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中川運河ドラゴンボートレース

 ちょうど1か月前の話になるが、9月25日(日)に第7回中川運河ドラゴンボートレースに参加する機会があった。ドラゴンボート(龍舟)とは、古代中国で生まれた世界最古の手漕ぎ舟の競漕であると言われている。10〜20名の漕ぎ手がカラフルに彩られたドラゴンボートに乗り込み、ドラマーの打つ太鼓の拍子に合わせオールを漕ぎスピードを競うものである。私はドラゴンボートを体験するのは初めてのことだったのでどうなることかと思っていたが、初心者の私でも楽しく参加することができ、貴重な体験となった。大会についてや当日の競技の模様をお伝えしたい。
  「中川運河ドラゴンボートレース大会実行委員会」が主催している本大会は、『「環境都市」名古屋の「水の道」である中川運河の水辺の景観と賑わいを創出し、中川運河ドラゴンボートレース大会を通じて環境再生へ向けた機運を高め、みなとの文化・水の文化の活性化を図ること(大会チラシから抜粋)』を目的としており、「中川運河、堀川の魅力再発見プロジェクト協議会」などの後援を受けている。当日の参加チームは全20チームにも上り、その内訳は、普段から中川運河活性化に携わる複数の団体から構成される混合チーム、一般企業で結成されたチーム、名古屋市の職員で結成されたチーム、地元学区こども会で結成された親子チーム、などバラエティ豊かであり、競技をするといっても堅苦しいところもなく気軽に幅広い層が楽しめる良い雰囲気になっていたと思う。私自身はというと、「中川運河キャナルアート」の方からお誘いを受ける形で、「中京テレビ」の方々や、「中川運河リミコライン・アートプロジェクト」の方々との混合チームである「キャナチュウドリーム」の一員として参加した。
  当日は快晴に恵まれ、非常に気持ちが良かったが日焼けして赤くなってしまうくらいの強い日差しの中、決勝戦を含め全4レースを行った(日焼け止めを使用することをお勧めする)。
  我々のチームはドラゴンボート初体験の人間が多く、はじめのうちは皆のオールを漕ぐタイミングがバラバラで苦労したが、「イチ、ニ!イチ、二!・・・」としっかり声を出してタイミングを合わせることに集中することにした。そして第3レースの直前練習のタイミングだっただろうか、皆の息が合いだして一瞬舟が「スーッ」と加速して水の上をすべる感覚を覚えたが、これは皆のタイミングがぴったり合った瞬間なのではないか?と感じて勝手に熱くなった。結果は決勝までは残れないだろうという大方の予想を覆して7位入賞となった。全競技が終わった時には皆体力を使い切り、クタクタになっていたがとても「やり切った」充実感に満たされていたと思う。私個人としては、何よりチームの一体感を感じることができたことがとても良かった。
  競技自体がとてもエキサイティングなのは言うまでもないが、ただ水に触れ身近に接することで癒されリラックスすることもできた。今後もこのようなイベントを通じて、少しでも多くの人に中川運河の魅力が伝わると良いと思う。




(2016.10.24/大河原章介)