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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)  □[第339号]2013/7/8□  □配信数 735□

スペーシア・メールマガジンの第339号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
  ・つかさのまち夢プロジェクト みんなの森フォーラム
   ぎふメディアコスモスを語ろう
  ◆名古屋まちづくり情報◆
  ・問屋町再開発組合事務局長を終えて
  ◆図書紹介◆
  ・まち再生の術語集/延藤 安弘 著
   岩波新書/2013年3月19日発行
  ◆読者の声◆
  ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○つかさのまち夢プロジェクト みんなの森フォーラム○
  ぎふメディアコスモスを語ろう

 岐阜市の中心市街地に位置する岐阜大学医学部等跡地におけるプロジェクト「みんなの森
ぎふメディアコスモス」の工事がいよいよ始まります。
  このプロジェクトに多くの人に知っていただくためのフォーラムが岐阜市で開催されます。

日時:平成25年7月31日 午後1時〜
場所:岐阜市文化センター 催し広場
定員:500席 先着順(申込不要、入場無料)

フォーラムディスカッション
ファシリテーター 日比野克彦氏(アーティスト/東京藝術大学教授)
パネリスト 伊東豊雄氏(伊東豊雄建築設計事務所)
       野田聖子氏(衆議院議員)
       花井裕一郎氏(NPO法人オブセリズムCEO)
       三矢勝司氏(名古屋工業大学特任助教)
       細江茂光氏(岐阜市長)

主催 岐阜市(〒500-8071 岐阜市今沢町18 TEL 058-265-4141)
    岐阜市都市建設部ぎふメディアコスモス開設準備課
       市民参画部市民協働推進課
       教育委員会新図書館準備室

URL http://www.city.gifu.lg.jp/13422.htm  

〜スペーシア・浅野健〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○問屋町再開発組合事務局長を終えて○

 岐阜スカイウイング37(GSW37)が竣工後1年になるのを前に、1年3カ月に亘り勤めた
問屋町西部南街区市街地再開発組合事務局長の職を6月末に退職となった。組合解散
総会を終え、清算事務に移ったことで一通りの役を終えた。
  私が前任の事務局長退職に伴い職に就いたのは昨年の4月で、その直後前理事長が
ご逝去され、告別式が最初の職務となった。過去、私自身も前理事長ともお会いした
経緯もあり、残念な再会となった。
  そうした中で始まった事務局での業務は、工事完了を約5ヵ月後に控え、工期に間に
合わせるため工程管理や安全管理に厳しさを増していた現場での調整や追加・関連
工事の調整と契約手続き。その他、保留床取得を目的とした地権者法人の設立準備や
テナント契約交渉。ビル竣工間際には施主である組合や行政、関係企業による検査や
鍵引き渡し準備、工事費を始め事業費の支払手続きと資金繰りに関する銀行協議等、
多岐に亘る。
  一方、竣工後のビル管理に関しても、全体管理組合立ち上げの支援や円滑な管理
運営に向けて組合員と管理会社との調整や、本来の事務局業務ではないがこの事業に
より設立された2つの地権者法人の資金調達協議や返済原資となる不動産事業の
駐車場や商業テナントとの契約手続きにも携わった。
  GSW37は、その規模の大きさや多様な用途、複雑な権利関係等から、管理運営に
際して竣工直後は不慣れな部分から管理会社、権利者ともにトラブルへの対処に
手間取る場面も見られたが、その都度双方で協議し問題を解決し乗り越えてきた。
その経験はGSW37の管理における貴重な実務マニュアルとして蓄積され、今後も
活かされるだろう。
  この秋開業1周年を迎えるが、開業後取り組んできたPR効果も出始め本格的な事業
展開及び管理運営がスタートするが、これまでの努力が活かされることに期待したい。
  今回、事務局という立場で事業に関わらせて頂いて貴重な経験ができたが、一方で
至らない部分を多くの方々にご協力頂きました。この機会をお借りしてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
  再開発組合は清算事務を進める一方、約20年にも及んだ事業の歴史と記録を綴った
記念誌の作成を進めている。今暫くは陰ながらそれらの支援をしつつ、GSW37の2年目の
スタートを見守りたい。
(村井亮治)

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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○まち再生の術語集/延藤 安弘 著○
  岩波新書/2013年3月19日発行

 本書は、長年全国各地のまちづくり、まち育てに携わって来られた著者の豊富な経験を
元に、まち再生、コミュニティデザインに関わる44ものキーワードを提起している。これらの
キーワードを冒頭で「コミュニティデザインの星座」として図示し、星座を構成する1つひとつの
星のように相互に関わっていることが「見える化」され、書に惹き込まれていく。さらに、
星座は「楽(楽しさと遊び)」「協(私発協働、つぶやきをかたちに)」「育(知恵の育み合い)」
「軋(トラブルをドラマに)」の4象限に区分され、そのまま本書の4つの章構成としている。
  最初のキーワードはやはり「物語り」。まち再生は物語を分かち合うこと、人々が語り合う
場をつくること、それがコミュニティデザインの出発点である。以降、4つの章に沿って様々な
キーワードが紹介されていくわけだが、そこには最近の東日本大震災の被災地での復興
まちづくりを含む著者の豊富なまちづくりのエピソードが背景にあり、時には詩・ポエムや
絵本が差し込まれるなど、わかりやすく紹介されている。まち再生を具体的に進める上では
「遊び心のある楽しさ」から始め、一人ひとりの「つぶやき」をソフトハードの空間デザインに
つなげる、さらに「ヒト・モノ・コト」の関わり合いが進んで最適な状況をめぐって発生する
「トラブルはドラマに」変えていきましょうと。その先に新たな共通理解や価値が生まれ、
まち再生が進むのだと。
  全国的に人口減少、少子高齢化が進み、経済が停滞、さらに東日本大震災を受けて
閉塞感のある我が国の地域・まちの再生に向け、人々の想像力を活かしていこうという
メッセージがこもった一冊である。
(浅野健)

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・先月末、5年ぶりの社員旅行では、愛知県渥美半島の「浪漫の宿 井筒楼」(田原市
  福江地区)で一泊。「約二百年前の旅籠を再生した大正ロマンの宿」として二年前に
  オープンした宿で、建物の雰囲気もさることながら、渥美半島の地元の食材を使った
  食事や細かなサービスなど堪能しました。
  すぐ近くにある旅館「角上楼」が「井筒楼」の運営母体で、こちらも素晴らしい旅館です。
  観光スポットの伊良湖岬へのアクセスも便利でお勧めです。

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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
  〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
   TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
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