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八丁味噌の郷

 自宅の味噌がなくなり、岡崎方面に行く用事があったため、ついでに工場見学をしてみようと「八丁味噌の郷」(岡崎市八帖町往還通69)を訪れてみた。この「八丁味噌の郷」は東海地方で有名な八丁味噌の老舗製造所である「カクキュー(合資会社 八丁味噌)」の工場・史料館である。まず出迎えてくれたのが国の登録文化財にも登録されている昭和初期の本社事務所である。この建物だけでも見る価値があると思うほど、黒塗りの壁と白の柱のコントラストが非常に美しい。予約をせずに訪れたのだが、偶然30分ごとに行われる見学の開始時間に到着したためすぐに見学することができた(売店で見学の申込をし、時間がある場合には売店か奥にある待合所で待つことができるようである)。工場の中を1人の若い女性の社員の方がガイドとして案内してくれた。日曜日に訪れたため生産ラインが止まっていたのは残念だったが、八丁味噌の名前の由来や特徴、仕込み桶の前での石積みの話、味噌蔵を改造した史料館の中での道具の説明などをしてくれた方の「語り部」口調が耳に心地よく、大変満足できた。見学の最後には、2種類の味噌汁の試飲と味噌こんにゃくの試食があった。ガイドの方の説明で初めて知ったことが数多くあったが、すぐ近くにある製造所の「まるや(株式会社 まるや八丁味噌)」と「カクキュー」だけが八丁味噌をつくることができ、「まるや」も見学を受け付けている。一緒に工場見学をしていたグループの方々は「まるや」、「カクキュー」と工場巡りを楽しんでいた。今回は軽い思いつきで訪れたが、次回はのんびり時間をとって工場のまわりも含めて工場巡りを楽しみたいと思う。

 最近、製造業やものづくりで注目されている名古屋周辺には、意外と近くに工場や産地がある。日ごろ食べているもの、使っているものなどを買う機会に、"つくりて"や"つくっている場"を訪ねてみてはいかが。(施設によっては、予約が必要な場合もあるので事前にお調べ下さい。)

八丁味噌の郷
AM8:30〜PM6:00/入場無料/駐車場無料
お問い合わせ 0564-21-1355  shop@hatcho-miso.co.jp
http://www.hatcho-miso.co.jp/index.html


美しい姿の本社事務所

仕込み桶の前での説明

(2004.2.17/山崎 崇)