまちの造りになっているのだ。

 今回のゼミでは防災をテーマに東日本大震災の取り組みからの報告もあった。気仙沼市
風待(かぜま)ち地区で5つの登録有形文化財が大きな被害を受けたのにもかかわらず
修復に向けて動いているのは喜ばしいことであるが、一方でそんなに大きな被害を
受けなかった歴史的建造物が「公費解体の嵐」という現象の中でどんどん壊されて
しまったという。「登録」という行為が歯止めにつながるともいえ、その重要性を再認識
した次第。

 終了後、旧五十嵐邸を考える会の会員の手作り料理で懇親会。多くのユニークな
活動をされている方々と知り合うことができた。機会をみつけてじっくりと訪問してみたいと
思う。
(石田富男)
→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2014/shizuoka/

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・本日、弊社でお手伝いしている視察会がありましたが、3月に入ってからも寒い日が
  続いたためか、街中の桜を見ると開花までもう少しかかりそうな様子でした。

・年度末となりました。異動等でメールアドレスが変わる方はご一報下さい。よろしく
  お願いします。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
  ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
  載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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   http://www.spacia.co.jp/mm/
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
  〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
   TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
   URL http://www.spacia.co.jp/
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