スペーシアメールマガジン

Mail Magazine

第469号(2018.7.18)

スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)   □[第469号]2018/7/18□  □配信数 730□

スペーシア・メールマガジンの第469号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・まちづくり広場・東海2018・講演会
 ◆住まい・まちづくりコラム◆
 ・スペーシアメールマガジンの18年とこれから
 ・東京2020大会との共存にむけて
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆-スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介-
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○まちづくり広場・東海2018・講演会○

 市民活動団体、行政、企業等による建築・都市に関わる活動事例のパネル展示を
行います。
 この展示は2012年に日本建築学会大会が名古屋で開催された際に、記念行事として
東海地方の様々なまちづくりの紹介と交流が行われ、以後、毎年「まちづくり広場・東海」を
継続開催しています。

展示時間 10:00~18:00 [22日(土)は17:00まで]
会 場   名古屋都市センター11階展示コーナー
     (名古屋市中区金山町1-1-1 金山南ビル内)

◎講演会
町田市玉川学園地区まちづくりの会のまちづくり活動の紹介
~まちの価値を住民で共有するためのさまざまな試み~

 市民有志によるまちづくりの会が取り組んできた住宅地内の建物の更新・斜面地への
マンションの立地などによる緑の減少や街並みの変化に対応する街並みルールづくりのほか、
地震防災関連講演会や地域の歴史と特性を知るワークショップなど、多様なまちづくりの
取り組みについてご紹介いただきます。

講師
高見澤邦郎(首都大学東京名誉教授)
木村真理子(木村建築研究所主宰)
日時 2018年9月22日(土)13:30~15:30
場所 名古屋都市センター11階ホール
※講演後、講師を囲んで参加者による交流会を行います。(15:30~16:30)

講演会参加申し込み[参加費無料] 
申込期限 9月12日(水) yoshi-t@n-fukushi.ac.jp まで
氏名、所属、連絡先を明記(先着順)
※席に空きがあれば当日参加も可能です。

主 催 一般社団法人日本建築学会東海支部都市計画委員会
共 催 公益財団法人名古屋まちづくり公社名古屋都市センター

~スペーシア・石田~

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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○スペーシアメールマガジンの18年とこれから○

 スペーシアメールマガジンの創刊号を発行したのは2000年7月17日。スペーシア10周年
記念事業の1つとして、ホームページでの一方的な情報提供にとどまらず、メルマガを
通じた意見交換等によってより深いネットワーク形成をめざしたものでした。
 思えば、日本都市計画学会中部支部5周年記念として出版された「まちづくり21世紀への
挑戦」で会員から公募した都市計画の論説に私が「市民参加の新しい方向-パソコン
通信の活用」http://www.asahi-net.or.jp/~gw4t-isd/ronbun/ron3.htm
として、当時パソコン通信として活用されてきたITのまちづくりへの可能性について投稿
したのが、インターネット元年といわれる1995年でした。スペーシアでいち早くホームページを
立ち上げ、メルマガを発行したのもこの当時の思いが反映しています。
 隔週、持ち回りで記事を作成し発行するのは、所員にとって時間的な負担を感じることも
あったと思いますが、無理やりでも記事を書き続けることで、その時点でのまとめができ、
情報としてホームページにストックできるというメリットもあったと感じています。
 そのこともあって、18年間ほとんどスタイルを変えずにメルマガを発行し続けてきましたが、
改めてこの18年間を振り返ってみると、インターネットをめぐる環境も大きく変化しています。
時代に対応した形で情報発信の方法も見直していくべきではないかと検討してきた結果、
メルマガが有してきた2つの役割をわけて、以下のような形で情報発信することにしたいと
考えています。
 メルマガは不定期発行とし、スペーシアに関連するイベント情報などを随時提供させて
いただきます。 
 なごやまちづくり情報、視察レポート、住まい・まちづくりコラム、図書紹介に関しては、
毎週持ち回りでホームページに掲載し、それをスペーシアのFacebook
https://www.facebook.com/spacia.nag/
でも発信することとします。Facebookを利用されている方は、ぜひ「いいね」をお願いします。
なお、不定期発行するメルマガにもこのFacebookへのリンクを掲載することにし、Facebookを
使っていない方にも見ていただけるようにします。
 ホームページについても、新しい記事についてはスマホでも見やすい形にリニューアルして
いきたいと考えています。今後とも名古屋を中心とするまちづくりに関する情報発信に努めて
まいりますので、よろしくお願いします。
(石田富男)
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○東京2020大会との共存にむけて○

 最近、商品パッケージや飲食店、テレビ番組において、「55周年」の文字をよく見る。
語呂の良さから広報として使いやすく、看板や表示が目に付くのだろう。例えば、
(株)ダスキン、寿がきや食品(株)、(株)ラケル、(株)タツノコプロなどの企業の設立や、
日本ケロッグ合同会社等による日本でのシリアル食品発売、メ~テレ、大河ドラマ、連続
テレビアニメの放送などが55周年を迎えている。
 55年前といえば昭和38年(1963)、東京オリンピックを翌年に控えた年である。当時の
日本は高度経済成長の最中であり、オリンピックに向けて新幹線や首都高速道などの
インフラや、国立競技場や日本武道館などの施設が整備された。また、オリンピック観戦の
ためにテレビの普及率が高まってきた時期であった。こうしたオリンピック景気の中で多くの
企業・事業が生まれ、そのうちより優良で、市民により親しまれたものが現在まで続いている
のだろう。
 前東京オリンピックの翌年には、大阪万博(昭和45年(1970))の開催が決定した。現在、
2年後に東京オリンピックを控え、並行して大阪では2025年の万博招致の取り組みが
行われている。55年前と似た状況であるが、はたして、モノもサービスも有り余る現在の日本で、
以降50年続く企業・事業は生まれるだろうか。むしろ今、オリンピックを契機に何かを生む
必要はあるだろうか。
 インターネットやSNSの普及により、55年前より確実に世界は狭く身近なものになっている。
前大会より大勢の外国人が来るだろうし、SNSではネガティブな意見が目に付くようになる
だろう。私は、平成のモノに満たされ、興味を選択できる時代しか知らないので、全員が
一つの娯楽を楽しんだり、世界的祭典に対して全国民の意識が一つになったりする場面に
出会ったことがない。世界が狭いからこそ、今やオリンピックや万博は特別なものではない。
今求められるのは、日常を揺るがす革命的な祭典ではなく、日常と共存できる適切な祭典
なのだと思う。
 東京オリンピック開催に伴う諸課題のうち、交通面に関しては、「東京2020大会の交通
マネジメントに関する提言(中間まとめ)」にて、大規模整備ではなく、交通マネジメントに
よって対策を行う方針が示され、具体的に課題と対応策があげられている。これに対して
一部否定的な意見もあるが、開催時に交通量が増えることは確実であり、利用時間の
分散や休暇取得により課題を解消できるのであれば、一般市民も努力が必要である。
 一方、マスコットキャラクター公募に対して「ロイヤリティなしのデザイン料が安すぎる」、
ボランティア募集に対して「参加者の負担が大きい」といった批判がある。これらの批判の
矛先となっているのは “オリンピックに関与できる名誉”や“他では味わえない感動”に
価値を見出すことを強いていることにある。一般市民の負担ばかりが目立つため、より
不満が出るのだろう。参加者への負担軽減や名誉以外のメリットの提供など、運営側の
努力が必要である。
 今、オリンピックは万人の娯楽ではなく、運営側の都合全てを押し付けることはできない。
とはいえ一般市民一人ひとりの都合に合わせることもできない。日常との共存、オリンピック
との共存のため、運営側と一般市民が互いに努力し、互いを尊重し合うことが必要だと
思う。どうか無事に開催してほしい。
(日高史帆)

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◆読者の声◆ -みなさんからいただいた感想や意見を紹介-
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ -所内の話題をちょっと紹介-
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・前号のこのコーナーと今回の住まい・まちづくりコラムで紹介しましたが、メルマガに
 ついては今号を定期発行の最後とし、以後はイベント情報など告知を主目的に不定期
 発行する形に変更します。イベント情報は、これまでと同様にお寄せ下さい。
 またホームページをリニューアルし、Facebookの積極的な活用も行っていきます。
 今後ともよろしくお願いします。 

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
http://www.spacia.co.jp/mm/
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
URL http://www.spacia.co.jp/
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