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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第230号]2009/4/27□ □配信数752□


スペーシア・メールマガジンの第230号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・木造都市研究会「木愛の会」勉強会(5/11)
  ◆図書紹介◆
   ・「都市再生・街づくり学」 大阪発・民主導の実践
   ・秘訣は官民一体 ひと皿200円の町おこし 宇都宮餃子はなぜ日本一になったか 
  ◆読者の声◆ 
  ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 木造都市研究会「木愛の会」勉強会
  「新しい木構法と木質耐火構造の現状を知る ―齋藤木材工業のTF構法及び木質耐火―」

  木造都市研究会「木愛の会」では木造による都市づくりをめざし、研究・普及活動を行っています。
http://www.kiainokai.org/
木造都市の実現には、新しい木の構法が重要になっており、高層木造ビルの実現の可能性が広
がっています。会場の丸美産業本社屋は、齋藤木材工業が柱材を供給し実現した「木質ハイブリ
ット構法」の建物です。新しい木の建築の中で新しい木構法について学ぶ勉強会にぜひご参加
ください。

【日時】2009年5月11日(月) 18: 30〜20:30 (18:00より受付)

【会場】丸美産業株式会社 5階会議室 (地下鉄 瑞穂区役所駅下車すぐ)

【費用】会員 \ 500   非会員 \1,000 ※学生は無料

【内容】
  18:30〜19:45  TF構法について
     齋藤木材工業株式会社 北村俊夫 氏
  19:45〜20:15  木質耐火構造について
     齋藤木材工業株式会社 齋藤 潔 氏
  20:15〜20:30  質疑応答

【申し込み】下記ちらしでお申し込みください。
   http://www.kiainokai.org/event/090511.pdf

〜スペーシア・石田〜

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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ 「都市再生・街づくり学」 大阪発・民主導の実践 ○ 
   大阪市街地再開発促進協議会編集 株式会社創元社 平成20年6月発行 

  都市再開発法が制定(昭和44年)されて今年で40年を迎える。この間、全国各地で約720地区
の事業が完成(平成20年9月時点)し、街づくり、都市再生の一翼を担ってきた。しかし、ここにき
て再開発事業の現場では、100年に一度とも言われる未曾有の経済危機に見舞われ、事業計画
がまとまらず事業化の目途が立てられない案件も多く出ているのではないだろうか。
  そんな再開発事業の歴史を“大阪”を舞台にとりあげたのが本書である。本書は、大阪の都市
再開発に携わってきた専門家が集い、自身が経験してきた都市再生の現場での課題、対策、手
法等を個別事例とともに紹介し、都市再開発法が制定される前後からの大阪の街づくりの歴史や
今後の在り方を記している。
  本書の中で、大阪の街づくりの特徴は“民がつくった街”と記されている。首都が東京へ移る以
前は、商人のまちとして栄え、首都移転後は鉄道、特に私鉄(阪神、阪急、南海、近鉄)による鉄
道網が発達し都市圏が広がり、ターミナル駅を中心とした駅ビルの再開発事業が数多く事業化さ
れてきた。さらに大阪らしいのは、その鉄道会社がこぞってプロ野球球団のフランチャイズ球場や
娯楽施設を所有し、集客効果を上げてきた。しかし、時代の流れとともに、球場や娯楽施設は大
規模開発用地へと転換され、結果としてそれらも大阪の民主導再開発を語る上で重要な要素に
もなってきた。
  大阪の街づくりは、そうした独自の文化や大阪万博といった国際的イベント、さらに都市が成熟
した中でおきた阪神・淡路大震災による復興等、名古屋にはない時代背景の中で構築されてき
た。これまでに、大阪の再開発事例をいくつかみてきたが、本書により事業完成の背景を改めて
知ることができ、事業に携わる者としては参考になる1冊であった。
  本書の名古屋版を作るとしたどんなものができあがるのだろうか。(村井亮治)

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○ 秘訣は官民一体 ひと皿200円の町おこし 宇都宮餃子はなぜ日本一になったか ○
   五十嵐幸子 著/小学館101新書/2009年2月7日発行

  「宇都宮と聞いて、何が思い浮かびますか。」という質問を受けたら、多くの人が「餃子」と答える
のではないだろうか。しかし、20年前に行われた街頭アンケートによると宇都宮市民の7割の人が
先ほどの質問に「何も思い浮かばない」と答え、「餃子」と答えた人は1人もいなかったそうである。
また、餃子が好きであると答えた人は9割以上、月に2回以上餃子を食べると答えた人は6割以上
いて、「餃子」は宇都宮市民にとって美味しいと思って食べていても名物とは思っていなかったよう
である。そんな「餃子」が10年も経たずに全国的にも知られる名物になり、その後10年経っても宇
都宮餃子ブームが衰えていないという町おこしの成功の過程が非常に詳細に書かれているのが
本書である。町おこしから離れていった餃子店の存在やテーマパーク「宇都宮餃子共和国」の失
敗などについても包み隠すことなく書かれていることには好印象を受けた。
  「餃子で町おこし」が成功した秘訣はタイトルにあるように官民一体で取り組んだことである。ある
ひとつの案件を長期間継続的に支援することが不可能な行政、町おこしをすること自体が多大な
自己犠牲となる民間という性質の異なる主体が一体になって町おこしをすることは簡単なことでは
ない。また、宇都宮餃子会の立ち上げから始まり、ニセ宇都宮餃子問題、協同組合化、実験店舗
の営業譲渡などさまざまな困難にも官民一体で乗り越えている。官民一体で取り組むことができ
た背景には、「日本一の餃子の町」という誇りと「餃子で宇都宮を活性化する」という熱意を当事者
が常に持ち続けていたことが大きな要因としてあったように感じた。
  宇都宮の餃子店は町なかに点在し、一口サイズの餃子が5、6個の一皿が200〜300円という安
さであるため食べ歩きに適している。餃子会組合店では、二人でひと皿を注文するのも当たり前の
ことで、嫌な顔をされないという。ぜひ宇都宮を訪れて、餃子の食べ歩きをしてみたいと思わせる
一冊である。(山崎 崇)

<関連ページ>
  「うどんの国 讃岐」
  http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2006/sanuki/index.htm

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・新しい名古屋市長が決まりました。大胆な政策がうちだされていますが、従来のしがらみ
  をうちやぶって新しいシステムが構築できるのか。我々コンサルタントの出番はあるのか。
  期待したいところです。

・ちょっと古い話題になってしまいますが、当社で編集・制作を担当した「高齢者に配慮した
  住宅耐震化マニュアル」(2009.3発行)が当社HPからダウンロードできます。
  http://www.spacia.co.jp/taisin/
  申込が殺到した研修会の資料です。ご活用ください。
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  し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できればと考えてい
  ます。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲載させていただきま
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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