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金山商店街で手羽先サミット2014が開催

【1】人類初のイベント
 去る6月7日(土)と8(日)の2日間、金山総合駅南口広場で手羽先サミット2014が始めて開催された。愛知を中心に九州(宮崎2・福岡)や大阪、三重、さらには韓国から手羽先店20店が結集し、投票によって手羽先グランプリを決定するものである。飲食はチケット制で100円×10枚つづりの千円分と投票券がつき、その投票券をお気に入りの店舗の名前の書いた箱に投函するものである。
 そのパンフレットのキャッチフレーズが面白い。「人類初! 名古屋発!」と謳っている。名古屋は手羽先の発祥地のであり、金山にもいくつか店舗もあることから、全国初=人類初の手羽先をテーマにしたイベントを開催し、全国に発信しながら、地域の活性化を図ろうというものである。2日間で3万人の来場者があった。

【2】手羽先サミットの情報発信力
 手羽先と言っても店によって味付けはそれぞれで異なる。そのなかで頂上(サミット)決戦を行った。結果として初代グランプリは宮崎の「手羽先番長」が、それに次ぐ金賞は、愛知県の「サガミ」と「世界の山ちゃん」が選ばれた。初代グランプリが宮崎だっただけに、宮崎からのテレビ取材も入ったようで、これが愛知の店なら当たり前すぎて、全国的に情報発信できなかったのではないか?地元贔屓でない結果こそが全国発信力を高めたようである。各店舗がグランプリ獲得を目指して、一層切磋琢磨していくことにつながる気がする。このサミットを実施した影響力か、その後、出店者の店舗に次から次へと予約が入っているようで、その波及効果も大きい。

【3】金山みなみ音楽祭
 このイベントはそれだけでなく、金山みなみ音楽祭と銘打ってローカルアイドルグループ(14チーム)や各ジャンルの多数のアーティストが登場した。もともと金山南口広場はストリートミュージシャンが楽器を奏で、歌う場所として定着しているので、「音楽祭」には違和感はない。名称が栄ミナミ音楽祭とかぶる点は愛嬌か。サウス音楽祭ブラザーズで連携するのもよいか。さらにカラオケステージも用意されていた。

【4】いくつかの課題と今後の展開
 一方で課題も明らかになった。@限られた広場では店舗の数は大きく増やせない。A1店舗の顧客対応能力には限界があるので、人気店には多くの人々が列をなし、なかなか食することができない(それこそ、頂上決戦の面白味があるとも言えるのだが)。B飲食する場所が限定されていて、ゆっくりと落ち着いて味わえない、C広場に人々が集中し、商店街全体への回遊性がない、などがあげられる。
 このイベントを継続するには、商店街として潤わなければならない。そのためには商店街全体に人々が回遊し、店舗にお金を落とす仕掛けが必要である。そのためには会場を拡大する必要があるが、南にある道路が壁になっているので、道路のある区間の車を止めて遊歩道化していき、南北の行き来をしやすくすることが肝要である。参加店舗やアーティストが多くなれば、道路を挟んで南北二つのゾーンに分けて展開することも必要であろうか?
 金山商店街は小さな商店街だが、今後目が離せない商店街になりそうだ。


会場入り口風景

会場内風景

少ない休憩場所

構内ステージでのゆるキャライベント

(2014.6.23/井澤知旦)