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グリーンマップ  愛知県津島市
 メールマガジン第120号で紹介したように、現在津島市で環境基本計画策定のお手伝いをしている。この仕事がきっかけで「グリーンマップ」というものの存在を知った。

 グリーンマップとは、「アイコン」と呼ばれる様々な記号を使って、どの場所にどんな環境要素があるのかを地図上に表現したものである。もともとニューヨークの環境デザイナーによって提案された手法ということで、世界各国に広がっているそうだ。愛知県でも2002年秋に「グリーンマップあいち」が立ち上がり、県内の様々な地域でグリーンマップがつくられ、その成果が現在万博瀬戸会場に展示されている。

 「世界共通の」アイコンは全部で125個ある。「両生類」「竹林」といった具体的な内容のものから、「子供にやさしい場所」「安らぎの場」といった抽象的な内容のものまで様々だ。この中から、自分達の地域にふさわしいアイコンを選んで使う。新しくアイコンを作ることもできる。

 津島市でも実際に、市民の人達と一緒に市内を歩いた結果をグリーンマップの形でまとめてみた。親しみやすい雰囲気なので簡単にできると思いきや、結構これが難しい。下手すると、アイコンに振り回されてしまうという印象だ。何度か挑戦してみてわかったのは、アイコンを使うということはあくまでも表現方法の話であって、それ以前に「何のために地図をつくりたいか?」ということを明確にする必要があるということ。アイコンという、使い慣れないものに意識がとらわれてしまっていて、目的・狙いについて議論することが不足していたために混乱を招いていたのである。フィールドワークの基本がおろそかになっていたと反省した。

 最近、ようやくグリーンマップを少し理解できるようになった。これからもう少し、使いこなせるようになっていきたいと思う。

津島で作成したグリーンマップ



歩いている様子


津島で使用したグリーンマップのアイコン
Green Map Icons Copyright Modern World Design

(2005.5.30/伊藤彩子)