現在の位置:TOP>名古屋まちづくり紹介>まちづくりあれこれ>住環境整備 WWW を検索 スペーシアサイト を検索

 

住環境整備

 名古屋市新基本計画では、「快適な住宅地の整備」の中で29地区の住環境整備事業地区を位置づけており、木造密集s街地の改善に取り組んでいる。現在、2地区で住宅地区改良事業を実施するとともに、7地区で密集住宅市街地整備促進事業を実施している。


<住宅地区改良事業>

●王子地区(調査開始:S49.11、事業認可:S53.4.21.)

 名古屋の都心よりやや東で千種駅及び鶴舞駅のほぼ中央に位置し、JR中央線と国道153号に接する地区。昭和初期に不良住宅地区改良事業が施行されていったんは良好な住宅地となったが、戦後の混乱期に再び住環境が損なわれたため、再整備された。市が用地を全面買収し、907戸の改良住宅が完成している。

 当初は低層棟案を提示していたが住民の要望で高層棟のみとし、オープンスペースを活用して公共施設等を整備している。

 家賃は事業開始時の価格で据え置きして地区外から世帯を招き入れてコミュニティの融合を図ろうとしたが、都心近くにもかかわらず家賃が低価格で、また親との近居を望む子ども世帯も多いことから、地区外からの出戻りが多く、親子で2、3戸と入居している例もある。


●南押切地区 (調査開始:S48、事業認可:S57.6.16.)

 名古屋駅の北約1.5qに位置し、地区内を国道22号が横断する。従前は平屋建ての長屋が密集していたが、地区内には寺社や敷地の広い戸建住宅もあり、一部は自力修復で、残りを市が用地買収し、558戸が完成した。今年度中に全ての改良住宅が完了予定。

 地区内には、国道沿いに高層棟、その内側に中・低層棟が配置されている。従前居住メが元の場所に入居してもらうことを原則としているが、それができない場合は国道沿いの高層住宅または地区外住宅に入居してもらっている。

 元々は靴の生産地で、従前は工場(作業所)や商店を構えていた世帯も多く、このような世帯が入居するところは1階に店舗や作業場として使えるスペースを付加している(現在では工場はほぼ消滅し、店舗が少しある)。中・低層棟間のオープンスペースは緑を多く取り入れた広場や公園、駐ヤ場として整備し、地区の南側に集会所及びそれと隣接して南押切中央公園が整備済。

<密集住宅市街地整備促進事業>

  • 新出来地区
  • 浜地区
  • 大曽根北地区
  • 筒井地区
  • 稲葉地地区
  • 葵地区
  • 一番一丁目地区


(1998.6.22/浅野 健)