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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)    □[第238号]2009/8/19□    □配信数741□


スペーシア・メールマガジンの第238号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
◆住まい・まちづくりコラム◆
・名古屋の歩き方・走り方
◆名古屋まちづくり情報◆
・煙突のライトアップや陶磁器製の灯篭で陶磁器のまちの夜を演出
                 〜駄知町地域産業活性化委員会の試み〜
◆読者の声◆
◆スペーシアのこの頃◆

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◆住まい・まちづくりコラム
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○ 名古屋の歩き方・走り方 ○

《「でいなか歩」と「でいなら走」》
 名古屋の歩き方・走り方があるのをご存知でしょうか?一つは「でいなか歩」、もう一つは
「でいなら走」がそれです。
 地下鉄のエスカレーターで事故があってから、この標語が壁面に張られ、上りか下りかで
読む文字順がかわります。それでも人々はエスカレーターの片側を空け、そこを人々が
歩いていきます。
 名古屋ではエスカレーターの右側を空けますが、これは東京と同じです。大阪に行くと
左側を空けます。ただし、新幹線構内では東京方式で右側を空けるようです。では
京都ではどうなのか?聞くところによると先頭者に合わせて乗る。融通性に富んだ乗り方で
あり、実際を見ていると、そうでした。

《自転車功罪》
 最近は自転車への注目度が高い。@健康の維持・向上に役立つ自転車、ACO2を
排出しない環境に優しい自転車、Bちょっとした移動の手段として利便性の高い自転車
等々。「自転車ツーキニスト」の言葉まで生まれています。一方、違法駐輪や自転車に
伴う交通事故が問題になっています。自転車事故は、最近では絶対数は減少してきて
いますが、全交通事故に対する比率は増加傾向にあります。平成20年で全国の自転車
事故件数は162,525件であり、全交通事故の21%、うち死亡者数は717人(交通事故
死亡者数の14%)負傷者数162,250人(交通事故負傷者数の17%)を占めているのです。
http://www.npa.go.jp/bicycle/index.htm#05
 Aの理由が成立するには、自転車が自動車からの転換対象になることが理想です。
ある人が「自転車通勤はけしからん。公共交通の破壊者である。」と言っています。
つまり多くの人は公共交通(バスや鉄道)からの転換で自転車を使っているので、
公共交通の需要減少=公共交通の採算割れに貢献しているということです。手元に
データがありませんが、公共交通からの転換で自転車利用がどれくらいの割合があり、
それによって廃止された路線ルートがあるのでしょうか?(だれか教えてください。)
 Bの理由の反面として、違法駐輪や交通事故があげられています。だから自転車は
けしからんと。ある人がその現況を自転車売上げの8割を占めるママチャリがルールも
マナーもなく歩道を走り、違法駐輪することを理由にあげています。本来の自転車の
メリットをママチャリが打ち消しているとの主張です。

《自転車ツーキニストの一人として》
 かく言う私も目下《自転車ツーキニスト》になっています。理由は@であり、血圧と
コルステロール値を下げるためです。(地下鉄から自転車への転換です)
 従来の通勤形態は「自宅←(自動車)→野並←(地下鉄)→会社」ですが、すべてを
自転車で通勤するなら、雨天時には「野並→自宅」でタクシー(深夜のためバスはない)を
使わざるを得ません。そこで「自宅←(自動車に自転車を積み込む)→野並←(自転車)→会社」を
想定して、自動車に積める24ンチのロードバイク(折り畳めるが、折り畳まずとも
乗せられる長さ)を購入しました。泥除けやスタンドを頼みましたが、恰好が悪いので
やめたほうがよいとアドバイスを受けました。(売らんがために勧めたりしない?)
自転車通勤片道10kmで40分(表定時速15km)。行きは国道41号を北上するの
ですが、広幅員のため車道外側帯が概ね確保されているので、そこは快適に
走行できます。歩道に自転車通行帯があるものの、歩道から車道を横断する際には、
ママチャリのような緩慢なスピードと柔らかいクッションがないと、タイヤ1インチ幅の
ロードバイクでは衝撃が大きすぎて走れません。車道外側帯に駐車されている場合、
慣れないと歩道側に回るのですが、慣れてくると車道側を走れるようになります。
ヘルメットをかぶってそれなりのスピードで走ると自動車もその存在を認めてくれる
ようです。今のところクラクションを鳴らされたことはありません。
駐輪はどうしているのか?また重量10.4kgでタイヤも簡単に外せるので、
盗難されやすい自転車です。大枚をはたいているので、盗まれたら大変と事務所内に
収納しています。違法駐輪ではありません。
 偉そうに書いていますが、まだ10数往復しかしていません。購入してすぐに長い長い
梅雨に入ったからです。そして最近ようやく日が照りだしました。日焼けがシミに
ならないか心配しつつも、6ケ月先の引き締まった体型をイメージして、走り続けようと
しています。乞うご期待。(井澤知旦)

→ホームページに写真を掲載しています。
 http://www.spacia.co.jp/Topic/column/zitensya/index.htm
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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 煙突のライトアップや陶磁器製の灯篭で陶磁器のまちの夜を演出
                 〜駄知町地域産業活性化委員会の試み〜 ○

 駄知(だち)町は、美濃焼で有名な岐阜県土岐市にあり、特産品であるどんぶりを
はじめとする陶磁器の産地として知られている。現在、陶磁器産業が厳しい経営状況下
にあり、それに伴い人口減少が進み、空き家・空き店舗が増加するなど地域全体の
経済が低迷している。そこで、まちの活気の喪失に歯止めをかけ、かつてのにぎわいを
取り戻そうと、陶磁器産業事業者、小売業者等が中心となり、数年前からまちづくりの
委員会を組織し、県及び市の人的支援を受けながら検討を重ねてきている。平成20年
には岐阜県地域活性化ファンド事業費助成金の支援を受け、今年10月までに
地域活性化プランとりまとめる予定である。
 この取り組みの一環として、まちの中心部の本町商店街で8月15日に開催された
夏祭りに合わせ、盆踊りの会場となる広場においてライトアップ等の演出が行われた。
この広場に接する不動川という小川は駄知町の人々に昔から親しまれてきたが、護岸を
コンクリートで固められてガードレールが設置されているため、現在では地元の人達が
この川に親しむ環境になっていない。そこで、この日は広場の隅の川に面したところを
「陶龍(=陶磁器製の灯籠)」の幻想的な灯りで演出し、広場の対岸にある製陶所の
煙突をライトアップすることにより夜のまちを演出した。普段は明かりが少なくひっそりと
したまちであるが、この日は陶磁器産地のシンボルといえる煙突の一本が夜空の中に
明るく浮かび上がり、「陶龍」の制作に参加した子どもの作品を見ようと本人や家族の
人達が川の近くにまで足を運び、地元の人々の関心を惹き付けた。
 ライトアップの照明の事業者の手配や、「陶龍」の製作における子ども達の参加・作品の
焼成などの準備は委員会メンバーが主体的に行ったものだ。委員会の動きとしては、
このライトアップや「陶龍」による演出の他にも、駄知の特産品であるどんぶりを使った
どんぶり料理の考案、地域資源を回遊する散策モデルコースの設定、瓦版の発行、
マップづくり、地域資源の利活用計画、観光客を誘客する拠点施設計画など、様々な
事業や計画づくりに取り組んでいる
 また、この夏祭りでは、盆踊りの会場で、愛知県の三河山間部に拠点を置き、全国で
活動する和太鼓のプロ集団「志多ら」による公演があり、第2部には会場に来ていた
子ども達から希望者を募って即興で指導した後、子ども達による和太鼓の演奏もあって
会場が大いに盛り上がった。さらに、本町通の端から広場までの100m程度の空間は、
普段はひっそりとしているが、この日は夜遅くまで店を開け、五平餅、手づくりパン・
ケーキ、飲み物、おもちゃ、服などの商品を表に出し、魚つかみやボール投げの
コーナーを設け、活気を呈していた。
 弊社は昨年11月よりこれらの取り組みをお手伝いさせていただいており、委員会
メンバーの熱意を常日頃感じているが、この日は駄知町の人々のパワーとまちの
にぎわいづくりにかける意気込みを改めて実感した一日だった。(浅野 健)
→ホームページに写真を掲載しています。
 http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2009/toki/index.html

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします)

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・このメルマガの創刊から9年余りにわたり編集を担当してきましたが、今回から
 バトンタッチすることになりました。原稿は持ち回りなのでその体裁を整えるだけ
 ですが、毎回、悩ましかったのがこの欄です。次回から新しい視点での話題を
 提供してくれることを期待したいと思います。(ishida)
・今回から、メルマガの編集を引き継ぐことになりました。普段は計画系の一スタッフ
 として、自治体の計画づくりや、今回ご紹介した岐阜県土岐市の事例のように
 地元の人達のまちづくりをサポートする業務に取り組んでいます。このメルマガに
 関していうと、しばらくは隔週で滞りなく皆様に情報をお伝えしていくことで
 精一杯だと思いますが、どうぞよろしくお願いします。(T.Asano)
・深夜残業をしていたら社長から写真を撮ろうと言われ、何のことかと思ったら
自転車の写真でした。私も自転車ツーキニストの一人として社長の自転車購入に
 あたり相談を受けました。社員を巻き込んで始まった社長の自転車ツーキニスト。
はたして6ヶ月後に引き締まった肉体美!?となるのか。期待しましょう。(M)
・配信が2日も遅れてしまいました。申し訳ありません。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できれ
 ばと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲
 載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア 編集:浅野 健
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