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名古屋都心で進む大規模プロジェクト

 メールマガジン第48号でも紹介した『大須30番第1地区第一種市街地再開発事業(以下、「大須再開発」)』の工事がその後本格的に開始された。名古屋一賑わいのある商店街ではあるが、建設工事中の客足が遠のくのではという心配があったが、工事が始まってもそれまでと変わらない人で賑わっているように見える。しかし、現在の商店街は、工事区域に面する部分は仮囲いにより覆われ、どことなく殺風景な印象であり、権利者の間でもこの壁面をイベントの際などにどう活用するかといった事が話題となっている。近年の工事現場の仮囲いには賑わいをだすための演出として様々な工夫がなされており、近隣の商店主や市民を巻き込んだユニークな活用を期待したい。
 さて、今名古屋の都心地区では大規模プロジェクトが具体的に動きはじめてきている。名古屋駅周辺においては大手企業の集合体による再開発計画により東海地区最大規模のオフィス面積となる超高層ビルの建設や、既存の事務所ビルが共同建替えにより高層オフィスビルや商業施設へ変わろうとしている。さらに繁華街となる栄地区でも市バスターミナルや商業施設等との複合施設となる都心型公園「オアシス21」の整備や大手百貨店の増床工事も行われている。
 大須地区ではこれまでにはない"大規模"プロジェクトである大須再開発も含めて名古屋の各拠点では俄かに建設ラッシュ(とまでもいかないか…)のような様相である。しかし、大須再開発が前述した他のプロジェクトと大きく異なるのは、その計画が大手資本に頼ることなく商店主達の手で進められてきたということである。将来の大須が今以上に賑わいのある商店街であり続けてほしいとの想いからの決断である。大須地区の巨大なランドマークがその姿を現す日はもう間近か。






(2002.5.24/村井亮治)