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問屋町再開発組合事務局長を終えて

 岐阜スカイウイング37(GSW37)が竣工後1年になるのを前に、1年3カ月に亘り勤めた問屋町西部南街区市街地再開発組合事務局長の職を6月末に退職となった。組合解散総会を終え、清算事務に移ったことで一通りの役を終えた。 私が前任の事務局長退職に伴い職に就いたのは昨年の4月で、その直後前理事長がご逝去され、告別式が最初の職務となった。過去、私自身も前理事長ともお会いした経緯もあり、残念な再会となった。 そうした中で始まった事務局での業務は、工事完了を約5ヵ月後に控え、工期に間に合わせるため工程管理や安全管理に厳しさを増していた現場での調整や追加・関連工事の調整と契約手続き。その他、保留床取得を目的とした地権者法人の設立準備やテナント契約交渉。ビル竣工間際には施主である組合や行政、関係企業による検査や鍵引き渡し準備、工事費を始め事業費の支払手続きと資金繰りに関する銀行協議等、多岐に亘る。  一方、竣工後のビル管理に関しても、全体管理組合立ち上げの支援や円滑な管理運営に向けて組合員と管理会社との調整や、本来の事務局業務ではないがこの事業により設立された2つの地権者法人の資金調達協議や返済原資となる不動産事業の駐車場や商業テナントとの契約手続きにも携わった。  GSW37は、その規模の大きさや多様な用途、複雑な権利関係等から、管理運営に際して竣工直後は不慣れな部分から管理会社、権利者ともにトラブルへの対処に手間取る場面も見られたが、その都度双方で協議し問題を解決し乗り越えてきた。  その経験はGSW37の管理における貴重な実務マニュアルとして蓄積され、今後も活かされるだろう。  この秋開業1周年を迎えるが、開業後取り組んできたPR効果も出始め本格的な事業展開及び管理運営がスタートするが、これまでの努力が活かされることに期待したい。  今回、事務局という立場で事業に関わらせて頂いて貴重な経験ができたが、一方で至らない部分を多くの方々にご協力頂きました。この機会をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。  再開発組合は清算事務を進める一方、約20年にも及んだ事業の歴史と記録を綴った記念誌の作成を進めている。今暫くは陰ながらそれらの支援をしつつ、GSW37の2年目のスタートを見守りたい。

(2013.7.8/村井亮治)