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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)    □[第465号]2018/5/23□  □配信数 730□


スペーシア・メールマガジンの第465号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・商店街オープンセミナーinナゴヤ
 ・公共交通ネットワーク形成の理論と実際
 ◆住まい・まちづくりコラム◆
 ・世界各国のゴミ事情とインテリジェントなゴミ箱
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○商店街オープンセミナーinナゴヤ○

 今、空き店舗のリノベーションをきっかけとした商店街の活性化やまちづくりが全国的に
注目されています。このセミナーでは実際に現場で活躍する、地元・円頓寺商店街の再生に
携わるナゴノダナバンクの市原正人氏、宮崎県日南市にあるかつては“猫さえ歩かない”
とまで言われた油津商店街に25を超える新規出店を実現させた木藤亮太氏をお招きし、
空き店舗のリノベーションを通じて商店街やまちをどのように再生してきたのか、ご紹介します。
 今回は商店街関係者だけでなく、商店街に飛び込んで何かを始めたいと考えている人、
空き店舗の再生に携わってみたいと考えている建築士やデザイナーの人、“リノベーション”や
“まちづくり”といった言葉がなんとなく気になっている人など、誰でも参加できるオープンな
セミナーです。みなさんのご参加をお待ちしています。

日時:2018年6月10日(日)
   14:30〜16:30 受付14:00開始
会場:名古屋国際センター 5階 第一会議室
   名古屋市中村区那古野一丁目47-1 名古屋国際センタービル
内容:
@事例紹介
 「商店街のウチとソトをつなぐ 〜円頓寺商店街とナゴノダナバンクの取り組み〜」
 講師:市原正人氏
A事例紹介
 応援の連鎖がまちを変える 〜油津商店街の再生に見る新しい地方創生のカタチ〜
 講師:木藤亮太氏
Bディスカッション
 パネラー:市原正人氏、木藤亮太氏、ボルダリングハウス「KNOT」オーナー
参加費:無料
定員:80名

◎懇親会
日時:同日17:00〜
会場:円頓寺商店街
会費:3,000〜4,000円程度

◎申込先
スペーシア 担当:浅野健、日高
電話:052-242-3262
FAX:052-242-3261
メール:n-shoten@spacia.co.jp

以下の事項をお知らせください。
・お名前
・ご所属(商店街関係者/それ以外)、
・ご連絡先(電話/メール等)、
・懇親会(出席/欠席)
・セミナーで聞きたいこと・興味のあることなど

◎申込締切
 2018年6月6日(水)
 定員になり次第締め切ります。

名古屋市ホームページ
http://www.city.nagoya.jp/shiminkeizai/page/0000105841.html

商店街オープンinナゴヤ Facebookページ
https://www.facebook.com/shotengaiopen/

〜スペーシア・浅野健、日高〜
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○公共交通ネットワーク形成の理論と実際○

下記のように,公共交通ネットワークに関する公開シンポジウムを
開催いたします.多くの皆さまのご参加をお待ちしております.

■日 時:2018年6月25日(月)14:00〜17:00
■会 場:名城大学天白キャンパス名城ホール
■参加費:無料
■定 員:200名(先着順)
     https://goo.gl/forms/vPFZSGZbMWi5jbl63 から申込み

■テーマ:「公共交通ネットワーク形成の理論と実際」
■基調講演1:「公共交通サービスの立案方法
       ?公的サービスとしての位置づけを念頭に」
      鳥取大学教授 谷本圭志
■基調講演2:「公共交通ネットワークを”科学”する」
      岐阜大学教授 倉内文孝
■パネルディスカッション:
      鳥取大学教授 谷本圭志
      岐阜大学教授 倉内文孝
      国土交通省中部運輸局交通企画課長
             四辻純也
      (株)オオバ 中嶋伸恵
      (公財)豊田都市交通研究所
             福本雅之
 コーディネイター 名城大学教授 松本幸正
■主催:日本都市計画学会中部支部
■共催:名古屋都市センター
■後援:国土交通省中部運輸局

プログラムや申込み等の詳細は,
http://www.cpij.or.jp/chubu/
をご覧下さい.

〜名城大学・松本幸正様より情報提供いただきました〜

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◆住まい・まちづくりコラム◆
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○世界各国のゴミ事情とインテリジェントなゴミ箱○
  
 5月19日・20日に世界共通スペイン語試験DELEを受けた。DELEとは、読解問題70分、
リスニング40分、論述40分、面接20分を二日間に分けて行われる。試験は全てスペイン語で
行い、私の受験したB2レベルでは、スペインを中心とした都市問題やまちづくりに関する
テーマが多く取り上げられる。そのなかでも面白いと感じたテーマがスペインやヨーロッパの
ゴミステーションに関する問題だ。
 スペインでは1ブロックか2ブロック辺りにゴミステーションが必ずあり、日本のように
曜日指定で捨てるゴミが決められているわけではない。自分の身長160cmより少し
高い、大きなコンテナがゴミの種類別に並んでいる。デザインは赤、青、黄色、緑など
ポップなデザインで、足元にあるバーを踏むと蓋がパカッと開くようになっている。そして、
ゴミがコンテナ一杯になったのを見計らって専用のゴミ収集車がやってくる。その後、
お掃除ロボットならず、お掃除トラックのような車がコンテナを掃除していくものがあるようだ。
掃除をする人は見たことがあるのだが、まだ数が少ないらしくネット上にも写真は出回って
いない。私もバルセロナに行ったときに探し回ったが出会えなかった。お掃除トラックが
行かない地域は人の手で掃除される。
 それにしてもこのコンテナは地面に置かれているように見えるので、市の職員に
「コンテナが倒されたり、動かされたりしないのか」と聞いたことがある。すると、コンテナは
地面に専用のストッパーがついており、力ずくで動かすことは難しいらしい。専用のトラックで
ないとストッパーを外すことはできないようだ。
 ここまでスペインのゴミ事情について述べてきたが、試験の過去問で驚いたのはこの
コンテナではなく、インテリジェントなゴミ箱についての話題である。
 新しいテクノロジーはリサイクルの面でも注目されており、インテリジェントバスがあるように
インテリジェントなゴミ箱があり、その目的とは別に様々なサービスを提供しているのだ。
 インテリジェントなゴミ箱の目的として、市民にゴミの分別をするためのモチベーションを
上げるためであることと、分別を行わない者を罰することでリサイクル率を向上することが
目的である。このインテリジェントなゴミ箱はリサイクルをする人を分析することが出来る
賢いゴミコンテナなのだ。もちろん、コンテナに分別時に投入された廃棄物のタイプに
よってお金を払い、ゴミが満タンになると通知をして担当会社に通知し、廃棄物をより
少ないスペースで占有するように圧縮する。障害を持つ人々に適したシステム、最新の
情報を得るためのタッチ画面までついているものもある。いくつかの国では、入金返品
返却システムDeposit, Return and Return System (SDDR)などの廃棄物支払い方法が
促進されており、ゴミを分別するとコンテナは人物を認識してお金や賞品を受け取ることが
できる。
 具体的には、ドイツやその他の欧州諸国ではSDDRが導入されており、スペインでは
多くの組織や市民がその使用を望んでいる。コンテナは、人々がコンテナにゴミを分別
することができるように、必要な情報を発信している。彼らは廃棄物の有効性を確認し、
消費者に払い戻す(例えば、デポジットとして支払った金額である25セントが払い戻される)。
 市民が廃棄物を適切に分別しないと、回収およびリサイクルシステムは非効率的になる。
これは、特にスペイン国内の石油リサイクルで発生する。そういった理由から、Biouniversal社と
Telefonica社は、M2M(machine to machine)という技術を持つインテリジェントなゴミ箱を
開発した。コンテナは管理責任者に預かったゴミの量とインシデントの情報を提供する。
オペレーターは、必要に応じて廃棄物を収集しにくるというわけだ。
 他のコンテナはゴミを圧縮してより多くの廃棄物を保管することが可能。これらの
システムは世界中にいくつかあり、バルセロナのSant Cugat delVallesでは、米国の会社
BigBelly Solarが、太陽エネルギーから一連の動作を実行するコンテナを設置した。ガリシアの
会社、Formato Verde / TNLは、アブダビの地下で廃棄物をコンパクトにし、Wi-Fi接続を
介してゴミの状況を報告し、しかもゴミを廃棄したユーザーを特定する。
 視覚障がい者や運動障がい者に適したコンテナ(バルセロナなど)もある。高さが低く、
人間工学的に優れていて、認知しやすい色と情報を絵文字と点字言語でよりわかりやすく、
簡単に開け閉めできるようになっている。SantanderやMostoles(マドリード)などの他の都市も、
この種のコンテナを増強した。
 ロンドンでは、防爆構造のコンテナを使用。最新のニュースや交通情報を見ることが
できるLCD画面を使用することができる。ニューヨーク、東京またはシンガポールにも、
このタイプのコンテナがある。
 環境保護と自転車利用で有名なオランダの都市・グローニンゲンには、非常に特殊な
コンテナがある。このコンテナの目的は、ゴミの盗難を減らし、リサイクルしない市民を
知ること。 RFIDリーダ(無線周波数)は、このサービスを可能にする。グローニンゲンの
住民は、生ゴミの量に応じて税金を払い、リサイクルされていることに注意する必要がある。
スマートコンテナはアカウントを保持し、不正行為を防止。さらに、彼らはゴミの分類システムと
各住民が市に支払わなければならない金額を計算してくれる。
 スペインGuipuzcoaにあるLazkaoの自治体では、有機物を堆肥化するためのコンテナが
設置された。コンテナの操作をテストし、パーソナライズされたカードを受け取るために、
いくつかの隣人が選ばれた。グローニンゲンのように、リサイクルしていない人に税金を
引き上げる責任ある市民に報酬を与えるシステムだそうだ。
 学生時代から受験しているDELEだが、毎回問題のテーマが難しく、インテリジェントモビリティー、
ハイブリッドカーが動く仕組みや心理学に関する問題が出されて筆者の伝えたいものを
選択肢の中から選べという問題が苦手だ。一番嫌いなのは、グラフと文を読んで自分の
考えをレポートにボールペンで2ページ書かなければならない論述。毎回読解と論述の
点数が足りなくて不合格となっているので、今回はその2点を重点的に勉強したつもりなので、
合格であってほしい。
(神谷佐菜)

関連ホームページ:Residuos Expo
このサイト上に写真で紹介されているインテリジェントゴミ箱は、無線センサーによりゴミ箱が
満タンになったことを地域のゴミ回収車に知らせるたり、ゴミがたまると圧縮させてゴミを
小さくすることが可能。
http://www.residuosexpo.com/RE2018/es/blog/93-contenedores-inteligentes

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・メルマガ発行当初に目指したのは、東海地域のまちづくりの情報発信とともに、発行を
 通じてより深いネットワークを作ることでした。18年間発行を続けて来て、それ以外にも
 スペーシアとしての情報ストックや所員の自己研鑽のよい機会になっている感じています。
 一方でコンサルタントを取り巻く状況が厳しくなっている中でより効率的な発行ができればと
 考えています。SNSが上手く活用できればとも思いますが、ご意見あればよろしくお願いします。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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