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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第262号]2010/7/20□  □配信数 760□


スペーシア・メールマガジンの第262号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
 ・岐阜問屋町西部南街区・再開発ビル名称募集
 ◆名古屋まちづくり情報◆
 ・ランニングステーション
 ◆図書紹介◆
 ・都市の記憶を失う前に /後藤治 他 著
 ◆読者の声◆
 ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 岐阜問屋町西部南街区・再開発ビル名称募集 ○

 問屋町西部南街区市街地再開発組合では都心居住機能やJR岐阜駅前宿泊施
設,アパレルの情報発信拠点,オフィス,交流・研修拠点を伴った会議室,商業
施設等から構成された3棟からなる再開発ビルの総合名称を募集しています。多
くの皆様からのご応募をお待ちしています。
【応募締切】
 ・8月20日(当日消印有効)
【応募規定】
 ・応募資格は不問。電話応募は不可
 ・ハガキ,FAX,WEBサイトの応募フォームで応募。
 ・応募する名称(ふりがな),その意味・理由,郵便番号,住所,氏名,
  年齢,性別,職業,電話番号を明記。
 ・応募は1人1作品のみ。
 ・名称は3棟からなるビル全体の総称として下さい。
  (各棟個別のビル名称を募集するものではありません)
【 懸 賞 】
 ・最優秀賞1点=旅行ギフト券と長良川温泉・鵜飼宿泊パック(ペア)、
         20万円相当,(同名応募複数の場合は抽選で1名)
 ・優秀賞(協賛企業賞)5点=協賛企業から3万円相当の賞品を5名
 ・岐阜シティ・タワー43賞3点
           =岐阜シティ・タワー43買い物・食事券5000円分を3名
 ・参加賞30点=応募者の中から抽選で30名に5000円分のギフトカード
  (参加賞は発送をもって発表に代えます)
【 発 表 】
 ・12月(予定) 組合ホームページ等で発表
【諸 権 利】
 ・採用作品の一切の権利は組合に帰属

【応 募 先】
 ・〒500-8845 岐阜市問屋町二丁目19番地5
   問屋町西部南街区市街地再開発組合「名称募集」係
 ・問い合せTEL(058)374-0003 応募FAX(058)374-0004
 ・応募URL http://www.toiyamachi.jp/ 
  (詳しい内容は前記Webサイトをご覧下さい。)

〜問屋町西部南街区市街地再開発組合の白木さんから情報提供いただきました〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ ランニングステーション ○

 昨今のマラソンブームに伴い、「ランニングステーション」や「ランナーズ
ステーション(ランステ)」と呼ばれる、ロッカーやシャワー室が利用できたり、
ランニング情報が得られたり、ランナー同士が交流できる施設が増えている。
東京ではランナーの多い皇居周辺を中心に、スポーツメーカーなどの企業が
相次いで出店しており、最近では横浜の弁天通や大阪の淀屋橋など全国的にも
広まりをみせている。ここ愛知ではというと、もう間もなく名古屋市東区の
久屋大通沿いに市内初の「ランナーサポートステーション」が開設されるそうだが、
実は既に岩倉市に一足早くオープンしていた。おそらく、こちらは県内初の
「ランニングステーション」ではないだろうか。
 岩倉市の「ランニングステーション」の特徴は、東京や大阪のとは異なり、
企業ではなくNPO法人が運営している点にある。岩倉駅前にある岩倉市の情報
発信やイベント開催などが行われる活動拠点「人の駅 いわくら」を開設した
NPO法人が、新たに「人の駅 いわくら」内に開設したのだ。もともと「人の駅
いわくら」は岩倉市緊急雇用対策事業により開設され、現在は、ふるさと雇用
再生特別交付金事業で運営されているようだが、こうした自治体・NPO法人主導での
「ランニングステーション」の設置・運営はなかなか珍しく、興味深い試みである。
岩倉市では毎年3月に五条川マラソンが開催され、すでに多くのランナーがまちを
訪れているが、これからは普段からランナーが訪れランナーで賑わいをみせる
まちになるかもしれない。興味のある方は、ぜひ一度「人の駅 いわくら・ランニング
ステーション」を訪れてみては。現在シャワー設備はないが、更衣室、荷物預かり、
GPS貸出しが利用でき、ランニングマップも提供されている。
(喜田祥子)

人の駅 いわくらHP http://www.lww.ne.jp/hitonoeki/index.html

名古屋ランニングジャーナル
(名古屋のランニング情報が掲載されています。間もなくオープン予定の久屋大通
沿いのランナーサポートステーションに関する記事も掲載されています。)
http://ingweb.seesaa.net/

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◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ 都市の記憶を失う前に /後藤治 他 著 ○

 5年前に建築学会の活動で「都市の記憶」をテーマに取組んだことがある。何人
かの委員が様々な形で取組むことによりユニークなレポートとして取りまとめる
ことができ、「都市の記憶」というキーワードはこれからのまちづくりを考える
上で重要なキーワードになるのではないかと感じていた。
 本書はそのタイトルに惹かれ、読み始めたわけだが、文化庁在籍時に登録有形
文化財の創設に深く関わった後藤治氏が歴史的建築物をめぐる日本の現状をわかり
やすく解説してくれており興味深い。発行後2年が経過し、ネットでもその書評が
いくつかみられるが、私自身、最近まで知らなかったこともあり、改めて紹介
したいと思う。
?本書では、町の風景の美しさを奪っている原因として「国土の高度・効率的利用」
「防災・安全への対策」「文化財保護法の失敗」の3点をあげ、どうすればよいのか
の提案を行っている。特に、3点目に関しては、このような視点では見てこなかった
だけに成る程と感じることが多い。
? 文化財保護法では、美術工芸品や遺跡が文化財の主役となっており、歴史的
建築物や町並みは脇役になっていること。それは古社寺の保存から始まった文化財
保護の歴史にあり、そのために1980年代になっても「都市」という視点を欠き、
危機的な状況にあった都市における歴史的建築物や町並みの保全に力をいれて
こなかったこと。また、保護のための制度設計が社寺のような宗教法人にあわせて
なされており、営利法人(企業)歴史的建築物を利用し続けることを重視して
こなかったこと。さらに、教育を主な業務とする教育委員会が文化財保護を担当
しているために、開発との調整を難しくしていること。文化財保護法とは別の法律
として景観法が制定されたことなど…。「失敗の歴史」という表現が誇張ではない
と感じてしまう。
?このような内容の書籍のタイトルに「都市の記憶」という言葉が入っているのは、
本書の出版経緯が背景にある。共著者であるオフィス総合研究所は「都市の記憶」
シリーズ3部作を出版しており、本書でも「都市の記憶再生装置」というコラムを
掲載し、人々の記憶を心の奥にしまい込んだ記憶を蘇らせる装置としての建築物が
そこに存在する意義がいかに尊いかを指摘している。
?近年、歴史まちづくりに対する関心が高まっているが、そこには人々の様々な
想いが込められているように思う。本書で指摘している人々の記憶を蘇らせる
という点もあるが、都市の歴史を伝えることによってまちとしてのアイデンティティを
創るという点もあるのではないだろうか。それは建物に限らない。身近な風景にも
都市の記憶を伝えてくれるモノはある。ハードの空間がいくら快適であっても
そこに愛着を感じられなければ、豊かな生活環境とはいえないだろう。人々の想いを
大切にしていきたいものである。
(石田富男)

→ホームページに掲載しています
http://www.spacia.co.jp/Mati/tosyo/toshinokioku.htm

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・スペーシアは7月17日に創立20周年を迎えました。3連休の中日となった7月18日
 (日)に、ささやかながらスペーシアの現スタッフ、元スタッフ等が集まって同窓会を
 開きました。
・20年という節目を迎え、次の10年に向けていろいろ模索しながら、今後もしっかりと
 東海地方のまちづくりに関わって行きたいと考えております。
 今後ともよろしくお願いします。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
〒460-0008 名古屋市中区栄5-1-32 久屋ワイエスビル8階
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URL http://www.spacia.co.jp/
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