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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第258号]2010/05/25□  □配信数 753□


スペーシア・メールマガジンの第258号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

  <内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
  ・2010年度愛知県人にやさしい街づくり連続講座
   「人にやさしい街づくりを提案するワークショップ」受講者募集
  ◆住まい・まちづくりコラム◆
  ・人口減少の本当の理由とは
  ◆視察レポート◆
  ・道後温泉と坊っちゃん列車
  ◆読者の声◆
  ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 2010年度愛知県人にやさしい街づくり連続講座 ○    
「人にやさしい街づくりを提案するワークショップ」受講者募集

この講座は市民参画の街づくりにおいて、「人にやさしい街づくり」の視点から
提言をし、地域で活動をしていく人材を育成するために、1995年以来、毎年、
開催しています。
障害者の意見を設計に生かすデザインワークを盛り込んだ、建築・土木専門家向
けの‘まちづくり・ものづくりコース’と、地域の街づくり活動の担い手を育て
る‘まちづくり活動コース’の2コースです。
●開催期間:7月10日(土)〜10月24日(日) 全10回 
〔上記10回のほか10月2日〜21日に調査研究・グループワーク期間を設けています〕
●受講対象者:地域でまちづくりを実践されている方や、これから地域でまち
  づくりを進めようとしている方で、人にやさしい街づくりに関心がある方
●募集人員:Aコース「まちづくり・ものづくりコース」20名
       Bコース「まちづくり活動コース」30名
●申込方法:受講申込書に必要事項を記入し、FAX、郵送、E-mailいずれかで
  「特定非営利活動法人ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海」へ
  申し込んでください。
※受講申込書はこちらからダウンロード可
  http://www.hitomachi.npo-jp.net/2010youkou/
●申込期限:2010年6月25日(金曜日)午後5時 必着
●問い合わせ先
○特定非営利活動法人 ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海
  TEL:052-792-1156 FAX:052-792-1156 E-mail:hitomachi@npo-jp.net
○愛知県建設部建築担当局住宅計画課 住宅・街づくり事業グループ
  TEL:052-954-6568

〜NPO法人ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海の
  鬼頭弘子さんより情報提供いただきました〜

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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○ 人口減少の本当の理由とは ○

【本格的に人口減少に突入】
  日本の人口が本格的に減少し始めました。総務省の人口推計では2009年10月1日
の人口で、前年比で18万3千人の減少を見、2年連続の減少となっています。2050年に
は1億人、2100年には6,400万人へ減少するとの人口推計値が出ています(国立
社会保障・人口問題研究所によるH14.1推計)。
なぜ日本の人口は減るのでしょうか?

【人口減少の統計要因】
  女性が一生かけて生む子供の数のことを合計特殊出生率といいますが、2005年の
1.25(単位はありません。<子供の人/女性の人>の人/人で打ち消されるため)まで
下がり、最新の2008年は1.37まで持ち直しています。人口を維持するためには2.1の
出生率が必要です。他方、出生動向基本調査では、夫婦の最終的な子供の出生数の
ことを完結出生児数といいますが、戦前は4人台であったものの、戦後は減少を続け、
1972年〜2002年(この間は5年ごと)の間は安定的に2.2人前後で推移していました。
しかし、2005年の最新調査では2.09人に減少しました。しかし結婚すれば2人の
子供が生まれる訳です。合計特殊出生率の1.37と完結出生児数2.09人の差はどこで
生じているのでしょうか。すなわち結婚して夫婦にならない人々が多いからです。
日本の場合、結婚しないで出生する数は少なく、未婚で妊娠すれば「できちゃった婚」
へと突き進みます。

【人口減少の本当の理由】
  なぜ、結婚しないのでしょうか?草食系男子が増えたせいでしょうか?ここに
面白い書籍があります。「なぜ若者は保守化するのか」東洋経済新報社1,545円です。
著者は山田昌弘氏(中央大学教授)。かれは「パラサイトシングル」や「希望格差社会」、
「婚活」といった流行語を産み出すほど、現実をいいキーワードでえぐり出しています。
それによるとこうです。
女性の結婚願望は減っていないのですが、女性が豊かな生活を保障するために出した
相手に求める条件が厳しく、それに該当する未婚男性が格差化の中で少なくなっている
からです。つまり希望と現実のミスマッチです。例えば、年収(対象はいずれも25〜
34歳)。未婚女性が希望する年収で600万円以上は38.6%(400万円以上なら65.0%)。
それに対し未婚男性で600万円以上の年収を得ている人はわすか3.5%(400万円以上なら
23.5%)。未婚男性で年収が低ければ未婚女性の結婚対象から外れ、未婚女性も600万円
以上の年収を希望するなら、10倍の競争を勝ち抜かねばなりません。果たして、豊かさ
と幸せ?を求めて相手への条件をつければつけるほど、結婚相手は見つからなくなる
という構図です。

 ではどうしたらいいのでしょうか?それは「就活」ならぬ「婚活」。主体的に
努力することが重要で、その支援が必要といっています。つまり、積極的に異性と
出会う場に行き、同時に自分の魅力を高め、そして恋人で終わることなく、将来の
結婚生活に関するすり合わせを積極的に行う、という婚活です。
  これについて、皆さんはどう思われますか?
(井澤知旦)

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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 道後温泉と坊っちゃん列車 ○

 5月の大型連休を利用し、四国の松山市を訪れた。松山市というと名城松山城と
ともに有名なのが、夏目漱石が愛した道後温泉である。温泉街の中心にある道後
温泉本館は明治27年に建築された木造三層楼の建物で、国の重要文化財に指定
されている。10年程前に一度訪れているが、この時は道後温泉本館周辺は一般的な
道路で、自動車の通過量が多かったと記憶していたが、現在では石畳が整備されて
歩行者用道路となり、人力車の発着所と路面店で賑わう空間に替わっていた。
後から松山市のホームページで確認したら、国のまちづくり交付金事業が活用
されて平成19年4月に完了している。
  松山中心部での移動は、主に路面電車を活用した。前に訪れた時にも路面電車を
利用したが、現在では明治時代の蒸気機関車をディーゼルエンジンに積み替えて
復刻した「坊っちゃん列車」が、道後温泉駅と松山市駅の間を1日8往復
(3〜9月は10往復)運行している。平成13年よりこの坊っちゃん列車を走らせて
いるということだが、運行中は若い車掌さんによる街案内と列車の汽笛が心地よく、
松山市駅では客車を車掌さんが人力で方向転換を行うので、これを楽しみにしている
ファンも多いようだ。なお、この路面電車では、超低床電車が平成14年3月に
導入されてバリアフリーにも対応している。
  道後温泉本館前は歩行者専用道路にしたことで来訪者がゆっくり写真撮影や
食べ歩きを楽しめる。坊っちゃん列車に乗れば松山の中心部をゆっくり巡ることが
できる。両者に共通するのは、自動車主体のまちからの転換、来訪者が少しでも
長く滞在したくなる仕掛けであり、大変参考になった。

リンク
松山市道後温泉事務所のホームページ http://www.city.matsuyama.ehime.jp/dogojimu/
道後温泉(旅館協同組合)のホームページ http://www.dogo.or.jp/
伊予鉄道(株)のホームページ http://www.iyotetsu.co.jp/

(浅野健)

→ホームページに写真を掲載しています。
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2010/matsuyama/index.html

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・近年、アンケートの発送やビジネス文書の発送で使っている民間の宅配事業者の
  送り状発行ソフトが使いやすくなりました。先週も1,000件以上の文書を大量に送り
  ましたが、エクセルデータで住所録を作成しておけば、簡単な操作でデータを読み
  込め、郵便番号と住所が一致しているかも確認でき、短時間で送り状を発行することが
  できます。一通当たりのコストも下がり、重宝しています。

・今回も発行日が1日遅れてしまいました。申し訳ありません。

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を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
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http://www.spacia.co.jp/mm/
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
URL http://www.spacia.co.jp/
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