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商店街による新しい「市」の創出−勝川駅前通商店街 
 愛知県春日市のJR中央本線勝川駅前の「勝川地区」は、春日井市の西の玄関として位置づけられ、これまでに土地区画整理事業による基盤整備をはじめさまざまな事業が進められ、全国の行政担当者等が視察に訪れるなど、注目されている地区である。
 そんな勝川地区には、駅前からのびる「勝川駅前通商店街(通称:大弘法通商店街)」があり、近隣住民の買い物先として親しまれている。また、大弘法通商店街の名前の由来となった「勝川大弘法」が商店街の一画にあり、御線香の香りが漂い、お参りに訪れた人たちの声が絶えない、賑やかで情緒ある名所もみられる。
 勝川駅前通商店街では、商店街活性化を目的にさまざまなイベント等が行われてきたが、今年度からは今まで以上に地域との関係を深めまちの賑わいづくりをはかるため、若手商店主を中心に「勝川弘法市」を企画し、出店者の募集、会場準備、運営等が行われている。開催日は毎月第3土曜日で、これまでに8月を除き計5回開催され、いずれも多くの来訪者がありその目的を果たしてきている。
 今回の「弘法市」は、基本的には、家庭の不用品等を販売するフリーマーケット的な出店者は除き、業者を中心に構成されている点がこれまでの企画内容とは異なる。また、自作の手芸品等を販売する個人出店者もあり、チャレンジマーケット的な雰囲気もある。当日は、商店街を車両通行止めにし、ブースごとにカラフルなテントを並べ、各店のセンスでディスプレイし商品を陳列する。その距離は200m以上にもなり、出店者も回を重ねるごとに増加しているようだ。店主との値段交渉、品物に関する情報交換、体験コーナーや食べ歩きなど、楽しい時間を過ごすことができる。地域住民によるてづくりの街づくりがさかんなこの勝川は、将来が楽しみな地区の一つであるといえる。
 なお、今月の弘法市は第3週が春日井まつりと重なるため、10月11日(土)午前10時から開催予定となっている。




(2003.9.29/村井亮治)