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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第25号]2001/6/18
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 407−−□

  スペーシア・メールマガジンの第25号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・白壁アカデミア 催し物のお知らせ 
  ◆名古屋まちづくり情報◆ 
    ・公共空間の公民パートナーシップと地域共同管理実験としてのオープンカフェ
  ◆まちのおすすめ◆
    ・さくらアパートメント(旧さくらや旅館) 〜インディーズな場所 2〜  
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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◎ 白壁アカデミア 催し物のお知らせ ◎
  〜交流講座「近代建築を活かしたまちづくりを学ぶ」現地交流−16〜

白壁のルーツを探る2〜多治見と白壁〜
岐阜県の多治見市オリベストリート(本町筋と市之倉)

 今回は「白壁のルーツを探る2」と題して、美濃焼と多治見の町並みを訪ねます。
多治見ではオリベプロジェクトを進めています。これは、桃山時代に、斬新で自由な
発想で、茶の湯の世界に新風を巻き起こした武将古田織部の精神を「オリベイズム」
と称し、現代の生活全般に反映させていくプロジェクトです。
 織部の精神を受け継ぐ「オリベイズム」に基づいて、多治見市の資源を活かしなが
ら、大胆・自由・破格で新しい視点を持ってまちづくりを進めているのが、多治見市
オリベストリートです。
 まずは、本町オリベストリートの「はなやぎ」で本町筋のまちづくりについてお話
を聞きます。「本町オリベストリート」には拠点となる「たじみ創造館」のほか見所
がいくつかありますので、その町並みを市職員の方の案内で視察します。お昼は料亭
澤千にて。(2,000円予定)
 午後はもうひとつのオリベストリート、市之倉へ行きます。市之倉町は、古くから
御所や大名等のご用窯として格式の高い窯業地です。市之倉まちづくり実行委員会の
方からお話をきいた後、窯元や私設美術館を巡ります。美濃焼の買い物もできますの
で、お楽しみに。

●日時/6月23日(土) 午前9時15分集合 午後5時帰着予定
●集合場所/地下鉄 名城線「市役所」駅D出口付近
●定員/40名以内
●参加費/3,000円 +昼食実費(2000円程度)
●申込・問合せ先/電話・又はFAX・又はメールで下記まで。FAX・メールの場合は、
ご氏名・ご住所・電話番号・FAX番号・生年月日をご記入下さい。
 白壁アカデミア事務局
 052−930−7668 (電話・FAX共)*電話受付時間 : 月から金の午後
2時〜7時
 akademia@mx10.freecom.ne.jp(メール)

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 ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 公共空間の公民パートナーシップと地域共同管理実験としてのオープンカフェ  ○

 情報誌もカフェ特集を組むこのごろ、名古屋都心ではカフェが増えてきている。とくに
スターバックスの広小路通での急増は目を見張るものがある。そして、屋外でのカフェテ
ラス形式のカフェやレストランも増加している。カフェは近代の「公共」概念を実現した
場との指摘もあるように、自由で開放的なコミュニケーションの場となっている。
 全国的に道路や公園等の公共空間を活用してオープンカフェを実施する都市が増えてき
た。広島市、大阪市、横浜市、千葉市、そしてもちろん名古屋市もそうである。
 名古屋の都心は百メートル道路に代表されるように公共空間比率が他都市よりも高い。
このストックを生かさない手はないし、生かしてこそ名古屋の特色ある景観と賑わいを創
出できるはずである。昨年の10月、なごや祭にあわせて、わずか3日間であるが、久屋
大通の歩道を使ったオープンカフェの実験を行った。ヨーロッパで見られるオープンカ
フェは飲食店と連続して椅子やテーブル、パラソルが置かれるが、今回、車道沿いにそれ
らは並べられた。なぜなら、現在の日本の法律、すなわち道路法、道路交通法、食品衛生
法ではそのような設備の設置と飲食のサービスが認められていないからである。苦肉の策
として、道路管理者が歩行者休憩施設として椅子やテーブル、パラソルを歩道に設置し
(休憩なら椅子と日よけのパラソルでよく、テーブルは不必要。よってテーブルはテーブ
ルでなくパラソルの支え台と解釈する)、利用者が飲食店からテイクアウトしたり、自販
機から飲料購入して、オープンカフェを利用するというものである。それでも多くの利用
者があり、利用者の9割近くから高評価を得ているのである。
 今年も、昨年の反省を踏まえ、実施していく予定である。期間を長くし、設置個所を増
加し(半公共空間である公開空地の活用など)、ビニールのパラソル、プラスチックの椅
子・テーブルでなく、布や木などを用いてオープンカフェの質を高めるなど、発展的に取
り組んでいきたいと考えている。
 これまで、公共空間は整備水準を高め、効率性、安全性を追求するために「公」によっ
て一元的集中的に管理されてきた。それによって公共空間の整備・管理の体質は「官の全
支配観念と全責任観念」「民の依存」であったと言われている。また公共空間は「本来的
使用」(例えば、歩道での歩行)を前提とし、それ以外(例えば、歩道でのオープンカ
フェ)は許可等が必要となる。利用する市民のニーズは多様化してきているが、管理シス
テムがそれに合致していないのである。
 オープンカフェの実験は「公」が「共(用空間)」を管理する「公共空間」から、
「私」が管理する「私共(わたしどもと読もう)空間」への管理運用実験である。地域共
同管理の力量が「私」に問われる。地域(例えば、商店街)が道路管理者と協定を結ん
で、清掃・収納・放置自転車への対処、植栽などの手入れなど、自主管理していく体制を
とる必要があろう。まさに地域と行政の連携(パートナーシップ)を追求していくべきで
あろう。「オープンカフェは名古屋」を期待して。
(井沢知旦)

 注:昨年の名古屋でのオープンカフェの実験結果は下記のホームページへ
   http://www.nagoyanet.ne.jp/cafe

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 ◆まちのおすすめ◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ さくらアパートメント(旧さくらや旅館) 〜インディーズな場所 2〜 ○

 平成13年2月に閉館した旅館「さくらや旅館」が、この年4月末に『さくらアパートメ
ント』としてリニューアルオープンした。<名古屋市中区栄3-28-111 ●本館/木造2階建
て ●新館/鉄筋コンクリート4階建て>

 近頃「栄南」と愛称される矢場町界隈。ナディアパーク、パルコが並び、大須へと向
かうこの地域は今名古屋の若者たちに最も注目されている。
 栄という立地でありながら比較的規模の小さなビル、また路地やぬけ道などがあり、若
者たちのインディーズ気分は十分にそそられる。そのため矢場町界隈には老朽化したビル
や空店舗などをうまく改装した個性的な店舗が集積してきた。さくらや旅館にもそういっ
たオファーが以前からもあったようだ。
 さくらや旅館は終戦後に建てられたもので、かつては客がにぎわう旅館であったが、近
年は利用客も激減し、悩んでいた経営者に、クリエーターズマーケット*等を企画してい
るデザイン会社が「若いクリエーターたちにチャンスを」と申し出たそうである。   
旅館時代の部屋をそのまま貸し、服やアクセサリー小物、アロマテラピーなど30軒ほどの
テナントが、各々部屋を自由に改装して店舗にしている。店のオーナーたちは若く、ほと
んどが自分でデザインした手作りの商品を置いている。各部屋の個性的な内装もみな手作
りだ。

 全体的に質の良い文化祭のような楽しさをもっていて、よくできている。しかし若い
オーナーたちが、イベントではなく、継続して店を構えつづけられるのだろうかというこ
とに、ちょっぴり不安を感じないわけではない。腰を落ち着けてしまったらインディーズ
ショップの魅力はないともいえるのだが、魅力的な場所と企画だからこそ、商いとして是
非成功してほしい。
 まちづくりの中でも商店街の活性などでインディーズやチャレンジショップの話題は
今、新鮮である。栄・矢場町、立地はここまで好条件であっても、こういったインディー
ズショップの集合体は、立ち上げる以上に人気を維持していくことの方が数段難しい。や
はり各店の経営努力の積み重ねしかないのである。今やその箱がどこにあるかの条件だけ
でなく、人材を生み、また育てていく環境づくりも、重要な視点として同時に考えていく
必要があると思う。       (山内豊佳)

註*)クリエーターズマーケット/ファッション・インテリア・ビジュアルデザインな
ど、あらゆるジャンルのオリジナルワークを集めたマーケット。プロアマあわせて700名
の「つくり手」たちが大集合し、展示・販売するギャラリー&マーケット。
詳しくはスペーシア兄弟ホームページ・名古屋ネットの方でご覧下さい。
  http://www.nagoyanet.ne.jp/relational/eye3

→ホームページに写真などより詳しい情報を掲載しています 
 http://www.spacia.co.jp/Topic/sisetu/indies2.htm 

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−mm@spacia.co.jp へ
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・スペーシア・メールマガジンに、住宅部会の活動を取り上げ、紹介していただきあ
 りがとうございます。また今後ともお願いします
→住宅部会の各市報告と見学会は、この地域のまちづくり情報を収集するよい機会
 にもなっています。その成果をちゃんとストックしたいと思ってはいるのですが…。

・コンソーシアム京都を利用している身として、一言
 (後略)
→いつも感想などを送信していただき、ありがとうございます。長いメールであり、
 転載していいものかどうかわからなかったので省略させていただきましたが、
 spacia内には転送しています。今後ともよろしくお願いします。

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・来年度の研究員採用の方針がようやく決まりました。すでに内定している人もいる
 中で今から募集していては少し遅いかもしれませんが…。お知り合いの方でコンサ
 ルタント希望の方がおられましたら、よろしくお願いします。ホームページに予定を
 掲載しています。
 http://www.spacia.co.jp/bosyu.htm

・ようやく自治体ホームページ・まちづくりランキングの愛知県31市を再評価し、
 ランキングを更新しました。かなり順位が入れ替わりました。
 http://www.spacia.co.jp/hp-rank/
 他のランキングも順次更新する予定です。

・6月24日(日)〜25日(月)は社員旅行で小豆島、大阪を訪れます。今回はどんな旅
 が報告できるでしょうか。25日(月)は休業です。よろしくお願いします。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。
   メールマガジン投稿用アドレス mm@spacia.co.jp
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
   http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
 〒460-0034 名古屋市中区栄5-16-14 新東陽ビル5F
  TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
   URL    http://www.spacia.co.jp/
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