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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定) □[第233号]2009/6/10□ □配信数756□



スペーシア・メールマガジンの第233号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・東海学生卒業設計コンクール2009−公開審査・表彰式・記念講演会−
   ・2009年度人にやさしい街づくり連続講座「街づくりを人にやさしくするために」受講者募集
  ◆名古屋まちづくり情報◆
   ・ものづくり文化の道の活動拠点「ナゴノスペース(Nagono Space)」がオープン
  ◆すまい・まちづくりコラム◆ 
   ・公共施設内の案内表示
  ◆読者の声◆ 
  ◆スペーシアのこの頃◆

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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 東海学生卒業設計コンクール2009−公開審査・表彰式・記念講演会−○

  【開催期間】6月9日(火)〜6月28日(日)10:00〜18:00
          月曜は休館、金曜は20:00まで、土曜・日曜は17:00まで
  【会場】名古屋都市センター 11階 まちづくり広場
  【内容】東海地方に所在する大学、短大、高等工業専門学校等から参加した
      59作品の展示、 及び入選作10作品から公開最終審査にて
      金賞1作品、銀賞2作品を選び表彰する。

*公開最終審査・記念講演会・表彰式*
  【開催日】6月14日(日)
  【会場】名古屋都市センター11階 大研修室
  【スケジュール】
   12:30〜14:30 公開最終審査プレゼンテーション
   14:30〜15:30 公開審査
   15:30〜15:40 休憩
   15:40〜16:40 記念講演「今考えていること」
             講師 飯田善彦氏(建築家、横浜国立大学院教授)
              入場無料 先着 200名
   16:40〜17:00 表彰式

  主催: 社団法人 日本建築家協会東海支部
  後援: 社団法人 日本建築学会東海支部・中日新聞社

〜名古屋都市センターの加藤大輔さんから情報提供いただきました〜

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○ 2009年度人にやさしい街づくり連続講座
    「街づくりを人にやさしくするために」受講者募集  ○

この講座は市民参画の街づくりにおいて、「人にやさしい街づくり」の視点から
提言をし、地域で活動をしていく人材を育成するために、1995年以来、毎年、
開催しています。今年度は、障害当事者等の意見を設計に生かすデザイン
ワークをカリキュラムに取り入れた建築設計・都市設計の専門家向けの
‘まちづくり・ものづくりコース’と、地域で活動をしていく人材を育成する
‘まちづくり活動コース’の2コースです。

●開催期間:7月18日(土)〜10月17日(土) 全10回

●受講対象者:地域でまちづくりを実践されている方や、これから地域で
           まちづくりを進めようとしている方で人にやさしい街づくりに関心がある方

●募集人員:Aコース「まちづくり・ものづくりコース」20名  
         Bコース「まちづくり活動コース」30名

●申込方法 :受講申込書に必要事項を記入し、FAX、郵送、E-mailいずれかで
          「特定非営利活動法人ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海」へ申しこんでください。
          ※受講申込書はこちらからダウンロード可 
            http://www.hitomachi.npo-jp.net/2009youkou/

●申込期限:2009年7月3日(金曜日)午後5時 必着

●問い合わせ先:○特定非営利活動法人ひとにやさしいまちづくりネットワーク・東海
            〒463-0096名古屋市守山区森宮町100 
            TEL:052-792-1156 FAX:052-792-1156
            ○愛知県建設部建築担当局住宅計画課住宅・街づくり事業グループ
             TEL:052-954-6568

〜スペーシア・浅野健〜

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◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ ものづくり文化の道の活動拠点「ナゴノスペース(Nagono Space)」がオープン ○

  名古屋市西区名駅二丁目27番6号にナゴノスペースがオープンしました。そこは交通局
の旧那古野車庫であり、東京建物(株)が中心となって開発した名古屋プライムセントラル
(9,700uの敷地に延床面積約5万uのオフィス棟と134戸の住宅棟)の立体駐車場の一角
にあります。地下鉄名古屋駅から歩いて5分くらいの時間距離。ちょうど名古屋駅前の
ビジネスゾーンと西区に拡がる「ものづくり文化の道」の接点にあたる場所です。
  場所は分かったけれど、一体ナゴノスペースって何?「ものづくり文化の道」って何?
と思う人は多いことでしょう。

@ものづくり文化の道とは
  「ものづくり文化の道」については、このメールマガジンで何度も取り上げているので、
簡単に紹介するにとどめます。このエリアは、江戸時代から軽工業や手工業が盛んで、
現在でも友禅・扇子・和凧といった伝統的なものから菓子・革製品・楽器などの産業
まで、さまざまなものづくりが行われています。さらに、ものづくりの歴史を残す施設
として、トヨタグループの発祥の地となる「トヨタテクノミュージアム産業技術記念館」と
近代窯業の発祥の地となる「ノリタケの森」の2つの拠点施設があります。また、こうした
「ものづくり」を育んできた特有の歴史的な町並みや歴史文化があります。東海道と
中山道を結ぶ連絡路として大きな役割を果たしていた美濃路、堀川端には築城と
ともに清洲越しを中心に形成された名古屋商人の旧商家が軒を連ねる四間道
(しけみち)、さらには、全国的にも珍しい屋根神様(庇の上に載る小さな祠〔ほこら〕)
などがそれです。ここで暮らす人々や働く人々の日常生活を支える円頓寺商店街など
も街の発展とともに大きくなっていきました。
  「ものづくり文化の道」とは、ものづくり名古屋の源流がここにあり、名古屋駅から
最も近い観光エリアであると言うことができます。同時に、手ごろな費用で手作りの
製品が入手できる暮らしは、豊かな生活を提供することになります。観光エリアと
生活エリアのバランスが重要です。

Aナゴノスペースとは
  ナゴノスペースは「ものづくり」をテーマに人々が交流し、「ものづくり文化の道」
について情報を発信する拠点です。防災備蓄倉庫(約30u)を含めて約170uの
空間を持っています。地域の賑わいと交流を促すコミュニティスペースです。
これまではこのような拠点がなかったため、イベント時に「ものづくり文化の館」と
称して、「ものづくり文化の道」の展示やものづくり実演による紹介を行ってきま
したが、これからは常設できるようになります。
  ここには靴づくりを学んだり、靴づくりのプロセスを見せたりする靴工房と靴店舗
(シューズボナンザ)、菓子製造業や問屋が集積している当地域ならではのお菓子
展示販売スペースを常設として、週替わり、月替わりで展示内容を変えていく交流
展示スペース(30u)があります。この交流展示スペースはものづくりにかかわる
できるだけ多くの人々に利用してもらいたいと考えています。

Bオープニングイベント
  平成21年5月23(土)にナゴノスペースのオープニングイベントを実施しました。
この地域で製造されている大正琴(ナルダン楽器)で澄音会(大正琴の普及と演奏
指導)メンバーによる演奏をスタートに、組み飴づくりの実演、「ものづくり文化の道」
内を巡るスタンプラリーを行いました。主催は「ものづくり文化の道」推進協議会と
名古屋商工会議所です。実施にあたっては、名古屋開府400年のキャラクターで
ある、「はち丸」「だなも」「エビザベス」が駆けつけ、盛り上げてもらいました。
  組み飴とは聞きなれない言葉ですが、一般的には金太郎飴と呼んでいます。
最近でこそテレビで製作過程を見せる番組が登場してきましたが、テレビで見るの
と生で見るのとでは大違い。編集されていないので、飴が冷めないうちに飴を組
んで引き伸ばして転がす作業を迅速丁寧に行う様は、現場ならではの緊張感が
あって楽しいし、はじめて見る人々にとっては感動ものです。これもものづくりです。
  スタンプラリーは、できるだけ「ものづくり文化の道」を歩いて知ってもらおうと企画
したものです。現地へ行けば何らか特典サービスがつくようにしてあります。点数
された箇所数をまわって、ある得点以上を巡ったものに対し、粗品を提供しました。
一般的な景品では面白くないので、西区で製造されているお菓子ばかりを詰め
あわせて、スタンプラリー完歩者にお渡ししました。懐かしいお菓子がいっぱい詰
まっています。250名の参加者が「ものづくり文化の道」を得ることができました。

Cこれからが本番
  無事スタートを切ったナゴノスペースもこれからが本番です。
  このナゴノスペースは東京建物(株)として、「地域の賑わいと交流を促すことを
目的とした無償提供スペース」なのですが、「ものづくり文化の道」推進協議会は
任意の団体であるため、人格ある組織として協議会メンバー(一部)と地域の
人々が出資する(株)ものづくり文化の道を設立し、利用にあたっての協定書を
双方で交わしています。あえて株式会社方式にしたのは、協議会が公益的
活動を展開しているので、新たな組織がNPO法人では屋上屋を重ねることにな
ります。また、活動拠点ができたのですが、無償ボランティアの運営だけでは
持続性がありません。人件費が払えるかたちで運営していくことが求められ、
攻めの展開をしていきたい、そのための株式会社です。ただし、協議会の活動
目標からズレることなくナゴノスペースを運営していくために、株式会社と
協議会とで協定を結んでいく方針です。
  皆さまのご支援・ご協力を是非お願いいたします。 (井澤知旦)

→ホームページに写真を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2009/nagono/index.html

ものづくり文化の道についての記事
■メールマガジン
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2006/nisiku2/index.htm
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2002/nisiku/index.htm
http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/2001/nisiku.htm
■弊社機関紙ラバダブ
http://www.spacia.co.jp/rubadub/2006/06p.pdf
http://www.spacia.co.jp/rubadub/2003/endoji.htm
http://www.spacia.co.jp/rubadub/2002/monodukuri.htm
■「ものづくり文化の道」ホームページ
http://www.nagoya-monodukuri.net/

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◆すまい・まちづくりコラム◆ 
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○ 公共施設内の案内表示 ○

  施設内の案内表示について改めて言うまでもないが、来訪者が施設内を移動する際に
頼りにするツールである。しかし、実際には表示がない、表示が小さい、色使いがよくない
などの不備がある施設がしばしば見られる。このことに関連し、私が以前から関わっている
まちづくりNPOでは、平成20年度に、(財)名古屋都市センターの助成を受け、公共施設の
ホームページでのバリアフリー情報の提供の仕方ととともに、施設内の案内表示についても
提案を行った。この取り組みでは、名古屋都心の大規模商業施設と複合施設3施設を対象
に現地調査を何度か重ねた。その結果、施設内の案内表示について問題となった点として、
トイレ、エレベーターの表示の例を紹介する。
  トイレは、障害者が出かけるのに最も欲しい情報である。障害者用トイレと呼ばれるトイレ
には、スペースを確保しただけのタイプと、スペースだけでなくベビーベッドやオストメイトなど
様々な機能を有する多目的トイレとがある。さらに、一般トイレ内で車いす使用者が使える
ようにスペースを確保したケースも出てきている。そこで、フロアー図にどのタイプのトイレが
あるか、ピクトグラム(アイコン)などの記号で表示されていると安心できる。
  エレベーターについては、障害者対応エレベーターの位置がフロアー図に明示されてい
たり、エレベーターの稼働時間が限られている場合、そのことが表示されていると安心で
きる。
  近年、バリアフリー新法など法制度が充実し、バリアフリーに配慮した施設や設備がある
程度増えてきているが、それにもかかわらず、案内表示が不備であるために利用しにくい
施設もしばしば見られる。また、最近は施設が複合化、大型化する傾向にあるため、施設
内の案内表示への配慮は今後ますます重要になってくると思う。
  ちなみに、この取り組みの成果を持って対象施設を再度訪問し説明をしたところ、その成
果を受け、調査したうちの1施設が今年度に入って案内表示の改善について検討を開始
した。その検討過程で我々がアドバイスをする機会に恵まれ、年内には改善された案内
表示がお目見えするであろう。(浅野健)

(財)名古屋都市センターのまちづくり活動助成のページ
  http://www.nui.or.jp/kikin/index.html

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・発行日が2日も遅れてしまいました。原稿担当、編集担当両方のミスです。申し訳あり
 ませんでした。

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  し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成できればと考えてい
  ます。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガジンに掲載させていただきま
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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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