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 犬山の城下町を活気づける
”観光文化交流研究会(かん・ぶん・けん)” 愛知県犬山市

 以前にも紹介したことがある愛知県犬山市の城下町では、中心市街地活性化が大きな課題となっており、城下町のあちらこちらで、ワークショップによる整備など、様々な取り組みが行われている。
これまでは、犬山でのまちづくりといえば城下町を中心に進められてきたが、一方で、市の大部分が木曽川や森林などの自然に恵まれており、”城下町のまちなか観光”と”里山文化”を結ぶことで城下町を活気づけようと、観光文化交流研究会(かん・ぶん・けん)は昨年9月に発足した。メンバーは、城下町を中心として市内に暮らす住民、行政職員、コンサルタントなど40名ほどである(今年8月現在)。

 かん・ぶん・けんは、”思いついたらやってみよう”を合い言葉に、発案者が自主的にリーダーとなって様々な取り組みを実施してきた。中でも大きなプロジェクトは、城下町や里山自体を舞台にしたイベントと、レンタサイクル実験である。
 主なイベントは、今年の3月に城下町の通りにおひなさまをかざった”おひなまつり”5月に里山にある栗栖という地区で竹のアートを飾った”かん・ぶん・けんフェスタin栗栖”7月に「犬山を紙芝居のまちに?」を合い言葉にまちのあちこちで紙芝居を上演した”座・紙芝居day in 城下町”などである。これらのイベントでは、市内でもたくさんとれる”竹”を使って舞台や掲示板などをつくったり、”スタンプラリー”によってまちの点と点を結んだりして、城下町や里山を活気づけた。
 一方、レンタサイクル実験は、”自転車のまち”をめざして?これらのイベントを通じて何度か重ねてきた。レンタサイクルに使う自転車は、ミニコミ誌などで市民によびかけたり、粗大ゴミとして出されたものの提供を市にお願いするなどにより、”無償”で40台集めた。
 現在は、城下町での無料レンタサイクルを実験的に行い、本格的な事業化をめざして取り組んでいる。

 発足してもうすぐ1年になろうとしているが、このような活動を通じて自信をつけたメンバーが市民、行政という枠にとらわれず、様々な試みを重ね、自分たちが”楽しみながら”、着実に犬山ファン=イヌヤマニアを増やしつつある。

参考:かん・ぶん・けんのメンバーが立ち上げたHPイヌヤマニア
http://www.nagoyanet.ne.jp/inuyamania/                


おひなまつりでスタンプラリーを楽しむこどもたち


バンブーフェスタの一コマ


竹で飾ったステージでバンド演奏

紙芝居のひとコマ

(2001.8.6/浅野 健)