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安住の会(あんきにくらすじゆうの会)
 「あんき」とは、名古屋地域でいう「安心して住み続けられる」ことをさし、「じゆう」とは「独りになれる自由」や「トモニイキル自由」と共に、「あんき」と「自由」を実現できる「すみか」としての「住」を意味している。

発足は1996年の9月。1995年に完成した愛知県春日井市の長屋型コーポラティブ住宅「木附(きづき)の里」がきっかけとなり、当時名城大の延藤先生ら20名の呼びかけによりはじまった。
当初は、具体的なプロジェクトの実現を目指して、京都にあるコーポラティブ住宅「ユーコート」「あじろぎ横丁」の見学会や建設候補地の見学会などが矢継ぎ早に行われたが、住み手が集まらなかったりして、実現には至らなかった。
その後、パソコンに詳しい人が新しく会員となり、オンラインネットワークの企画が提案され、パソコン通信NIFTYのパティオを開設(のちに、メーリングリストに発展)したり、ホームページも作成されるようになり、新しい会員の輪が広がっている。月1回行われる例会の模様は、メーリングリストで公開され、参加していない会員にも情報が伝えられている。一方で、インターネットを活用できない会員も念頭にいれ、ニュースレターが2カ月に1回のペースで発行されている。これらは会員の中で中心となるメンバーがそれぞれ得意な分野を担当することで運営されており、いろいろな個性をもった人達が自然と集まってきているのがおもしろい。

ここ3年ぐらいは、住まいに関するセミナー・見学会が活動の中心となっており、木材市場の見学や三河杉見学会などが開催されてきた。今年になってから、具体的なプロジェクトの話しがもちあがっており、プロジェクトごとにリーダーを決め、実現にむけて動き始めている。しかし、コーポラティブ住宅の実現には、土地、人、資金の3要素が不可欠であり、これらのタイミングがうまくあわないと実現が難しいのが現状である。
かくいう私もコーポラティブ住宅に魅力を感じ、会員となっているが、子供が小学生となり、学童保育のつきあいが生まれる中で、同じ学区内で住み替えられないかと考えている状況であり、提案されるプロジェクトには加わりがたい状況である。
とはいえ、これからの住み方としてコーポラティブ住宅に対する関心は確実に高まっている。昨日、安住の会の総会が開かれたが、そこではコーポラティブ啓発キャラバンを行うという方針も打ち出された。春日井市、日進市でプロジェクトが進行しているが、木附の里に続く次のコーポラティブ住宅の実現を期待したい。
三河杉見学会(2000.4.9)

大きな音を立てて木が倒れるところを見学

 木の切り口

木工教室にも参加
元中学校を活用した「杉生」にて
 

(2000.12.17/石田)