現在の位置:TOP>名古屋まちづくり紹介>こんなものもある>楽田ふれあいセンター「しろやま」 WWW を検索 スペーシアサイト を検索

 

楽田ふれあいセンター「しろやま」
 〜地域が管理し24時間利用可能な公共施設〜
 愛知県犬山市といえば城下町が有名だが、その周辺には里山が広がり、昭和29年の市施行以前の旧町村ごとのコミュニティも残っている。
 今回紹介する施設は、犬山市南部のコミュニティの一つである楽田地区に建てられた「楽田ふれあいセンター’しろやま’」である。
 この施設の建設のきっかけは、平成5年に地域住民のための施設建設の要望が地元からあがったことにある。
 平成6年度に楽田地区の各種団体の代表者で建設推進協議会を建設し、要望書を犬山市に提出。平成11年度には4回にわたるワークショップを積み上げた。第1回のワークショップでは市民から出た550もの要望事項が出たが、これらの要望を整理し、必要な設備や拠点のあり方を住民自身が考え、基本設計・実施設計に反映させた。また、企画・運営委員を広く募集し、引き続いて施設の運営について住民自身が考えた。H13年4月1日に供用開始したが、その後も地元が管理することにより24時間利用も可能にした。現在では、音楽スタジオが設置されていることもあり若者を中心に市内外からの利用があり、年間10万人という高い利用率に結びついている。
 これまで公共施設といえば「行政が管理するもの」というイメージであったが、今後は公共施設の運営について指定管理者制度など民間活用が求められると同時に、地域の側も単に行政に要望するだけでなく自らが施設のあり方や運営について考える時代に入っている。企画・設計・運営に至るまで地域の住民が関わり、施設のオープン後も住民が管理している楽田ふれあいセンターの取り組みは、今後の公共施設のあり方の参考になると思う。

参考:
 ・2004年8月7日 愛知県人にやさしい街づくり連続講座 第4回 
 ・愛知県「NPO活動の の充実に向けて 〜現状、課題、今後のビジョン〜」
 ・楽田ふれあいセンターのホームページ
   http://www.inuyama.net/~fureai/           

(2004.8.30/浅野 健)