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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第191号]2007/10/29
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 スペーシア・メールマガジンの第191号をお送りします。
  名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
  ◆まちのトピック◆
   ・港まち活性化イベント事業の企画募集(10/15〜11/30)
  ◆名古屋まちづくり情報◆
   ・世間遺産放浪ツアー
   ・まちづくりにものづくりをプラスする取組み 伊勢河崎 
  ◆読者の声◆  
  ◆スペーシアのこの頃◆

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  ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 港まち活性化イベント事業の企画募集 ○

  名古屋港ガーデンふ頭は、名古屋港水族館や名古屋港イタリア村のオープンなどによ
り、多くの来訪者があります。その背後にある港まちにおいて、まちの魅力づくり・にぎ
わいづくりにむけた取り組みが展開されています。その一環として開催する春のイベント
にあわせて、築地口からガーデンふ頭にいたる江川線及びその沿道を活用した港まち活性
化イベント事業の企画を募集します。市民団体・グループによる取り組みを支援するとと
もに、港まちの活性化につなげていこうというものです。

1 募集の内容
  築地口からガーデンふ頭にいたる江川線及びその沿道を活用したイベントの実施と運営
管理に関する企画提案とします。美術、音楽、演劇、パフォーマンスなど分野は限定しま
せんが、以下の要件を満たすことが必要です。
  ○築地口からガーデンふ頭にいたる江川線及びその沿道を活用したものであること。
  ○入場料は徴収せず、誰もが自由に参加、鑑賞できる企画であること。
  ○平成20年3月29日(土)、30日(日)を含む期間において実施すること。

2? 委託期間及び金額
優れた企画提案として選定された事業を、実施するために要する経費を支払います。
(1)委託期間:委託期間は契約の日から平成20年3月31日(月)までの間とします。
(2)委託金額:1団体当たり50万円(取引にかかる消費税及び地方消費税を含む。)
          を限度に支給します。

3 応募期限
  平成19年10月15日(月)から平成19年11月30日(金)午後7時まで

詳しくは、港まちづくり協議会のホームページをご覧ください。
http://www.minato55.jp/

【港まちづくり協議会とは】
  ボートピア名古屋設置に伴い名古屋市に公布される「環境整備協力費」を用いたまちづ
くり事業を、住民と行政の協働により、検討・実施しています。協議会の委員は、西築地
学区連絡協議会より推薦の6名と港区役所の区民生活部より3名の合計9名で構成されてい
ます。7月28日にはサンバを中心とした「なごやみなとまちカーニバル2007」を開催しま
した。

〜スペーシア・石田〜

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  ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 世間遺産放浪ツアー/愛知県常滑市 ○ 

  世界遺産ならぬ「世間遺産」。いつまでも変わらないと思っていた景色や建物がどんど
んなくなっていく。こんな中で、心の中にいつまでもとどめておきたいもの、思わず人に
伝えたくなるものを世間遺産と位置づけている。2年前の一木橋あっちべたこっちべた
フェスタで開催された写真展を見た時から、常滑でのこの取組みに注目していた。写真だ
けでも興味深いが、できれば現物を見たいと思い、2年前もカンを頼りに歩いてみたが、
よくわからないままだった。
  たまたま、常滑の2つのまちづくりイベントのことを調べていた時に、世間遺産放浪ツ
アーが行われることを知った。「世間遺産放浪記」の著者の藤田洋三氏も同行されるとい
う。すぐに参加を申し込んだ。(ツアー開催日は2007.10.14)

  世間遺産放浪ツアーは、INAXライブミュージアムを出発点とし、まずはお隣の東窯工業
を訪問。3本の煙突が特徴的で世間遺産としてあげられてものだが、工場に入らせてもら
うのは常滑のメンバーもはじめて。まさにそこはワンダーランドといってもよいほど魅力
的な世間遺産が一杯。残しておきたいという工場主の方の思いが印象的だったが、地震が
くると壊れてしまうのが心配。なんとかする手立てはないものかと思う。
  名残おしさを感じながらも、そこから焼き物がいたるところにあり生活の匂いが感じら
れる路地や昔ながらの商店街を歩く。じっくりみるといろんな発見がある。写真でみるだ
けではわからない住んでいる人のこだわりが伝わってくる。
  まちの歴史が現れている場所も興味深い。やきもの散歩道のみちは昔は石畳で、重い焼
き物を大八車に乗せ、犬に引かせて運んだが、足が血まみれになったという。今は、その
上にコンクリート、アスファルトが敷かれ、三層構造となっており、そのことがわかる場
所がある。都市の記憶を伝えてくれるもの、それはまさに世間遺産である。
  写真展に応募された場所を中心に歩いたわけだが、常滑のメンバーも今回はじめて気が
ついたという世間遺産にも遭遇した。建物の土台部分に焼き物が使われているのだが、そ
の置き方はまさに芸術作品といってよい。
  大善院では突然の訪問にも関わらず、お茶とお菓子をいただき、そこで日本画家の橋本
関雪のアトリエを宝塚市から移築し、花井探嶺作の観世音菩薩像を安置する観音堂を作る
計画があることを伺った。思いがあるといろいろな出会いがあって魅力的なものが生まれ
てくるということを感じた。

  このツアーの発案はINAXライブミュージアム館長とか。世間遺産のマップづくりの計画
もあるという。常滑の世間遺産の取組みも広がりを見せており、興味深い。自分のまちで
も世間遺産さがしに取り組んでみたいと思う。 (石田富男)

→ホームページに写真を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/sekenisan/

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○ まちづくりにものづくりをプラスする取組み 伊勢河崎 ○

  9月半ばに行われた第30回全国町並みゼミ伊勢大会に参加し、伊勢河崎を見学した。河
崎は元々、勢田川の中流域に戦国時代に惣門と環濠を備えた町として誕生したと伝えら
れ、江戸時代には伊勢の台所として知られるようになった町である。
  河崎への訪問は4年半ぶりであるが、今回は本通りや勢田川だけでなく、町並みが続く
本通りに接続する細い路地の「世古(せこ)」、あるいは「環濠」の跡も見学し、町の全
体像を見ることができた。前回訪れた時と比較すると、勢田川に河崎・川の駅が整備さ
れ、町家を再活用している建物が増え、少しずつ町並みとして充実してきているという印
象を受けた。ただし、本通沿いにはトタンや看板がファサードに係っているなど改善の余
地がある建物もまだまだ残っている。
  2004年5月には、江戸時代から昭和30年代まで伊勢で製造されていた漆器「伊勢春慶」
の再生を目指した取組みとして、伊勢春慶の会が発足した。京都工芸繊維大学のゼミと共
同で試行錯誤を繰り返しながら商品化し、2006年7月には河崎商人館にブースを設け、展
示・販売が行えるまでになった。伊勢春慶の再生には、昔ながらの箱(茶箱・弁当箱・筆
箱など)だけでなく、手提げバッグやカード立てなど今風の雑貨や小物類の商品化(カ
ジュアル春慶)も行われている。
  単に町並みとしてハードを整備するだけでなく、伊勢春慶のようにそこにしかないモノ
の再生をプラスして、時間をかけながらも少しずつ進化している様子が伺えた。
(浅野健)

→ホームページに写真を掲載しています。
  http://www.spacia.co.jp/Nagoya/arekore/isekawasaki2007/

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  ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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  (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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  ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・例年この時期は正月に発行する「ラバダブ」の特集をどうするかで担当を決め、議論
  しています。今年はスペーシアがかかわった2つの駅前再開発が竣工したこともあり、
  駅をテーマにできないかというところからはじまりましたが、もう少し話題を広げて
  とりあげようということになりました。

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◎ホームページでは一方的な情報提供に終わってしまいますが、このメールマガジン
  を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
  できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
  ジンに掲載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
◎バックナンバーはホームページに公開しています。
    http://www.spacia.co.jp/mm/index.htm
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
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