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ご当地検定
 いよいよ名古屋でも名古屋商工会議所が主催する「なごや四百周年時代検定試験」、いわゆる「なごや検定」が本年(平成20年)3月9日に実施される。
 このような検定を「ご当地検定」と呼ぶ。ある地域にまつわる歴史や文化、産業や言葉、人物といった固有の情報をどの程度知っているかを試験形式で問うものである。その主催者が地方自治体や商工会議所であったりするためか、地域ブランドの向上をはじめ、地域振興や観光振興につなげていく狙いがある。そこに住んでいる、あるいは働いている人々が、当該地域の奥深い情報を知ることは、そこを良くしていこう、そこを育てていこうという動機づけになるし、来訪者に対する質の高いもてなしにもなりうる。
 ご当地検定情報サイト「ご当地ですよ!」によれば、現在138のご当地検定があり、47都道府県で皆無なのは群馬県と香川県であった。最も多い都道府県は兵庫県で15地域(テーマ)、次いで京都と北海道が8地域(テーマ)となっている。兵庫の突出は目立つ。ちなみに県境を越えてご当地検定を実施しているのは、四国と「日本どまんなか検定」(岐阜・静岡・愛知・三重)がある。商工会議所主催のものは59地域(テーマ)がある。シェアは43%であった。
 ご当地検定では京都・観光文化検定(京都検定)が有名である。日本最初のご当地検定ではないが、全国から受験者1万人超を集め、商工会議所の事業として十分成立している。千年の都京都ならではの集客力である。2004年12月に第1回の試験が実施され、昨年12月で4回目を数える。50歳代の受験者が最も多く、主婦・無職層が中心であった。1万人以上の受験者を集められるのは、もう一つ、江戸東京博物館が主催する「江戸文化歴史検定」である(2006年実施)。その二つのみである。
 それでは果たして名古屋はどれだけの受験者を集められるのであろうか?江戸と京都は全国的に関心が高い地域であるが、名古屋はどうであろうか?受験者の数が地域への愛着力、あるいは知名度や地域ブランド力を測る指標になることに違いない。
 私自身、受験する予定である。これまで蓄積した知識でどれだけの得点がとれるかわからないが、まずは参加する(落ちることの言い訳)。この検定を有意義なものにするためには、どのようなインセンティブが必要であるのか、検定していく上で必要な知識は何なのか、考える必要があるが、まちづくりコンサルタント能力の基礎知識として、検定合格が必要という時代がくるかも?(合格してから言いたいのだが………。)
 この名古屋で活動するコンサルタントの皆さん、まずは検定受験してみませんか? 1〜2回は落ちてもいいから………、その時はお互い黙りあいましょう!

(2008.1.21/井澤知旦)