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第17回名古屋モーターショーとあいちITSワールド2011を訪れて

昨年の暮れに、名古屋港の金城ふ頭にあるポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催された「第17回名古屋モーターショー」と、同時開催の「あいちITSワールド2011」に家族を連れて出かけた。名古屋モーターショーは1979年以来開催され、今回で17回目となるが、私自身、モーターショーを訪れるのが初めてで、家族連れでも一日楽しめたため、その内容を報告する。
会場は、展示内容別に、1号館ではあいちITSワールド2011、2号館では国産車、3号館では輸入車と分かれていた。最初に訪れた3号館では、主にセダンタイプやスポーツタイプの高級車やコンパクトカー、オートバイなどの2012年モデルが展示されていた。街なかで見られる輸入車のディーラーが拡大したという感じだ。
次に訪れた2号館では、EV・PHVといった次世代自動車、1〜2人乗りの小型自動車、EV二輪車等の展示が目立った。また、次世代自動車の中には近年減りつつあったスポーツタイプのものも展示され、従来からの自動車ファンに訴える「走る楽しさ」も意識された感があった。ただ、これらはいずれも手の届かないステージ上に展示されており、来場者にとっては手に触れられるコンパクトカーや中型・大型のオートバイといった市販車も根強い人気があった。
最後に訪れた1号館では、ITSすなわち「高度道路交通システム」をテーマとした展示であるが、国や自治体関連、民間事業者、大学研究室のブースがあり、道路や自動車に限らず公共交通やまちづくりといった幅広いテーマが扱われていた。ここでは、自動車関連のシミュレーター、パーソナルモビリティを疑似体験できるシミュレーションゲーム、ロボットコーナー、クイズなど体験型の展示が多く、子ども達が最も時間を費やしたいと思う内容だった。
全体的には、従来からの自動車とオートバイに加え小型自動車やパーソナルモビリティなど「乗り物の多様化」と、EV・PHVをはじめとした「エコカー」を体感でき、スマートフォンの急速な普及によりITSもますます身近なものになると予感させられた。

余談だが、このようなイベントでは「食」も重要なテーマであり、各館に囲まれたスペースは、各地のB級グルメが集まる「グルメカー広場」となっていた。今や地域おこしの手法の一つとして確立されているB級グルメが手頃な値段でおいしく食べられ、モーターショーにふさわしい「グルメカー」として出店されているのが興味深かった。
さらに、「グルメカー」自体も、実物をまだ見たわけではないが、東京で開催された「エコプロダクツ2011」にお目見えしたという「MiEVカフェ」のようなEVタイプが普及すると、街なかでのイベント開催時や歩行者天国、あるいは日常の公園などでの賑わいの装置となりうるのではないか。そんな近未来の街なかの様子を想像させられた。

モーターショーの様子
名古屋モーターショーの会場
輸入車が並ぶ3号館の様子


パーソナルモビリティを体感できるシミュレーションゲーム
パーソナルモビリティを疑似体験できる
シミュレーションゲーム
(2012.1.5/浅野健)