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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)  □[第370号]2014/9/16□  □配信数 738□

スペーシア・メールマガジンの第370号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・まちづくり広場・東海2014
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・常滑市制60周年記念 常滑山車まつり開催
 ◆図書紹介◆
 ・「誤解だらけの電力問題」/竹内純子著
  株式会社ウェッジ/2014年4月30日発行
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○まちづくり広場・東海2014○

 2012年に日本建築学会大会が名古屋大学で開催された際に、[東海]記念行事
「まちづくり広場」で東海地方の様々なまちづくりの紹介と交流を 行いました。
昨年度からは名古屋都市センターにおいて、日本建築学会東海支部都市計画委員会と
名古屋まちづくり公社名古屋都市センターが協働し 「まちづくり広場」を続けています。

期間:2014年9月17日(水)〜9月28日(日) ※9月22日(月)は休館
 開始時間:10:00
 終了時間:火〜木18:00、金20:00、土・日17:00

◎会場: 名古屋都市センター11階展示コーナー
   (名古屋市中区金山町1-1-1 金山南ビル内)

◎主催: (一社)日本建築学会東海支部都市計画委員会
    (公財)名古屋まちづくり公社名古屋都市センター

◎問合せ:名古屋都市センター調査課(月曜日休み)
     TEL 052-678-2214 FAX 052-678-2211 http:www.nui.or.jp

◆期間中に「まちづくり交流会」を開催
◎日時:2014年9月21日(日) 13:30〜15:30
◎会場:名古屋都市センター11階ホール
◎内容:展示団体よる活動報告と参加者による交流
 展示団体:桜ケ丘ハイツまちづくり協議会
      名古屋市建築協定連絡協議会
      細根公園特定愛護会
◎参加無料・申込不要

〜スペーシア・石田〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○常滑市制60周年記念 常滑山車まつり開催○

 愛知県知多半島の中央に位置する常滑市が、1954(S29)年の市制から60周年を迎えた。
 常滑市は、常滑焼の産地として繁栄し、瀬戸焼とともに日本六古窯に名を連ねる。
市内の窯元が集まる地区での焼き物散歩道は広く知られ、観光名所となった。
 また、中部国際空港(セントレア)が開港10年を迎え、前島開発やトライアスロン
大会の開催など、魅力ある地域づくりにも積極的に取り組まれてきた。
 市では市制60周年にあたり、様々な記念事業が実施されてきている、その一つ
として、10月12日(日)に市内各地に古くから保存されてきた「山車」を市の
中心部へ終結させ曳き廻す山車まつりが予定(市後援)されている。全国的には
珍しいがこの尾張・知多地域には多くの山車が保存され、知多半島でも春先に
各地で祭礼が行なわれている。市全体での山車まつりは、半田市で5年ごとに
開催される半田山車まつりが知られ、常滑市でも市制50周年に初めて開催され、
今回は2度目となる。
 常滑山車まつりは、歴史や規模で半田には及ばないものの、20台ほどの山車が
並ぶさまは圧巻で、曳き廻しやお囃子、山車で操られるからくり人形の舞など
見所は多い。しかし、南北に広がる市内各地からの山車の搬送は容易ではなく、
南部の山車は、先回は台船に載せ伊勢湾を海路で搬送した。今回はトレーラーで
陸路搬送が計画されているが、歩道橋を避けるため山車の一部の分解・組立が伴う。
記念事業成功へ向け、地域住民も一致協力し盛り上げる。
 市制後の歴史は60年と浅く、市制から約25年間隔で人口増加と減少をみてきた。
10年前の空港開港で空港関係者の転入等から再び微増に転じ、少なからず恩恵を
受けた形だが、地域経済活性化には及ばず、例えば名鉄常滑駅ビルのSCも閉店
されたままで、中心市街地の光景は他の地方都市と同じ。そんな中、最近になり
前島に計画されていた大型SCが規模を見直しながらも動きをみせ、空港を契機
とした地域経済の今後に再び期待がかかる。
 将来的には、2020年の東京五輪、2027年のリニア開業予定など、国際空港の
活用に期待が高まるプロジェクトが控える。これまでの10年の以上に今後の10年に
期待をしつつ、10年振りの山車祭りを楽しみたい。
(村井亮治)

<関連ページ>
常滑山車まつり  http://www.tokonamedashimaturi.jp/index.html
焼き物散歩道 http://www.tokoname-kankou.net/contents/miru01-01.html

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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○「誤解だらけの電力問題」/竹内純子著○
 株式会社ウェッジ/2014年4月30日発行

 東京電力の社員として10年以上も尾瀬の自然保護に携わり、福島原子力発電所
事故の後に退職した著者の竹内氏には、電力会社と消費者のコミュニケーションが
成立しなくなっている中で、その「通訳」ができればとの思いがあり、本著は
元社員だからこそわかる電力問題の理想や現実が書かれているように思う。
 1部では、再生可能エネルギーで自給自足ができるという神話、ドイツのエネルギー
政策がすべてうまくいっているという神話、そして電力会社が既得権益にしがみついて
いるという神話について紹介されている。次の2部では、電気がどのように作られる
のかといったエネルギー政策の基本が、そして第3部では今後の電力システムの
あり方について、わかりやすく述べられている。原子力発電所事故を経験し、
電気が「あるのが当たり前」ではなく「ないのが当たり前」の資源貧国の日本としての
エネルギー政策が今後どうあるべきかを、お題目ではない「国民的議論」でつくって
いくべきで、そのためにまずは消費者自らがライフライン(生命線)である電気の
作られ方に興味を持っていただきたいという著者の考えが伝わってきて、非常に
共感できた。
 また、3部構成とは別に、著者の主観であるため違和感を持つ人もいるかもしれないが、
あえて書いたという補論「電力システムと電力会社の体質論」はぜひ一読いただきたい。
「供給本能」を中心とした電力会社社員の思考回路や「電力体質」といわれる独特の
気質には、それなりの経緯や必然性があったことが理解できる。
 汚染水の情報開示の失敗が続いていることに関し、その原因のひとつに世間が求める
情報のスピードと正確性のバランスが今も実感できておらず、「チャレンジは失敗の
もと」精神で、わからないことはとりあえず黙ってしまうからだと筆者は考えている。
いたずらに神話を信じる、特定の考えだけを正しいとする、他から見ると不思議な
企業体質になっているようなことは、電力業界だけに限らず、全ての業界や分野に
おいても起こり得ることであると思う。「コミュニケーションほど、言うは易く
行うは難しいことはありません。組織や仕組みを作ればいいわけではなく、人が
地道にかかわり続けなければなりません。長い時間がかかります。」という一節は
まさにその通りで、常に自分の頭で考え、コミュニケーションしながら、まちづくりの
課題解決を図っていきたいと改めて思わせてくれる一冊であった。
(山崎 崇)

<関連ページ>
「原発と建築家/竹内昌義 著」
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/genpatsutokenchikuka.html
日本人の知らない環境問題/大賀敏子 著」
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/nihonjin-kankyo.html

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・8月から9月初めにかけて天候不順が続き、例年になく夏のイベントが中止に
 なることもあったようです。弊社でも、例年秋に様々な事業に関わることが多く、
 今年度も幾つか準備を進めていますが、先週末の三連休には天候がようやく
 落ち着いてきたこともあり、このまま良い天候が続いてくれればと思う次第です。

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  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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