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ものづくり文化の館 in 伊藤家住宅
〜地域のコンテンツを生かした文化財建物の公開への取り組み〜

 名古屋市西区南部地域は、友禅、扇子、提灯、大正琴、和凧、革細工、菓子製造・菓子問屋などの職人技や産業を有し、ものづくり文化の道と呼ばれている。このものづくり文化をPRしようと、体験型イベント「ものづくり文化の館」が西区内の円頓寺商店街と、大型ショッピングセンターのmozoワンダーシティなどで毎年開催されている。
 一方、伊藤家住宅(県指定文化財)は、開発が進む名古屋駅からほど近い四間道エリアにある。この周辺は名古屋城下町の面影を残す貴重なエリアで、近年は町家を活用したリノベーションが進みつつある場所としても注目されている。
  伊藤家住宅はこの歴史的町並みエリアの象徴的な文化財建物であり、建物公開の機会に合わせて、地域のコンテンツである職人技をPRする催し「ものづくり文化の館in 伊藤家住宅」が地域のまちづくり協議会の主催で先月2018年2月に開催された。当日は、友禅、扇子、大正琴、提灯、革製品の展示があり、友禅の職人による説明があった。また大正琴とハンドベルの演奏会が行われ、見事な庭を背景にさわやかな音色を聞くことができ、来訪者は演奏に聞き入っていた。
  江戸時代から建つ「和」の空間に伝統的な職人技の展示PRがマッチし、建物は見るだけでなく活用されて価値が上がると再認識した催しだった。


伊藤家住宅正面

雨の中でも最後の表彰式に多くの人が参加

見事な庭を背景に大正琴とハンドベルの演奏が行われた
(2018.3.16/浅野健)