現在の位置:TOPスペーシアメールマガジン>65号 WWW を検索 スペーシアサイト を検索

 

  ◆ ■    ◆    ◆ ■   ◆
 ◆  ■◆   ◆    ■  ■  ◆   都市研究所スペーシア
■   ■ ■  ■   ■   ■   ■      メールマガジン
 ◆  ■ ■ ■■  ■    ■  ■■    (隔週発行予定)
  ■ ■◆  ■ ■  ■   ■  ■ ■  
 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第65号]2002/12/30
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 501−−□

 スペーシア・メールマガジンの第65号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・愛知県地域ポータルサイトセミナー開催案内 
  ◆名古屋まちづくり情報◆
   ・高島屋南地区再開発情報 第2弾 
  ◆視察レポート
   ・第一種市街地再開発事業「ルキーナ金沢」
  ◆図書紹介◆
   ・中野民雄『ワークショップ』 
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆ 

☆*****************************************************************
  ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
******************************************************************☆
○ 愛知県地域ポータルサイトセミナー開催案内 ○

NPO法の改正にともない、新たに IT、産業支援の5つの活動分野が加わります。
 http://www.npoweb.gr.jp/news_info.php3?article_id=881
 http://www.npoweb.gr.jp/news_info.php3?article_id=877
 12月11日(水)参議院本会議において、NPO法の改正案 が全会一致で可決。平
成15年年5月1日から施行。
 施行に先立ち、愛知県の推薦を頂き、情報基盤整備協会の地域密着型情報化推進事業に
より、「愛知県地域ポータルサイトセミナー」を下記のとおり催します。
 新たな活動分野での事業展開及びNPO設立へのヒントと成れば幸いです。

お申し込み・ご参加よろしくおねがいいたします。

―■―■■―■■■―■■■■―■■■―■■―■―

●2003年1月17日(金)開場9:30 開演10:00 〜 閉演16:00
● 開催主旨
 NPO団体や関係の県・市町村職員に対し、地域情報化に関す
る理解と知識を深めることを目的に、地域の情報化を推進するた
めの民・産・学・官の役割を認識するとともに、意識向上、連携強
化の場としてセミナーを開催する。
● 基本テーマ 『 産官民の各ポータルサイトの役割と連携 』
● 開催日時 平成15年1月17日(金)
         開場9:30  開演10:00 〜 閉演16:00
● 場 所  愛知県自治研修所8階講堂
 (愛知県産業貿易館西館の南。アイリス愛知と同じ建物。)
 所在地:〒460-0002 名古屋市中区丸ノ内2-5-10
 TEL:052-223-3901 FAX:052-223-3904
 http://www4.ocn.ne.jp/~a.kenshu/gaiyo.htm
● 当日スケジュール
 開場 9:30 受付
 開演 10:00
  第一部 基調講演 10:00〜14:00
     テーマ「ポータルサイトへの取り組み」
  第二部 パネルディスカッション14:00〜16:00
     テーマ「産学官民連携による地域情報化」
 閉演16:00
● 主 催 特定非営利活動法人 0563.netNPO
● 後 援 情報基盤協議会、愛知県
● 参加者   愛知県職員、地方自治体職員、NPO関係者
        (200名)
● 参加費 無料(当日会場にて受付)

●詳細 : http://www.0563.net/top/seminar.html
=========================
※ 情報基盤整備協会とは、
 地方自治体、民間企業、学識経験者が一体となって地域情
報化政策を支援、推進することにより地域の情報基盤の整
備、情報化の均衡ある発展を図ることを目的に設置された協
会で、総務省の外郭団体(財)電気通信高度化協会が所管
しています。
※ ポータルサイトとは、
 インターネットの利用者が最初にアクセスする入口(玄関=ポ
ータル)となるページのことで、そこから様々な情報やサービス
にアクセスすることができます。また、地域ポータルサイトは、
その地域の情報に関する総合的なポータルサイトのことである。

=========================

【お申し込み】(定員200名のうち、NPO関係者50名を予定)
申込先 E-mail: sakakibara@0563.net
-----------------------------------
2003.1.17【愛知地域ポータルサイトセミナー申込】
出席申込
所属:
役職:
氏名:
 (当日受付は、NPO関係者カウンター)
-----------------------------------
申込締切日: 平成15年1月10日(金)

〜特定非営利活動法人 0563.netNPO・榊原正利さんより情報提供いただきました〜

☆*****************************************************************
 ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
******************************************************************☆
○ 高島屋南地区再開発情報 第2弾 ○

 59号(2002.10.07)において岐阜市内の高島屋南地区(約0.6ha)で、中心商店街・
柳ヶ瀬地区の活性化をめざして再開発準備組合が設立されたことを報告した。
 その後、平成16年度内での都市計画決定をめざし、理事会を中心に事業計画の検討が
進められている。地方都市において、保留床処分型の市街地再開発事業が行き詰まる中、
身の丈にあった自力型の再開発の必要性が叫ばれている昨今であるが、再開発を必要とし
ている衰退地区の中で、それを可能とする地区は、かなり限られるのではなかろうか。本
地区でも、権利者数が多数存在し、その大半が零細で高齢な権利であるため、権利者自ら
が建設資金を投ずるような事業フレームでは合意が得られず、最低限の権利確保を保証で
きる保留床処分の成否が事業推進上の必須条件となっている。
 しかし、本地区は、全国の中心市街地と同様に、地価の下落が急速に進み、国が公表す
る相続税路線価により算定した平均地価が、再開発を検討し始めた平成10年当時の値に比
べ、平成14年のそれは約4割程度の水準にまで落ち込んでいる。このため、保留床価額が
下がり、床処分性は増大したものの、権利変換条件が悪化し、権利者の必要とする最小限
の従前機能確保もままならない状況になっている。
 そこで、本準備組合では、地区の立地的・歴史的特性を活かし、他の商業地にないソフ
ト一体型の再開発を模索し、高付加価値の施設を生み出すことで、矛盾する課題を解決し
ようと、その内容の検討を深めるとともに、事業趣旨に賛同し協力の得られる関係機関の
呼び込みと働きかけを強めている。2003年早々には、民間企業6社に対して、事業企画案
の提出協力を依頼、民間の人的・技術的支援を仰ぐことで、事業推進体制を強化し、新し
い展開を図ろうとしている。準備組合の活動方針に賛同し、惜しみない協力を提供してく
れる企業が現れることに期待したい。 (浅野泰樹)

☆*****************************************************************
 ◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
******************************************************************☆
○ 第一種市街地再開発事業「ルキーナ金沢」 ○

 視察を行なった11月8日は、小雪が舞う寒い日だったが、前日がカニの解禁日でも
あり、庶民の台所・近江町市場はまさにカニ一色の熱気に満ちていた。金沢にはこう
した活気ある庶民の生活から、兼六園に代表される雅な武家文化まで、田舎と都会が
入り混じった魅力がある。また、市内には金沢駅から武蔵ヶ辻、片町から香林坊とい
う2つの中心繁華街があり多様な表情を見せている。
 「ルキーナ金沢」はこの中心繁華街の1つ、金沢駅から武蔵ヶ辻までの金沢駅武蔵
北地区に第一種市街地再開発事業として平成14年3月に完成した複合施設である。こ
の再開発の完成で、駅前の新たな都市軸を形成する金沢駅通り線も開通した。
 施設は3階から13階の高層部に公団最後の分譲となる住宅と、1、2階の低層部に
「金沢福祉用具情報プラザ」という公益施設で構成されている。「金沢福祉用具情報
プラザ」は市の施設であるため、用具の販売は行なっていないが、高齢者や障害者は
もちろんのこと、それを支える介護者や小中学校の教育のためにも有用な施設とし
て、福祉用具の展示、相談、学習、情報発信の活動を行なっている。
 金沢市内の再開発は平成18年をもってひとまず終了の予定だそうだが、今後も駅前
のガラスドームや有名建築家による「21世紀美術館」の建設、TMOによる活力ある事
業展開等、まだまだ話題が豊富に存在しており、いつ行っても楽しみなまちである。

P.S. 金沢のお土産。油取り紙、俵屋のあめ、麩料理など、すべて駅の立ち食い蕎麦
屋に忘れてきてしまった。会社を休み、おいしいものをたくさん食べたバチが当たっ
たのだ。            (堀内 研自)

☆*****************************************************************
 ◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
******************************************************************☆
○ 中野民雄『ワークショップ』  ○

 これからの社会、芸術、学術活動などを考えていく上で、「ワークショップ」という考
え方は、ますます重要性を増して来ているようである。そしてそのコンセプト、アウトラ
インを理解するために最適な本のひとつが、中野民雄『ワークショップ』岩波新書(2001
年1月/740円)である。
 まず、ワークショップを理解するためのキーワードとして、「参加」、「双方向」、
「根源的な喜び」、「出会う」、「生身の人と人」、「参加者ひとり一人が作る」、「車
座」、「傾聴」、「体験」、「ネットワーク」、「グループ」、「交流と笑い」などが示
され、その概念と意義が説明されている。
 また、その活用範囲が、アート系(演劇・音楽など)、まちづくり系(住民参加・コ
ミュニティづくり・政策づくりなど)、社会変革系(開発教育・国際理解教育など)、自
然・環境系(環境教育・野外教育・自然体験学習など)、教育・学習系(学校教育・総合
学習・社会教育・企業研修・国際会議など)など、想像以上に広い分野に及んでいること
も示される。
 そして、ワークショップが、これまでの講演会やシンポジウムでしばしば観察される
「会場に同じテーマに興味をもている人がたくさん集まっているのに、誰とも話すことな
く、終われば黙って散っていってしまう」ことや、「質疑応答の時間は、質問というより
自説を長々と展開したりして、時間切れになることが多い」ことなどに対する有効な代替
的手法であることが語られている。この点は、筆者も全く同感である。
 さらに、理念的な話だけでなく、ファシリテーター(進行促進役)の役割・条件や、場
づくり(机のセッティングなど)など、具体的な手法についても説明は及んでいる。
 また、ワークショップの限界と、自己啓発セミナー、カルトなどとの違いにもふれ、目
配りのいきとどいた記述となっている。
 ちなみに、愛知万博検討会議が、賛否は別にして、ワークショップ的な検討方法の例と
して紹介されている。
 筆者としては、ワークショップはさらに、例えば、高等教育や代議制民主主義などの在
り方についても、重要な問題を投げかけているのではないかと考えているところである。
 ただ、良書の「ゆえ」か、「にもかかわらず」か、店頭には余り置かれていないので、
注文をした方が早く入手できるようである。
いずれにしても、「困難の多いこの時代の転換期に、まだぼんやりとだが光を放つひとつ
の希望だ」というワークショップの位置付けには、著者の文体とあわせて、説得力があ
る。

 加藤哲夫『市民の日本語〜NPOの可能性とコミュニケーション〜』ひつじ市民新書
(2002年9月/(有)ひつじ書房/695円)も周辺分野として興味深い。

             大城純男(名古屋市役所)

→「本の紹介」として投稿いただいたものを掲載させていただきました。

☆*****************************************************************
 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介− mm@spacia.co.jpへ
*****************************************************************☆
・(前略)
 ところで64号の記事中、井澤さんの上海エピソードについてひとつ質問。
 年明けの2月に、上海の変貌を観察に久しぶりに上海を訪ねようと思っているのです
 が、井澤さんが紹介されていた【上海城市規劃展示館】、
 中々面白そうなので是非訪ねてみたいと思います。
 そこで、この施設どこにあるのか教えていただけないでしょうか?
 (後略)
→上海城市規劃展示館の場所ですが、中心部の人民公園の中の
 上海人民政府の東に位置する建物です。まちづくりに関わる人々に
 とって必見の施設です。なにしろ、その模型の規模には驚かされま
 す。そして2020年の将来像を示すことで、多くの投資を呼び込
 もうという意図が端的に現れています。イケイケドンドンの都市な
 らではのPR手法なんでしょうか。
 この施設を紹介したDVDも売っています(たしか800円程度)。
 (井澤)

☆*****************************************************************
 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
******************************************************************☆
・2002年最後のメルマガです。持ち回りで原稿を書きながら、遅れることはありまし
 たが、2週間に1度の発行をなんとか続けることができました。
 来年もよろしく、お願いいたします。

####################################################################
◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。
   メールマガジン投稿用アドレス mm@spacia.co.jp
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
   http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
◎今後の配信を希望されない場合は、このまま返信して下さい。
--------------------------------------------------------------------
(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
 〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル5階
  TEL 052-242-3262 FAX 052-242-3261
   URL    http://www.spacia.co.jp/
####################################################################