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 ◆  ■   ■  ■  ■  ■ ■  ■  □[第154号]2006/5/29
◆   ■  ■  ■■  ◆ ■ ■  ■■ □−−配信数 677−−□

 スペーシア・メールマガジンの第154号をお送りします。
 名古屋からの情報発信とともにまちづくりのネットワーク形成をめざしています。
今回、はじめて送信させていただいた方もよろしくお願いいたします。
 
<内容・目次>
 ◆まちのトピック◆
  ・都市住宅学会 2006年度第1回研究交流会(6/16)
 ◆名古屋まちづくり情報◆
  ・勝川地区第一種市街地再開発事業 再開発組合HPが開設される
 ◆図書紹介  
  ・トゲウオのいる川  淡水の生態系を守る
 ◆読者の声◆  
 ◆スペーシアのこの頃◆ 

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 ◆まちのトピック◆−スペーシアに関わりのある出来事や皆さんからの情報を紹介−
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○ 都市住宅学会 2006年度第1回研究交流会 ○
 
 この度、(社)都市住宅学会中部支部では、豊橋技術科学大学の谷先生から「高齢
者向け優良賃貸住宅の現状と課題」と題するご講演をいただく機会を設けました。
谷先生は、全国を回って自治体や住宅供給公社の担当者に対してヒアリング調査を
行うとともに、実際に各地の団地を視察して民間や社会福祉法人による多様な取り組
みの事例を調査してこられました。今回は調査から得られた知見について、スライドを
使った事例紹介を交えながらご説明いただきます。多数の皆様のご参加をお待ちして
おります。

【日時】2006年6月16日(金)14:00〜16:00
【場所】住宅金融公庫名古屋支店・5階大会議室
【内容】
 1.公庫融資住宅融資について
   住宅金融公庫名古屋支店事業審査・管理グループ長 福田 利郎

 2.高齢者向け優良賃貸住宅の現状と課題
  〜全国調査による民間の多様な取り組み事例の紹介〜
   豊橋技術科学大学建設工学系 助手 谷 武

【参加費】無料
【定員】80名(先着順)
【申し込み】下記のメール宛に、氏名、勤務先、連絡先を記載の上お申し込みください。
      uhs_chubu@infoseek.to

*詳細は下記でちらしをダウンロードできます。FAXでの申し込みもできます。
  http://homepage3.nifty.com/uhs_chubu/2006/060616/060616.pdf

〜スペーシア・石田〜

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 ◆名古屋まちづくり情報◆ −名古屋から情報発信−
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○ 勝川地区第一種市街地再開発事業 再開発組合HPが開設される ○

 春日井市のJR中央本線勝川駅北口で進められている「勝川地区第一種市街地再開発事
業」の施設建築物工事が着手され半年が経過した。この再開発事業は、春日井市の西の玄
関となる勝川駅の駅周辺整備「ルネッサンスシティ勝川」の集大成ともいえる事業で、商
業施設と共同住宅(分譲マンション:計245戸)を主な用途としている。分譲マンション
は参加組合員である積水ハウスが販売を行っており、第一期分はほぼ完売で工事が完了す
ると隣接して既に完了した松新地区再開発の分譲マンション(約180戸)とともに、合わ
せて約430戸のマンション供給がされることになる。

 また勝川駅では、JR中央本線の連続立体交差事業も進められており、事業の完成時に
は駅前周辺の建物をつなぐペデストリアンデッキが整備され勝川地区の再開発ビルへも延
伸される予定で、人々が安心して歩いて回遊できる駅前空間が誕生する。さらに、高架化
された線路の下を都市計画道路が通り、線路により分断されている南北地区が一体化さ
れ、地域の人の動きも活発化することが予想される。

 再開発事業の工事は、計画されている3つの街区で順次進められ、まずは平成18年末ま
でに小規模な商業ビルと自走式立体駐車場が完成し、平成19年度内には、大規模店舗と分
譲マンションがそれぞれ完成し、事業が完了する予定である。組合では、一部発生する保
留床の受け皿となる地権者法人の設立に向けて準備を始めており、建物の管理運営方法も
あわせて検討し、年内を目途に権利者による床の所有と管理・運営体制の確立をめざして
いる。

 再開発事業の中心となる店舗部分は、従前から営業をしていた権利者が継続して入店す
る予定もあるが、大部分は外部からテナントを誘致する計画にあり、各方面へ打診し問い
合わせのあった数店舗と調整中である。それ以外にも広く募集活動を行うため、組合理事
の発案によりHPを開設し、各種問い合わせに応じられる環境を整えた。工事の進捗状況
次第では内装工事等の調整がスムーズにできることから早い時期でのテナント決定が望ま
れており、今回開設したHPが有効活用されることに期待したい。なお、各種問い合わせ
は下記のHPまで。 (村井亮治)

 勝川地区市街地再開発組合HP  http://www.o-cobo.com/~saikaihatsu/
 勝川大弘法通商店街HP  http://www.o-cobo.com/

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 ◆図書紹介◆ −まちづくりに参考になるものを紹介−  
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○ トゲウオのいる川  淡水の生態系を守る ○
    森 誠一著/中公新書

 タイトルのトゲウオとは、ご存知と思うが、イトヨ、ハリヨ、トミヨといった背中に数
本のトゲがあり、産卵・育児のために巣をつくるという珍しい川魚の総称である。中でも
ハリヨは湧水のある水のきれいな川にしか生息できない種で、かつては三重・岐阜・滋賀
の広くに分布していたが、開発等による湧水の枯渇、水質の悪化、水域の埋立て等によっ
て、今では日本でも滋賀と岐阜のわずかな地点でしか天然での生息を確認できない絶滅危
急種になってしまっている。
 そのため、各地で保護活動が活発に行われており、岐阜県で天然記念物に指定された
り、各自治体でも文化財に指定したり、生息場所確保のためにハリヨ池等を整備したり
と、積極的な保護に努めている。
 この本は、幼いころにハリヨに魅せられた著者が専門家として、こういった危機的な状
況にあったハリヨの保護活動を積極果敢に立ち上げ、展開してきた自身の数十年の活動を
振り返るとともに、日本各地でのトゲウオ保護の取り組みの状況や、生息状況の変化、つ
まり減少の一途を辿るトゲウオの悲惨な実態、等を生態学的な解説とともに紹介してい
る。
 とくに共感できたのは、著者がハリヨを守ることを単に一淡水魚の保護ととらえずに、
それを湧水域をもつ河川の豊かさ、ひいてはその地域全体の自然の多様性を守ること、ふ
るさとの水文化を守ることに直結するのだ、という広い視野でとらえている点である。ハ
リヨは地域の水資源を象徴するシンボルなのである。また、保護活動と一言にいっても、
その実態は「まちづくり」であり、ハリヨが棲む水を「郷土のみんなの財産」ととらえ、
その財産を守ることが自分たちの「生活する環境」を保全することにつながる。そして、
その活動を「地域の文化」として根づかせることを著者は目指しているのだ。本からは西
美濃地方各地で数十年にわたって根気強く、地元の住民や行政の協力を獲得しながら、そ
のまちづくりを地道に実践してきた著者の努力が伝わってくる。
 何を軸にまちづくりを進めるかは地域それぞれだが、普段、町場のまちづくりに携わる
ことが多い中、自然の中にもその軸となる資源がたくさん眠っていることに改めて気づか
された本であった。そして、何よりもこの東海地方にもまだまだ素晴らしい自然があるん
だと感心させられた。(櫻井高志)

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 ◆読者の声◆ −みなさんからいただいた感想や意見を紹介−
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 (みなさんからのご意見・ご感想をお待ちします) 

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 ◆スペーシアのこの頃◆ −所内の話題をちょっと紹介−
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・6/9(金)〜11(日)、社員旅行で北海道を訪れます。事務所を不在としますので
 よろしくお願いいたします。

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 を活用し、様々な意見交換等を行うことによって、より深いネットワークが形成
 できればと考えています。 様々なご意見や情報もお寄せ下さい。このメールマガ
 ジンに掲載させていただきます。(このメールへの返信でお願いします)
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(株)都市研究所スペーシア  編集:石田
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