現在の位置:TOP>名古屋まちづくり紹介>まちづくりあれこれ>間もなく開港 中部国際空港 WWW を検索 スペーシアサイト を検索

 

間もなく開港 中部国際空港
 

 私の生まれ育った常滑市の沖合いで建設が進められている新空港「中部国際空港(セントレア)」が来月17日に開港する。改めてその姿をみに足を運んでみた。

 空港島が正面にみえるその場所は、以前は海岸線があったが、現在は埋立てによる「前島」が造られている。前島は、全て活用しきれるのかと思えるほどの規模で、今も造成工事が進められていた。その前島と空港島とを結ぶ連絡橋では、試運転の電車が行き来していた。その日は、北風が冷たい休日だったが、同じように空港島をみようという見物人が多くあり、フェンス越しにカメラを構える姿もみられた。その帰り道、「セントレア館」という看板を目にして立ち寄ってみると、そこはセントレアを紹介する展示館で、空港島の模型、館内イメージビデオ、空港島の埋め立て状況がわかる定点観測の航空写真の他、名前入りの紙飛行機が作れるコーナーもあり、順番をまつ子供の姿もみられた(既に行かれた方もいるかと思うが、私は初めてであった)。なお、展示は今月28日まで。

 この地域は、空港の建設工事が進むにつれ、大きな変貌を遂げてきた。直接的なものとしてはアクセス道路の整備や名鉄常滑線の延伸、空港関連企業の誘致のための面整備などだが、市内の道路整備や面的整備も空港開港時期を目標に進められてきたものもあるように思う。私の実家がある地区でも新たに道路が整備され、車の流れが大きく変わった。また、盛んだった海苔の養殖も大幅に減り、子供のころに見た丘陵地や海岸線の風景はもうない。空港は、まちの姿や市民生活に様々な影響をもたらした。だが、空港島に計画されている飲食店や物販店、温泉なども入る商業施設には、常滑市をはじめ周辺市町の住民の間でもオープンを心待ちにしている人も多いだろう。厳しい経済情勢の中で工事が進められ、景気回復がにわかにささやかれ始めたこの時期に開港する国際空港。この地域の景気回復の一翼を担うことができるか、期待は大きい。開港後は、是非実際の姿をみに訪れたい。
 

ただ、1994年の関西国際空港開港時に国際線1番機に搭乗し真新しい空港に降り立った者として今回もチケットを狙っていたが、そのタイミングを逃し願いが叶わなかったことは残念でならない・・・。


造成工事が進む前島と空港島


ターミナルビル模型


(2005.1.11/村井 亮治)