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女城主の町・岐阜県岩村町
  女城主の町として知られる岩村町は、岐阜県東濃地方にある人口5,600人余りの小さな町である。町の中心部の本通りは商家町の町並みとして、平成10年4月に重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。今なお残る町家群と通りに掲げられた大正期や昭和初期のレトロな看板が、時代の変遷を今に伝えている。町のあちこちには「まちかどギャラリー」があり、岩村町にまつわる歴史や昔の道具など興味深いものが展示してある。

 この岩村のまちづくりを支えてきたのは、「いわむら町まちづくり実行委員会」である。会ができてから既に10年以上経っているが、会は今なお活発のようで、様々なイベントを開催してきている。中でも「楽市街道まつり」は毎月開催され、まつりの日には、商店街通りは自動車を通行止めにして趣向を凝らした催しが開催される。訪れた日は2月中旬で雨が降る寒い日だったにもかかわらず、街道まつりが行われていたこともあって、地元の人々や観光客で賑わっていた。またこの日は、町家の軒先に「雛人形」を展示する「まちかど雛祭り」も行われていた。これは、自宅に眠っている「雛人形」を展示しようということで、商工会や教育委員会が呼びかけて始まったものである。なお、この近辺では愛知県の足助町のなどでも同様のイベントが行われている。

 ちなみに、隣町が明智町・日本大正村であり、これに対して岩村町が目指すのは「江戸村」(岩村町のまちづくりの仕掛け人である西尾精二氏のコメント、間瀬寿夫著「輝く人きらめく町」より)だそうである。どちらも里山に囲まれた小さな町だが、ボランティアによりそれぞれ独自の取組が続けられている。次回は晴れた日に訪れて、「江戸村」と「大正村」をセットでじっくりと見比べてみたい。 


「のぞきギャラリー」をのぞいてみると・・・

お雛さまが飾られていました


町づくりの拠点「町並みふれあい館」

時代を物語る看板や展示品


時代を物語る看板や展示品

地酒「女城主」の酒蔵での試飲に集まった人々
(岩村醸造株式会社http://www.torokko.co.jp/

(2003.4.15/浅野 健)