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新時代に向け変貌を続ける都市ベルリン
 プロイセン王国の首都としての栄光、第二次大戦後の東西分裂と栄光と悲劇の歴史を繰り返してきた都市ベルリン。東西ドイツの統一後は新生ドイツの首都となり、今なお変貌を続けています。オペラ、博物館、美術館などの芸術を堪能するもよし、戦前の建物やベルリンの壁などの歴史に触れるもよし、再開発の現場を見るもよし、もちろん買い物に走るもよし。今回はプライベートの旅行だったので、とりとめもないことを書きます。

●都心の構造
旧東ドイツ=旧ベルリン・文化と政治の中心、旧西ベルリン=19世紀の新都心・高級住宅地の開発の二大都心からなる。おすすめは旧東ベルリンのミッテ(中央)地区で、オペラ座、博物館、美術館など見所の多くが集中している。

●ポツダム広場周辺
戦前はヨーロッパ一混雑するといわれたベルリンの中心地で、世界最初の交通信号機が設置された場所。ダイムラー・シティ、ソニーセンターなど東西の統一を象徴する再開発が続けられている。「ヨーロッパ最大の工事現場」とうたわれた再開発の現場を見るならここ。

●公共交通
ドイツの大都市には、都市を中心に運輸連合があり、Uバーン(いわゆる地下鉄)、Sバーン(都市と郊外を結ぶ電車)、市電、バスなどを走らせている。これらの交通の切符は共通で、乗り換えも自由にできる。日本でいえば、地下鉄、バス、JRや私鉄などが都市近郊で共通の切符で行けるという感じか。
ベルリンではバスが発達している。中でも100番系統、200番系統は旧西ベルリンのツォー駅からミッテ地区方面を結んでおり、日中は5分おきくらいに走る。この2系統のバスと地下鉄さえあれば、市内の主なスポットを回ることができる。

●観光
ドイツの観光名所では、携帯電話のタイプやヘッドホンタイプなどの情報端末を使ったガイドがあり、ウォルト・ディズニーがシンデレラ城をつくるときに参考にしたといわれるノイシュバンシュタイン城など日本語OKのところも幾つかあった。
ベルリンには、市内の観光名所を巡回する観光バスがあり、10時〜18時(冬季は〜17時)の間10〜15分おきに走っている。その観光バスは1日中乗り放題で、8ヶ国語のガイドつき(もちろん日本語も)なのでおすすめ。


建築家グロピウスが設立したバウハウスの資料館。
建物の設計もグロピウスによる

ポツダム広場、背後はダイムラー・ベンツ・シティ


ライヒスターク、現連邦議会議事堂、
ガラス張りのドームは見学可能


        

ベルリン郊外のポツダムに向かうUバーン内、ベルリンで自転車を列車に持ち込んで移動する人を結構見かけた

チェックポイントチャーリー、
壁崩壊以前の検問所があったところ



残っているベルリンの壁

200番バス、低床バスでベビーカー(3輪でデザインもなかなか)も比較的楽に乗せることができる

ウンター・デン・リンデンとよばれる、ブランデンブルク門から東の菩提樹の並木道。名古屋の百メートル道路のように両側が道路にはさまれている。大学、オペラ座、歴史博物館が集積している。


壁に囲まれ東西分裂の象徴だったブランデンブルク門周辺、10月3日のこの日はドイツ統一記念日で、大勢の人でにぎわっていた。2006年に開催されるドイツW杯のPRのための巨大なサッカーボールが見える。サッカーボールの背後にあるのがブランデンブルク門
 (2003.10.15/浅野 健)