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スペーシア・メールマガジン(隔週発行予定)    □[第219号]2008/11/24□    □配信数 733□


スペーシア・メールマガジンの第219号をお送りします。
名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。

<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
  ・都市に住む 〜次世代に引き継ぐ魅力ある都市〜(11/26〜12/27)
  ・まちなか元気フォーラム2008in岐阜(11/27)
 ◆視察レポート◆
  ・コンパクトシティ・富山訪問
   ・金沢アートプラットホーム2008
 ◆読者の声◆ 
  ◆スペーシアのこの頃◆
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◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 都市に住む 〜次世代に引き継ぐ魅力ある都市〜 ○

  成熟社会を迎え、これからは地域資源を活かして豊かな都市生活を享受できるよう、
都市を上手く使いこなすことが大切です。本企画展では、広く市民の方にそれら都市の
魅力を紹介しながら地域の魅力資産や特徴を考えるとともに、都市に住むということを
通して将来のまちの姿を考えます。また12/2(火),12/7(日)には関連の講演会も開催
します。(要申し込み)

【期日】平成20年11月26日(水)〜12月27日(土) (休館日 毎週月曜日)
【場所】名古屋都市センター11階 まちづくり広場
?
*下記からチラシが入手できます。
http://www.nui.or.jp/kikaku/20/toshinisumu.html
〜名古屋都市センターの加藤 貴英さんより情報提供いただきました〜
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○ まちなか元気フォーラム2008in岐阜 ○
  『元気と笑顔のまちなか再生プラン』

風土と歴史にあふれる私たちのまちからのメッセージ。
岐阜をモデルに、地方都市の元気を発信します。

□と き  20081127日(木)
       開場/1230 開演/13001715

□ところ  じゅうろくプラザ2Fホール  
       岐阜シティ・タワー43 東側(JR岐阜駅徒歩3分)

□内 容 <1>特別講演 伊藤滋 早稲田大学特命教授
       <2>まちづくりトークセッション
       <3>パネルディスカッション

※参加費無料(事前申し込み可)。
※詳細・申込等は下記をご覧下さい。
   http://www3.pref.gifu.lg.jp/pref/s11359/news/news_detail.php

〜スペーシア・村井〜

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◆視察レポート◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−
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○ コンパクトシティ・富山訪問 ○

 コンパクトシティと知られ、改正中心市街地活性化法に基づく基本計画の認定
第一号となった富山を訪問した。
  富山市の新中心市街地は、旧中心市街地よりも一回り広く設定され、@公共
交通の利便性向上、A賑わい拠点創出、Bまちなか居住推進を柱に様々な取組
がなされている。
  富山駅前には大型商業施設が立地し、中心商業地へと続く主要幹線道路沿い
には様々な業態の店舗が並ぶ。その途中には県庁や市役所、県民会館等の行政
施設、富山城址公園や松川といった史跡・自然があり、市民生活の利便性と快適
性が感じられる。また、富山には市民の地域間移動の足として路面電車が現存し
また、新たにLRTが整備されるなど、都市内交通の取り組みに対しても注目され
ている。趣のある車体の路面電車と最新のLRT、乗車してみると乗り物としての
楽しさもその魅力といえる。
  中心商業地には、既存商店街とともに市街地再開発事業により建設された商業
施設や大型駐車場施設が立地し、賑わい空間として行き交う市民の姿が多くみら
れた。ここでの再開発ビルは、店舗棟と駐車場棟との間に広場を設け上空をガラス
の庇で覆い、厳しい冬の季節でもイベント開催や市民が憩える空間として整備され
ており、建築計画上だけではなくその事業の仕組みや権利設定など大変興味深い
再開発事業といえる。広場は、商店街にも面しており、地域と一体化された賑わい
空間として利用されている。しかし、再開発ビル近くには移転により空きビルとなっ
た旧百貨店の建物や昭和40年代に建設されテナントが抜けて閉鎖された再開発
ビルがあり、街の明と暗を垣間見ることができる。これらのビルの再整備が今後の
中心商業地の賑わい向上につながることだろう。先進的な取り組みで注目される
富山の今後に期待したい。
  今回、初めての富山訪問だったが、徒歩と公共交通機関どちらで移動してもコン
パクトシティとしての街の雰囲気を感じることができた。また、夜の繁華街には「運
転代行」の車輛が何台も客待ちをしており、コンパクトシティとはいえ車への依存も
高い街の風景もみられた。(村井亮治)

→ホームページに写真を掲載しています。
   http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2008/toyama/index.htm

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○ 金沢アートプラットホーム2008 ○ 

  「金沢アートプラットホーム」とは、現在金沢市で開催している芸術祭である。さま
ざまな人がまちなかを舞台にアートを通して出会い、出来事が起き、対話が生まれ
る様を、さまざまな電車が発着する駅のプラットホームにたとえたネーミングである。
主催は金沢21世紀美術館で、104日から127日の期間中に19人の主要アー
ティストの作品展示の他、33の共参イベントが行われる。展示空間となるのは、メ
インの金沢21世紀美術館の他、商店街の路上、公衆便所、空きビル、大学のエン
トランスホール、路面電車、神社、町屋、一軒家、公園、などバラエティーに富んで
いる。中でも兼六園から200mほどにある古い印刷会社のビルを借りて開催してい
る「kapo(金沢アートポート)」の試みは新しい。「kapo」の代表を務める石崎さんに
お話を伺うことができた。そこでは、ビルの1Fにアートグッズを売るショップとカフェ、
2Fにギャラリーを設置している。ただし、このギャラリーに展示している作品は、
借りることができる。値段は作家が自由に設定しており、1300円というものから、
1週間1万とさまざまである。出品している作家は特に審査があるわけではないそ
うだ。レンタルの状況はというとまだまだで、企業などへの売り込みを検討中との
ことである。今後の展開を伺ったところ、「kapo」を拠点にこの界隈に少しずつアート
スペースを展開していきたいとのことである。ただし、運営資金と集客力といった
問題もある。家賃は金沢21世紀美術館から補助が出ているが、運営スタッフは
石崎さんを含めすべてボランティアで、アートへの熱意で支えられていると言って
よい。また、どんなイベントでも、客さんを引っ張ってくるというとこは、そう簡単で
はない。
  近年、アートイベントは花盛りであるが、集客力のある作家は一部の世界レベル
の方々に限られるようで、アートの裾野を広げるには根本的な問題への取り組みも
必要であろう。例えば、家やマンションを設計するときは必ずアートを飾れる壁を用
意するといったことである。ただし、そういった壁の多くはテレビに占領されてしまう
ので、狭い日本の住宅で十分な配慮が必要である。(堀内研自)

→ホームページに写真を掲載しています。
 
http://www.spacia.co.jp/Mati/sisatu/2008/kanazawa/index.htm

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◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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(みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・急に寒くなりましたが、スペーシア近くの池田公園でもイルミネーションがはじまり
  冬の訪れを感じるようになってきました。
 

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(株)都市研究所スペーシア 編集:石田
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